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2022.07.04

離乳食の基礎知識

ビタミンD欠乏症の赤ちゃんが増えている?行き過ぎた紫外線対策は「くる病」の原因に

赤ちゃんの健やかな成長に欠かせない「ビタミンD」。実は最近、乳幼児のビタミンD欠乏症が問題になっています。不足することでどんなことが起こるのか、またそうならないための予防策について、管理栄養士の上田玲子先生に聞きました。

ビタミンDが不足すると「くる病」の原因に

ビタミンDにはカルシウムの吸収を助ける役割があり、骨の成長には欠かせません。不足すると、カルシウムが骨に沈着しにくくなり、骨がやわらかくなってしまいます。すると、足の骨が変形したり、歩行にも影響が出たりする「くる病」という病気になってしまうのです。

「くる病」が増えている原因は過度な紫外線対策によるもの

くる病は、食糧事情が悪かった戦後によく見られた病気です。なぜ今、くる病が増えているのでしょう。原因の一つが過度な紫外線対策です。ビタミンDは皮膚でも合成できますが、紫外線を避ける傾向から、日光に当たる時間も減っています。日光浴が足りないと、ビタミンDを合成できません。

妊娠中のママのビタミンD不足も影響している

また、妊娠中のママもビタミンDが不足しがちなことも影響しています。食生活の変化で魚を食べることが減ったり、過度なUVケアで日光浴の時間も少なくなったりしたことが、母体のビタミンDが減る原因に。その結果、胎児の骨をつくる能力も低下しているのです。さらに母乳に頼りすぎて離乳食が順調に進まないと、ビタミンDは不足してしまいます。

「くる病」予防は食品からのビタミンD摂取と適度な日光浴

魚やきのこを食べる

魚はビタミンDに加え、骨の材料となるカルシウムもとれる食材。DHAやEPAなど、脳の発達に欠かせない栄養も豊富です。食物繊維が多いきのこは、便秘解消にも◎。

ビタミンDが豊富な食材
鮭(10~15g)あたり 3.3~5.0㎍
さんま(10~15g)あたり 1.3~2.0㎍
しらす干し(10g)あたり 4㎍
干ししたけ(1枚3g)あたり 0.3㎍

ビタミンDの摂取目安量は、0歳児では1日当たり5.0μg。しいたけや干ししいたけは、調理前に日光に当てるとビタミンDが増えるのでおすすめ。

外遊びをする

適度な外遊びや散歩で日光に当たり、皮膚でビタミンDを合成しましょう。UVケアはほどほどに!

サプリメントを利用する

生後1ヶ月から利用できる、赤ちゃん向けのビタミンDサプリメントも。
ビタミンD サプリ味もにおいもない液体タイプ。指先につけてなめさせたり、ミルクや離乳食に加えたりして与えられます。BabyD(R)/森下仁丹
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記事を読む⇒⇒⇒離乳食の鮭はいつから?下ごしらえの注意点と中期・後期・完了期おすすめレシピ
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『Baby-mo(ベビモ)』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 上田 玲子 管理栄養士、博士(栄養学)

小児栄養学の第一人者として活躍するかたわら、トランスコウプ総合研究所取締役として栄養コーチングの手法を開発。白梅学園大学・短期大学非常勤講師。日本栄養改善学会評議員や日本小児栄養研究会運営委員なども務める。監修書に『はじめてママ&パパの離乳食』『離乳食大全科』(ともに主婦の友社)など。

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