【ベビモ】はじめてママ・パパの悩みを解決

検索

menu

カテゴリー一覧

FOLLOW US!

  • LINE
  • Instagram
  • YouTube
  • Tiktok
menu

MENU

会員登録
menu

2022.12.11

お世話

もしかして母乳不足?ミルクを足すべき?見極めポイントを母乳育児専門ドクターが教えます!

母乳は飲んだ量がわかりにくいため、ミルクを足したほうがよいのか不安になりますよね。母乳不足をどう見極めればいいのか、専門家にお話を伺いました。ママの不安を、ぜひここで解消してください。

授乳間隔が短くても母乳不足とは限りません

母乳育児の基本は、赤ちゃんが欲しがるだけ与えること。母乳は出した分だけ作られるので、繰り返し飲ませるうちに分泌量も増えていきます。

飲んだ量が目に見えないので、授乳後に赤ちゃんが泣いたり、授乳間隔が短かったりすると「足りないの?」と不安になりますね。でも、赤ちゃんが泣くのを「母乳不足!」と決めつけないでください。

赤ちゃんは、暑い・寒い・おむつや衣類が不快・ママに甘えたいなど、さまざまな理由で泣きます。環境や表情をよく観察すれば、欲求が母乳だけではないことがわかってくるはずです。

完全母乳のママは約6割

完全母乳 割合完全ミルクの人は9%と少なめでしたが、母乳とミルクの混合育児は30%超え。「足りているかどうかが不安で、ミルクを足しています」という声が目立ちました。
※生後3ヶ月~1歳6ヶ月の赤ちゃんのママ120人にアンケート(2018年12月実施)

母乳不足の見極めポイントは「体重、機嫌、排泄」の3つ

母乳不足かどうかを見極めるには、3つのポイントがあります。授乳間隔や授乳時間の長さは無関係です。

1 体重…順調に増えているかどうかをチェック

体重の増え方が、離乳食スタート前は1日15~30g以下の場合、離乳食スタート後は前の月に比べて増えていない(減っている)場合は、母乳不足かもしれません。

ただし、数字はあくまでも目安。運動量が多かったり、たくさんおしっこが出たりすれば、短期間でみれば増加が15g以下という日もあり得ます。

数日は赤ちゃんの様子を観察し、1週間の体重増加の平均で確認しましょう。たとえ母乳不足でも、1週間で悪影響が出ることはないのであわてずに。

2 機嫌…生きるために必要なものが満たされていればゴキゲン!

一日中グズグズして機嫌が悪い、あやしても笑わない、遊ばないなどの場合は、具合が悪いのかもしれません。かかりつけ医に相談しましょう。

機嫌が悪いのは、痛み、かゆみ、病気など体のトラブルの可能性があり、必ずしも母乳不足とは限りません。

3 排泄…母乳不足だと、おしっこやうんちの回数に変化アリ

水分の摂取量が少なければ、おしっこやうんちの量も減ります。おむつ替えの回数が減る、ふだんよりおむつのぬれ方が少ない、排便回数が減っていつものリズムと異なるなどのときは、母乳不足の可能性もあります。

ただしこれも、病気や一時的なリズムの乱れかもしれません。体重の増えや機嫌の良し悪しも合わせてチェックしましょう。

「おっぱいサイン」を見つけることも大事

赤ちゃんが手を口に持っていく、素早く目を動かす、吸うように口を動かす、吸うような音をたてる、などは「おっぱいが飲みたいよ」のサインであることが多いですね。ぜひわが子の授乳サインを見つけて、欲しがるときにたっぷりと母乳を飲ませてあげてください。

赤ちゃんの月齢別・母乳量の目安は?

