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離乳食が進んでくると、授乳回数はどうなる?卒乳はいつ頃?など、低月齢の頃とはまた違う気がかりが出てきます。そこで今回は、離乳食が始まった子に必要な母乳の量について専門家に聞きました。
日本では、赤ちゃんの食事を「離乳食」といいます。おっぱいを卒業するための食事、というイメージですね。一方海外では「補完食(complementary fooding)」というのが一般的。おっぱいに足りない栄養を補うもの、という位置づけです。
生後6ヶ月頃になると、母乳だけでは成長に必要な栄養が満たされなくなってきます。そのため、母乳に足りない鉄や亜鉛、タンパク質などを食事で補うわけです。補完食の考え方を取り入れると、「母乳卒業のためにしっかり食べさせなくては!」と血眼になることが減り、結果的にスムーズに食事の習慣がつくかもしれませんね。
A.1歳ぐらいまでは授乳回数はあまり変わりません
月齢が進むと授乳回数が減ると思っている人は多いのですが、実は1歳ぐらいまではあまり減りません。離乳食を「補完食」と考えれば、授乳で足りない栄養を補うわけですから、授乳回数が減らなくても不思議ではありませんね。
A.母乳だけでは不足する栄養をとるために離乳食が必要です
母乳でカロリーを満たすことはできますが、赤ちゃんは成長するにつれて、母乳だけではとりきれない栄養素が必要になってきます。鉄不足による貧血などはその後の成長に影響を及ぼすこともあり、「母乳さえ飲んでいれば大丈夫」というわけにはいきません。
A.おっぱい卒業の時期を決めるより規則正しい生活リズムを
1歳を過ぎ、3回の食事をしっかり食べるようになると、卒乳へ向かう子もいるでしょう。でも、子どもにはそれぞれのペースがあり、幼児期まで母乳を飲む子もいます。
「1歳過ぎたら卒乳」と決めるより、親子がともに満足できるまでおっぱいをあげてはいかがでしょうか。卒乳をすすめるより、外遊びなどでしっかりおなかをすかせてきちんと食べ、早寝早起きの規則正しい生活リズムを整えることを心がけましょう。
(Sさん&男の子生後7ヶ月)
これまで完全母乳を続け、生後7ヶ月の今は離乳食に加え、1日5回ぐらい授乳しています。小さめに生まれたためか、体重はずっと成長発育曲線の下限ギリギリのところ。ミルクを足すべきかどうか、迷っています。
●先生より
下限ギリギリでも曲線のラインに沿って体重が増えているなら、ミルクを足す必要はありません。それがこの子の育ち方です。離乳食は楽しく、栄養バランスに気を配って。
(Y・Kさん&Kくん9ヶ月)
もう生後9ヶ月になるのに、授乳のたびにいっこうに乳首を離そうとせず、飲みながら寝てしまうこともあります。母乳の出が悪いのではないかと気になっています。離乳食をよく食べて、体重は増えています。
●先生より
必ずしも母乳が飲みたいわけではなく、乳首の感触や肌のぬくもりを感じて安心したいのでしょう。赤ちゃんの気持ちに寄り添って、気長につきあってあげてください。
良質なタンパク質やカルシウムがとれる牛乳は、加熱調理では生後7~8ヶ月頃から少量ならいいでしょう。飲みものとしてなら1歳を過ぎてから。飲む量の目安は1日300~400mlです。
低脂肪乳は、乳脂肪分の一部を減らしたもの。脂肪分以外の成分は、牛乳とほぼ同じです。加工乳は、牛乳にほかの乳製品を加えたもの。いずれも1歳以降なら飲めます。
インターネットには「日本人は体質的に牛乳が合わない」などの記事が見られます。牛乳は「飲まなくてはいけない」ものではありませんが、控える必要もありません。ネット情報に惑わされないで。
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『Baby-mo(ベビモ)』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです