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――その後、細川さんが2人目をご出産。圧倒的に時間がない中で、工夫されている食事作りがとてもおもしろくて、「成功する子」シリーズの幼児食本を出したい!と編集部から提案があったそうですね。
「ちょうど私の妹2人も同時期に子どもを産んだので、週末は乳幼児の甥っ子3人も大集合して、大量に食事作りをしていました(笑)。
離乳食時代に使っていたフリージングトレーで肉だねを冷凍して、汁にポンポン入れて肉だんごにしている、というアイディアもこの本に載っています!ミキサーをガーッと回して、みじん切りの手間をなくしたミートソースレシピも、画期的でしたね。
親がコントロールできた赤ちゃんのころとは違って、イヤイヤ・反抗期の幼児期に突入すると、親もストレスがたまって、『食べないならいいや』とあきらめてしまうことも…。おやつを覚えて欲しがるようになり、食べない、偏食、座ってくれない、などの悩みが深刻化してしまいがち。
この本には私だけでなく、幼児を育てている現役栄養士と、先輩栄養士ママたちの経験、アイデアがたくさん詰まっています。大変ですが、今しかできないことだから、知恵と工夫で乗り切りましょう!」
――ちびっこモンスターのイラストもかわいかったですね。かわいいわが子がモンスターに見える…。これぞ幼児期です(笑)
『成功する子は食べ物が9割 幼児食』1,430円(主婦の友社)
――コロナ禍では、自宅での食事作りの負担が増え、悲鳴をあげているご家庭が多いです。節約しながら栄養はとれて、作るのが簡単で、家族が喜ぶレシピはないものか。それが4冊目の課題だったそうですね。
「大人は経済的、時間的に余裕がない一方、子どもは大事な成長期です。栄養を欠乏させるわけにはいきません。献立作りは、毎日、毎日、休みがなくて、がんばりすぎても疲弊してしまう。担当編集や制作スタッフと、お母さんたちが無理なく続けられるやり方を考えた末、ひねり出したキーワードが“栄養ぐるぐる”でした!
たんぱく質を豚肉、鶏肉、ひき肉、鮭、さばのヘビロテ食材5つにしぼり、これらで献立をぐるぐる回していくという方法。今回、YouTubeを一緒にやっている管理栄養士のひろこママがブレインとして加わってくれたのですが、彼女が保育園給食の現場で実践している給食メソッドでもあります」
――給食は限られた予算内で、牛肉など高価な食材は使わないのに、鉄やカルシウムも必要量を満たすように計算されている。そこがすごいです。
「この本でも、1~3冊目で登場していた牛肉をあえて封印!安くて栄養価が高い、最強コスパ食材のリストもご紹介しています。『節約=栄養がとれない』ではないんです。食べ盛りのお子さんのいるご家庭で、ぜひ役立ててほしいですね」
『成功する子は食べ物が9割 ぐるぐるレシピ』1,430円(主婦の友社)
細川モモ●予防医療・栄養コンサルタント/一般社団法人ラブテリ代表理事。アメリカで最先端の栄養学を学び、2009年に予防医学プロジェクト「ラブテリ トーキョー&ニューヨーク」を発足。女性の妊活・妊娠・出産をサポート。妊婦向け栄養アドバイス本『Luvtelli Baby Book 1』『Luvtelli Baby Book 2』『成功する子は食べ物が9割(以下シリーズ続刊)』が好評発売中。二児の母。撮影/柴田和宣 取材・文/水口麻子