高タンパク&低脂肪で、消化吸収のよい白身魚は離乳食初期から食べさせてOK。でも「どの種類でもいいの?」「骨の処理はどうすればいい?」など疑問に思っているママも多いはず。ここでは、白身魚の選び方や進め方、下ごしらえのコツ、おすすめレシピもご紹介します。
離乳食に使う白身魚はいつから食べさせていいの?
生後5~6ヶ月頃(離乳食初期・ゴックン期)から食べられますが、おかゆや野菜に慣れてきた3~4週目にスプーン1さじからスタートします。
白身魚にもいろいろ種類がありますが、まずは脂質が少なく、身がやわらかい真鯛、ひらめ、かれいなどがおすすめです。
たらはアレルギーの心配があるため、生後8ヶ月頃(離乳食中期・モグモグ期後半)から少量ずつ様子を見ながらスタートしましょう。
【離乳食で食べられる白身魚一覧表】●=食べやすい固さや形状にし、適量ならOK
▲=「様子を見ながら少量だけ」など、条件つきの場合
×=塩分や脂肪分が多すぎるなど、赤ちゃんには不向き
真鯛・・・消化しやすく、最初に与える魚として最適
ひらめ・かれい・・・どちらも低脂肪で、胃腸に負担をかけません
さわら・・・真鯛やひらめ、かれいに慣れてから、少しずつ
たら・・・アレルギー症状に気をつけて、少量ずつ慎重に
初めて与える食材は、少量から始めましょう。アレルギーが心配な場合は、平日午前中など医療機関を受診できる時間帯に与えると安心です。
離乳食に使う白身魚の選び方は?
塩気が強い干物などではなく、生を使います。切り身や刺し身の状態で手に入れると、調理も簡単。特に刺し身は骨や皮なども取り除かれているので、下処理の手間も省け、より手軽です。
白身魚に含まれる栄養素は?
白身魚は、高タンパクでも低脂肪なので、胃腸に負担をかけず食べられます。各種アミノ酸をバランスよく含んでいて、うまみが強いことも特徴。
特に真鯛は、体にいい不飽和脂肪酸のDHAや、EPAも多く含まれているので、積極的に活用するのがおすすめです。
離乳食で使う白身魚の量と形状は?
生後5~6ヶ月頃(離乳食初期・ゴックン期)
白身魚を熱湯でゆでて、なめらかにすりつぶし、とろみをつける。
生後7~8ヶ月頃(離乳食中期・モグモグ期)
白身魚を熱湯でゆでて、すりつぶし、とろみをつける。
生後9~11ヶ月頃(離乳食後期・カミカミ期)
白身魚を熱湯でゆでて、細かくほぐす。
生後1歳~1歳6ヶ月頃(離乳食完了期・パクパク期)
白身魚を熱湯でゆでて、1㎝大にほぐす。
離乳食で使う白身魚の調理のポイントは?
1 刺し身を使えば下処理いらず
大人の刺し身から取り分けて調理すると、骨を取り除く手間が省けてラク。鯛の刺し身は1切れが10g、大きめの1切れが15gくらいなので、必要な量を切り出すのにも便利です。切り身の場合は、刺し身1切れ程度を薄くそぎ切りにしましょう。
2 電子レンジでも加熱し、皮と骨を除く
離乳食で使うときは火を通すことが必須ですが、電子レンジで加熱してもOKです。耐熱容器に水といっしょに入れ、ラップをかけて加熱します。脂肪が少ない白身魚はパサつきやすいので、火を通し過ぎないように注意しましょう。
皮と骨がついている場合は、ほぐして取り除きますが、加熱してからのほうが簡単です。ゆで汁には栄養やうまみが出ているので、離乳食の固さ調節に活用するとムダなし!
3 すり鉢でよくすりつぶす
白身魚の細かい繊維は裏ごしがむずかしいので、すり鉢を使ってよくすりつぶしましょう。生後5~6ヶ月頃(離乳食初期・ゴックン期)は魚の繊維が完全にほぐれるまでなめらかにし、とろみづけをしてください。
離乳食で使う白身魚の冷凍保存法は?
ゆでて繊維をほぐし、各期の形状で小分け
1回に食べる量が少ないので、まとめてゆでて繊維をほぐし、小分け冷凍しておくと効率的です。水分を含んでしっとりとした状態で冷凍すると、解凍・加熱してもふんわりもどります。