ミルクだけで育てる場合の、月齢ごとの1日の量の目安です。わが子の月齢や体重を、ミルク缶の標準使用量に当てはめて必要量を飲ませましょう。

▶生後1ヶ月 1000ml弱
▶生後3ヶ月 1000ml前後
▶生後5ヶ月 1000ml強
▶生後6ヶ月~1歳  1000~600ml
▶1歳~1歳6ヶ月 400ml

母乳の飲ませ方や体重の増えに関するQ&A

Q.授乳間隔が1時間もたないことが。母乳が出ていないのでは?(生後2ヶ月)

A.毎回でなければ問題ありません
毎回必ず1時間未満なら、母乳不足の可能性も。体重の増えなどを観察して。時々1時間もたないことがある、というのは心配ないでしょう。授乳のときに気持ちをそらされることがあるのかもしれません。静かな環境で飲ませてあげましょう。

Q.遊び飲みをし、数分で飲むのをやめるのは母乳が出ていないから?(生後4ヶ月)

A.おっぱいよりも興味がある刺激に反応しています
目や耳からの刺激に興味を持ち、飲むのに集中しないことが増えてきます。母乳の出方とは関係ありません。テレビを消す、窓を閉める、室内を少し暗くするなど環境を整えましょう。

Q.夜2~3回起きておっぱいを飲みます。日中の量が足りないの?(生後7ヶ月)

A.母乳の量ではなく、生活リズムの問題かも
元気で体重も増えているのなら問題なし。この月齢で夜2~3回飲む子はたくさんいます。ただし、頻繁に起きるのは生活リズムに問題がある可能性も。日中よく体を動かし、早寝早起きの生活リズムを心がけましょう。

Q.母乳でもフォローアップミルクを足したほうがいいの?(生後9ヶ月)

A.離乳食で十分に栄養をとることを優先します
フォローアップミルクは、月齢が進むにつれて不足がちになる鉄、亜鉛、タンパク質などを添加したもの。ミルク育児でも母乳育児でも、「飲ませなくてはいけない」ものではありません。まずは、不足しがちな栄養素を離乳食でしっかりとるようにしましょう。

Q.食が細く、体重が減ることもあり心配です(1歳)

A.赤ちゃんが食べることに興味を持つように工夫して
体重減少が続くのは注意が必要ですね。1ヶ月以上続くようなら、かかりつけ医に相談を。食事に関心を持つように目先を変えてランチボックスに入れたり、自宅の庭やベランダでピクニックしたり、楽しく食べる工夫を。よく遊び、おなかをすかせることも大事。

Q.好き嫌いが激しく、食事で栄養がとれているか不安です(1歳6ヶ月)

A.母乳では足りない栄養も。体重と機嫌を確認して
この時期は必要な栄養素の多くを食事からとり、母乳だけでは足りない栄養素もあります。機嫌と体重の増えを見て、不安ならかかりつけ医に相談を。嫌いなものを無理に口に入れてもまず食べません。親がおいしそうに食べているところを見せるなどの工夫を。ひと口でも食べられたらほめてあげてください。

その不安は母乳不足ではなく「母乳不足感」かも!?

「乳房が張らなくなった」「授乳回数が減らない」などの理由で、母乳不足を疑う人がいます。乳房の張りを感じなくなるのは母乳の量が減るからではなく、つくられる量が一定になってくるから。

これは特に、2人目、3人目育児の人に多い傾向です。また、離乳食がスタートしても、授乳回数はさほど減りません。1歳で毎日10回近く飲む子もいます。

体重が増えないなどの明らかな心配がないのに、母乳不足が不安でミルクを足す人は少なくありません。これを「母乳不足感」といいます。 

赤ちゃんの機嫌がよく、体重が順調に増えていて、おしっこやうんちの様子に変わりがなければ、母乳不足ではありません。病気などの明らかな原因がないのに、よく出ていた母乳が急に出なくなることも、まずありません。

母乳外来などでは、母乳不足感の不安にもアドバイスをくれます。信頼できる助産師やかかりつけ医に、ぜひ相談してみてください。
_______
記事を読む⇒⇒⇒【母乳育児17の疑問】何時間おき?足りているかの目安は?授乳の痛みはどうしたらいい?気になることをまとめて解決!
記事を読む⇒⇒⇒搾乳は何時間ごとに必要?正しい搾乳方法と母乳の保存方法のコツ【助産師監修】

『Baby-mo(ベビモ)』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 水野 克己 昭和大学江東豊洲病院 教授・こどもセンター長

母乳育児専門家(国際ラクテーションコンサルタント)の資格を持つ小児科医。「楽しい育児は日本を変える」をモットーに、ママ向けのセミナーや日本初の母乳バンクの設立など、さまざまな活動をされています。

SHARE

  • facebook
  • Twitter
  • LINE

関連する記事

ランキング