生まれたばかりの赤ちゃんは、インナーマッスルを使う天才!
生まれたばかりの赤ちゃんは、体の深層部にあるインナーマッスルだけを使って生きています。生まれた瞬間に産声を上げ、横隔膜と呼吸器官系を動かす筋肉がインナーマッスルなのです。
やがて、体の中心にあるインナーマッスルから、だんだんに体の末端に向けての筋肉・アウターマッスルが成長していき、自由に体が動かせるようになっていきます。
赤ちゃんの発育発達と筋肉は密接な関係が!
「いろいろなものに触れたい・見たい!」という好奇心によって、赤ちゃんは首を回し、腕や手を動かすようになります。首や手足を動かすのは、アウターマッスルの役割。
こうして自分の意思で手足を動かせることを知り、四つん這いができるようになり、寝返りができるようになり、どんどん成長していきます。
同時に、背骨を支えるインナーマッスルが成長し、背骨のS字を形成するようになると、自立してすわれるようになります。「高いところにあるものを見たい、触りたい」という気持ちから、つかまり立ちをして、立てるようになります。
立ち上がったはじめのうちは、脚と体幹の連動性がないために、立ってもグラグラで倒れてしまいます。何度も試すうちに、脚と体幹が連動して動くようになり、歩けるようになっていきます。
身体機能はこうして発達していきますが、これは同時に体に負担をかけることなく、筋力をバランスよく発達させていった結果です。
だんだん体が成長・発達すると、インナーマッスルは使いづらくなる!?
ところが、いつのまにか大人に近づくにつれて、だんだん手足の筋肉などのアウターマッスルだけを動かすようになっていきます。
筋肉は使わなければ衰えるので、最低限の動きしかしなくなったインナーマッスルは、しっかり鍛えない限り、弱くなってしまうのです。
アウターマッスルを使うだけでも手足は動かせますが、手足の動きと体幹の連動性が必要です。おしりは、この体幹と足をつなぐ場所。
脚の筋肉だけでは立つことができないし、インナーマッスルが鍛えられていないとまっすぐに立つことはできませんし、早く力強く走ることもできません。
大人も子どもも、いい姿勢が基本となるのは、こうしたことからなのです。
次回も、インナーマッスルを鍛える楽しいゲームのようなトレーニング方法をご紹介していきますね!
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