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赤ちゃんの健やかな成長に欠かせない「ビタミンD」。実は最近、乳幼児のビタミンD欠乏症が問題になっています。不足することでどんなことが起こるのか、またそうならないための予防策について、管理栄養士の上田玲子先生に聞きました。
ビタミンDにはカルシウムの吸収を助ける役割があり、骨の成長には欠かせません。不足すると、カルシウムが骨に沈着しにくくなり、骨がやわらかくなってしまいます。すると、足の骨が変形したり、歩行にも影響が出たりする「くる病」という病気になってしまうのです。
くる病は、食糧事情が悪かった戦後によく見られた病気です。なぜ今、くる病が増えているのでしょう。原因の一つが過度な紫外線対策です。ビタミンDは皮膚でも合成できますが、紫外線を避ける傾向から、日光に当たる時間も減っています。日光浴が足りないと、ビタミンDを合成できません。
また、妊娠中のママもビタミンDが不足しがちなことも影響しています。食生活の変化で魚を食べることが減ったり、過度なUVケアで日光浴の時間も少なくなったりしたことが、母体のビタミンDが減る原因に。その結果、胎児の骨をつくる能力も低下しているのです。さらに母乳に頼りすぎて離乳食が順調に進まないと、ビタミンDは不足してしまいます。
魚はビタミンDに加え、骨の材料となるカルシウムもとれる食材。DHAやEPAなど、脳の発達に欠かせない栄養も豊富です。食物繊維が多いきのこは、便秘解消にも◎。
●ビタミンDが豊富な食材
鮭(10~15g)あたり 3.3~5.0㎍
さんま(10~15g)あたり 1.3~2.0㎍
しらす干し(10g)あたり 4㎍
干ししたけ(1枚3g)あたり 0.3㎍
ビタミンDの摂取目安量は、0歳児では1日当たり5.0μg。しいたけや干ししいたけは、調理前に日光に当てるとビタミンDが増えるのでおすすめ。
適度な外遊びや散歩で日光に当たり、皮膚でビタミンDを合成しましょう。UVケアはほどほどに!
生後1ヶ月から利用できる、赤ちゃん向けのビタミンDサプリメントも。
味もにおいもない液体タイプ。指先につけてなめさせたり、ミルクや離乳食に加えたりして与えられます。BabyD(R)/森下仁丹
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『Baby-mo(ベビモ)』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです