3人の子どものママでもある骨盤矯正パーソナルトレーナーNaokoさんのエクササイズ連載。〈妊娠・産後すぐ編〉〈育児中“ながら”編〉ときて、今回から、〈子どもと一緒にトレーニング編〉がスタート!まずは基本の「体幹トレーニング」を、遊び感覚で楽しむ方法から始めましょう。
※本連載の親子トレーニングを行う際は、ママの産後の体や子どもの発育発達・体力の負担にならないようにしましょう。トレーニングの回数などはあくまで目安。「気持ちいい」「楽しい」と感じる程度で無理をしないようにしてください。
「姿勢をよくしなさい!」と言わなくなる楽しいトレーニング方法
インナーマッスルとは、体の中心部分、背骨~骨盤を支えている筋肉のこと。特に骨盤周りは、脚とのジョイント部分でもあり、とても大きな筋肉です。
この部分を鍛えることは、効率よくエネルギーを燃焼する=スルッとやせられるだけでなく、全身の動きが軽くなって疲れない体になることにつながります。
便利になった現代の生活では、歩くことも、立ったり座ったりする回数も減ってきているので、不便だった昔の生活と比べてインナーマッスルを使わなくなっています。
そして、赤ちゃんから子ども、大人へと成長するにつれて、骨盤・背骨を支えるインナーマッスルを使わなくても行動できるようになっていきます。
インナーマッスルは使わなければ衰えます。だから、正しい姿勢をキープできなくなるということにもつながります。
子どもがぐんにゃりした姿勢になってしまうのは、ゲームだけが悪者というわけではないのです。子どもに、ただ「姿勢をよくしなさい!」と言うまえに、親子一緒にインナーマッスルを鍛え直してみませんか?
インナーマッスルの簡単トレーニング方法「片足立ち」
いい姿勢をキープするには、体を支えるインナーマッスルが必須。成長していく過程で、インナーマッスルがおろそかにならないためにも、姿勢よく立つ練習をしましょう。
片足立ちになると体がグラグラ揺れますが、揺れないようにキープするのはアウターマッスル(目で見て確認できる身体の表面に近い部分にある筋肉のこと)だけではできないこと。
バランスが崩れそうになった時に、姿勢を立て直すのは背骨に近い筋肉たち、すなわちインナーマッスルなのです。インナーマッスルを自然に強化できるのが片足立ち。
ここからは、子どもの年代別・楽しいトレーニング方法を提案します。
よちよち歩き時代:「ペンギン歩き」
まだ脚力=アウターマッスルが少ない時代、歩くときに両手を持って一緒に歩いてみましょう。ペンギンの親子みたいに、ママの足に子どもの足を乗せて、いっしょに歩きます。
この時期は、たくさん歩かせましょう。危険な場所では抱っこひもだったり、荷物が多い移動は、ベビーカーが便利ですが、子ども自身の好奇心に任せてたくさん歩くことがとても大切です。
3~5歳頃:「片足バランス、何秒できるかな!?」
片足で立つ練習をします。いーち、にーい、さーん…何秒立っていられるか、数えて楽しんで。
小学校低学年頃:「バランス対戦ゲーム」
ちょっと高度に、片足立ちをキープしたまま、バランスをとるゲーム。両手を合わせて押し合いっこしてみましょう。
ゲームばかりして姿勢が悪くなっている姿を見たら、「ママと一緒にバランスゲームしよう!」と誘ってみましょう。そのほうが、ただ「もうゲームやめなさい」とだけ言うよりも、ずっと効果的です。
小学校中~高学年:脚のあげ方も変えてみる!
片足立ちで、お互いの体をつついたり、ちょっかいを出し合ってバランスを崩させるゲームをします。
足のあげ方も、体の前に上げるだけでなく、体の横に出したり、また、つま先立ちになったりとルール制限を変えて、高度に楽しんでみましょう。