「産後のボディメイクは無理せずじょじょに!が大切です」というのが骨盤矯正パーソナルトレーナーNaokoさんのアドバイス。今回のテーマは【コアの筋肉】。体形を整えながら、出産でゆるんだ骨盤を適切な位置に戻していくストレッチをご紹介します。
※本連載の「おしり筋トレ」は、産後の体調に合わせて行うようにしてください。医師や助産師からの指導に従ったうえで、疲れすぎない範囲でトライしてみましょう。レーニングの回数などはあくまで目安なので、「気持ちいい」と感じる程度で無理をしないようにしてください。
産後1ヶ月、急激にダウンしてしまうことが
産後1ヶ月健診、結果はどうでしたか?寝不足の中での慣れない育児に、疲れは出ていませんか?
ある日突然何もかもやる気が起こらなくなったり、起き上がれなくなったりということは、実は産後1ヶ月前後にとても多いのです。
そこまでいかなくても、体力の限界を感じながら気力だけで育児している場合は、いつダウンしてもおかしくない状態に。その原因は、頑張りすぎだったり、親としての責任を強く持っていることだったり。
さらに産後は、出産でとてつもない体力を消耗したうえに、ホルモンバランスが大きく崩れていて、体はそれを元に戻そうと頑張っています。
産後1ヶ月から産後1年間は、心身ともに「非常事態」だということを自覚しながら、この時期は産後ダイエットをする前に、まずは体力・体調の立て直しが優先です。
体力・体調の立て直しには「コアの筋肉」を鍛える!
体力や体調の立て直しには「コアになる筋肉」を鍛え直すことから始めましょう。コアの筋肉とは体幹部にあるインナーマッスルで、「体の中心の支え」です。
尾てい骨から頭のてっぺんまでを貫く1本のライン(脊柱)と、骨盤周辺の骨格や筋肉のこと。コアの筋肉は、横隔膜(おうかくまく)、多裂筋(たれつきん)、腹横筋(ふくおうきん)、骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)の4つです。
コアの筋肉は体の深いところにあり、ここが弱いと骨盤が正しい位置でキープできません。体重は妊娠前に戻ったのに、ぽっこり出たおなかが戻らない、おしりが垂れたままなのが気になる…という人も多いかもしれませんが、体形が戻らない原因も、コアの筋肉が衰えていることにあります。
体形だけでなく、肩こりや腰痛も、コアの筋肉を鍛えることで解消することができます。産後の体力回復~体形戻し~肩こり・腰痛予防など、すべてがつながっているのです。