日常生活、仕事、旅行…妊娠超初期に気を付けたいこと
妊娠が確定したら、妊婦としての体調管理のスタートです。妊娠は、今までの生活を見直すいいきっかけになります。妊娠初期のデリケートな時期に、やっていいことや控えたほうがいいことを知っておきましょう。
アルコールは控えて
アルコールは胎盤を通して赤ちゃんに届くため、大量に飲酒すると、赤ちゃんの発達や発育に影響を及ぼします。妊娠してからではなく、妊娠の可能性があるのなら、あらかじめアルコールはやめましょう。妊娠したら禁酒が基本です。
タバコはやめる
喫煙は血管を収縮させる働きがあるので、赤ちゃんに酸素や栄養を届きにくくしてしまいます。その結果、流産、早産、胎児発育不全など赤ちゃんに大きな影響を及ぼします。パパの喫煙による副流煙の影響も大きいので、妊娠したら夫婦ともに禁煙しましょう。
X線検査に注意
妊娠の可能性がある時期に健康診断や人間ドッグなどでX線検査をする場合は要注意。検査する必要があるときはあらかじめ妊娠の可能性を伝え、X線を防護するベストなどを着用すると安心です。
食べ物・飲み物に注意
つわりが始まっている人は、なかなか栄養バランスのよい食事ができないかもしれませんが、この時期は食べられるものを食べられるだけ食べれば大丈夫。ただし、カフェインを控えめにする、生肉や生ものを避けるなど、食生活に気を配るようにしましょう。
仕事で無理をしない
妊娠中も仕事を継続する人は、迷惑をかけないようにと無理をしがち。でもこの先、これからどんどんおなかは大きくなり、妊娠前と同じように仕事をするのが難しくなります。無理をしてトラブルを招く前に、周囲に協力を求め、上手に仕事のペースを落としていきましょう。
激しいスポーツは控える
妊娠初期はデリケートな時期なので、体に負担のかかる激しいスポーツはやめましょう。妊娠したことをきっかけにスイミングやヨガを始める妊婦さんもいますが、必ず安定期(16週)以降、医師の許可を得てから始めましょう。
感染症に注意を
妊娠初期は、風疹などおなかの赤ちゃんに影響する病気もあります。インフルエンザはおなかの赤ちゃんに感染することはないものの、妊婦さんは重症化する傾向も。妊娠中はできるだけ人混みに出ることは避け、手洗い・うがいを徹底するなどの感染対策をしましょう。
薬を勝手に服用しない
市販薬の多くはおなかの赤ちゃんに影響を与えるものではありませんが、妊娠初期は特に大事な時期なので注意が必要です。薬を服用するときは、必ず主治医や薬剤師に相談するようにしましょう。逆に日常的に飲んでいる薬がある場合も、早めに相談を。
車・自転車の運転は控える
妊娠初期は注意力が落ちやすい、眠くなるなど、体調も不安定。車の運転は避けてほしいですが、日常的にどうしても必要な人は体調のいいときに、近距離のみにするなど慎重に。また、自転車は転倒するリスクを考えると控えたほうが無難。
セックスは体調を見て慎重に
妊娠初期のセックスが原因でおなかの赤ちゃんに影響を及ぼすことは少ないですが、この時期はとてもデリケート。子宮内も充血しやすいときなので、できれば避けましょう。ママの体調がいいときでも、細菌感染予防のためコンドームをつけてソフトに行うなど、慎重に。
記事を読む⇒⇒⇒
妊娠中にセックスしてもいい?注意すべきこととは?医師が解説!
出血したらすぐに受診!
妊娠初期に注意したいのは出血とおなかの張りや痛みです。出血の原因には、心配のないものから流産につながるものまで様々あります。自分では判断がつかないため、少量で出血が見られたりおなかの違和感があったら、早めに受診しましょう。
記事を読む⇒⇒⇒
【産婦人科医監修】妊娠中に「出血」したらどうすればいい?知っておきたい、すぐに受診したほうがいい場合はこんなとき!
