誘うタイミングも重要です
「おむつをはずしたいあまり、トイレに誘いすぎて『イヤ!』と断られ、『トイレに行かないとダメなんだよ!』と怒ってしまったことも……。モナカちゃんの様子を無視して誘ってました」としきりに反省するアベさん。
遊びを妨げないタイミングで
てぃ先生からは「お子さんがトイレに行くのをいやがるのはあるあるだと思います。無理に誘うといやがるので、遊びを邪魔しないタイミングで誘ってみてください。トイレと同じくらい、遊びに集中することも大切ですよ♪」とアドバイスが。
一方で、「トイレに誘うといやがるのでごほうびを用意しています」というママもいるようですが、たとえばシールがごほうびだったとして、突然シール貼りの熱が冷めるかもしれません。反対に「おもしろがって出ないのに頻繁にトイレに行きたがる」という事態を招く可能性も。
また、トイレでおしっこが出たときに過剰にほめてしまうのもNG。おしっこが出たら淡々と「出たね」と伝えればOKなのだとか。
さらに失敗しても怒らない環境をつくることで、ストレスが減る、とてぃ先生。
「床にもらしたおしっこの後始末が、ママの心理的負担になっている場合は、もらした子どもに後始末を手伝ってもらうと、イライラが軽減されるので試してみてください」。
ママだけやる気!は失敗のもと
「幼稚園に入る前におむつをはずさなきゃ! というのは完全に大人の都合。モナカちゃんは準備がまったくできていなかったのでした。その間引っ越しもして環境も大きく変わったし、誘うタイミングもイマイチだったし、悪循環でした(泣)」(アベさん)
うまくいったらラッキーくらいの感覚で
「トイレトレーニングは、親子ともにタイミングがいいときにしないとストレスがたまってしまいます。トイレで自分で排泄ができるようになるのは何才でもOK。大人になってもおむつがはずれていない人なんてほぼいない。このくらい気持ちに余裕をもってするとみんなハッピーです」(てぃ先生)
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なんと! トレーニングが前進!
てぃ先生のアドバイスであらためてトレーニングをした結果、なんと、1週間で日中パンツで過ごせるようになったというアベさん親子。
「てぃ先生、すごすぎます!この1年は一体なんだったのか(笑)。お兄ちゃんたちのトレーニングがすんなりいっただけにイライラとあせりがあったのですが、まだモナカちゃん側の準備ができてなかったんだなとしみじみ痛感。ほかの子とくらべず、その子の発達をしっかりと見てあげることが大事なんだとあらためて思いました」
あせらずトライしていきましょう
「モナカちゃん、できたね!アべさんもすばらしいですね。成長は右肩上がりばかりではなく、行きつ戻りつするもの。お出かけのときはおむつをはいてもいいし、ゆっくり大きくなってください」(てぃ先生)
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構成/佐藤真紀 イラスト/アベナオミ