先輩ママに聞いた「妊娠がわかってやめたことは?」
●「アルコールとカフェインの摂取をやめました」(りゅーママさん)
●「体を冷やさないように心掛けました」(うさママさん)
●「重たい荷物を持たないなど安静にしつつ、冷たい食べ物(特にかき氷が好き)を控えました」(ユノ子さん)
●「持病でロキソニンをすぐ飲んで対処しがちでしたが、判定日近くなったらやめました。眠気覚ましのコーヒーやコーラも大好物ながらカフェインの摂取量を気にするのが面倒なので、一切やめています。脱毛や美容医療などもどう影響するかわからないので妊娠期間はお休み」(さちさん)
●「アルコール、生ハムやお寿司などの食べ物、カフェイン」(いふママさん)
●「カフェインの摂取量を減らし、塩分を控えるようにしました(尿蛋白が出るため)」(キクミンさん)
●「自転車に乗るのを控えたり、乗るときもゆっくり運転するように気を付けました」(にーさん)
●「花粉症の薬を普段から飲んでいましたが、漢方に変えました」(ぽっぽさん)
●「やめたのはアルコール。でも、妊娠超初期は飲んでしまっていた…」(myumyu24さん)
●「ずっとダイエットのために、夜に筋トレやランニングをしていましたが、万が一が嫌なので、妊娠中は当分やめることにしました」(クリームソーダさん)
●「もともと喫煙はしていませんでしたし、それほどアルコールも飲んでいなかったので、すぐにやめられました。職場の管理職にだけ伝えて、仕事も無理のない範囲で続けました」(ゆいみおママさん)
●「コロナ禍だったので外出自体を避けました」(ななつこさん)
●「やめたことはアルコール。始めたことは、赤ちゃんのための栄養のサプリメントを毎日飲むように」(みさこさん)
●「仕事を辞めました。靴屋さんの立ち仕事だったのと、密室のテナントショップのため、息苦しくて退職」(いっちゅんママさん)
●「食べてはいけない食品を調べて食べないようにしました(なまものやナチュラルチーズなど)」(ayutsukiさん)
記事を読む⇒⇒⇒
妊娠中の食べ物で注意すべきこと。食べていいもの・だめなものとは?
〈妊娠超初期〉気になるQ&A
Q.月経不順の人は予定日はどうやって決まる?
赤ちゃんの大きさで予定日を決めるので、月経不順とわかっている人は早めに受診することが大切です。その後1~2週に1回受診し、頭からおしりまでの赤ちゃんの長さ(頭殿長)から週数を算出し、予定日を割り出すことになります。
Q.7週で心拍が確認されない…どうすれば?
月経不順などで排卵日が遅れて7週とされているのか、赤ちゃんの大きさから7週と確定されているのかで違ってきます。例えば、排卵日が1週間ずれている場合は、時期が早すぎて見えないのかもしれません。このような場合は、さらに1週間後に超音波検査で確認します。
Q.心拍が確認されれば流産の可能性はなくなる?
残念ながら全体の15%くらいは流産になる可能性があり、ゼロにはなりません。ただ、赤ちゃんの心拍が確認できると流産の可能性は低くなります。心配かもしれませんが、できるだけ大らかな気持ちで過ごしましょう。
Q.母子健康手帳はいつもらうもの?
8~10週頃に予定日が確定し、10週頃の健診で医師に母子健康手帳をもらうよう指示されます。お住まいの役所や保健センターなどに「妊娠届出書」を提出して母子健康手帳を受け取ります。自己申告をすればもらえるところと、曜日が決まっていたり印鑑が必要なところもあるので、事前に確認を。
記事を読む⇒⇒⇒
母子手帳はいつもらうの?受け取るタイミングや場所をご紹介_______
妊娠しているかも…!そんなとき、うれしい気持ちの半面、「ちゃんと出産できるかな?」「ママになれるかな?」といった心配も。ここで紹介した安定期までの見通しや注意点を把握し、妊娠超初期の不安定な時期を安心して過ごしましょう。
記事を読む⇒⇒⇒
妊娠2ヶ月(妊娠4週、5週、6週、7週)のママの体と赤ちゃんの状態って?【医師監修】記事を読む⇒⇒⇒
心拍確認したらひと安心って本当? 妊娠何週でわかるの? 確認後の流産の可能性について