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2022.08.17

妊娠中のトラブル

妊娠中のお腹の張りと痛み、出血の原因って?対処法も解説【産婦人科医監修】

妊娠中のトラブルをチェックする一番の目安は、お腹の張り・痛みと、性器からの出血。自分でわかる危険サインを見逃さないよう、原因や対処法をあらかじめ知っておきましょう。

【お腹の張り】軽い張りは心配ないことがほとんど

妊娠中、誰もが経験するお腹の張り。妊娠20週ごろから感じやすくなり、「お腹全体がかたくなった感じ」「風船みたいにふくれた感じ」「子宮がキュキュッと縮む感じ」など、張った時の感じ方は人それぞれのようです。

お腹が張っていると「赤ちゃんは苦しくない?」と心配になりますが、子宮の中は羊水で満たされているので心配ありません。
長時間歩いたあと
体が冷えた時
疲れた時
セックスのあと
などに感じるお腹の張りは生理的なものがほとんどで、心配ありません。横になって安静にしていればおさまってきます。

妊娠初期から中期にかけては、子宮は急に大きくなる時、お腹がキュッと張るような感じがあるかもしれませんが、痛みがなければ心配ありません。37週にならないうちは、張ったら安静にして様子をみましょう。

ただし、どの時期でも、張りの強さや痛みが周期的に起こるなら、流産・早産になりかかっている可能性があります。特に強い痛みが持続したり、性器からの出血を伴う場合は、常位胎盤早期剥離という怖い状態のこともあります。この場合はすぐに病院に連絡してください。

こんな張りもあります!

じん帯が引っ張られる(初期に多い)
→子宮を支えているじん帯が引っ張られ、つれるような感覚を「張り」と感じることも。

皮膚の突っ張り感(初期・中期に多い)
→妊娠週数が進んでお腹が大きくなると、お腹の皮膚の突っ張り感を「張り」と感じることも。

子宮の収縮(中期・後期に多い)
→子宮は筋肉でできていて、お腹が大きくなるにつれて時々収縮するようになります。

こんな「お腹の張り」、受診したほうがいい?

張りを感じたら、まずは30分~1時間横になってみて、どんな変化があるかによって対処法も変わってきます。下記を参考にして。

張りの間隔がしだいに遠のく
→心配ありません

張りの間隔が短くなってくる
→病院へ連絡を

10~20分間隔の張りが続く
→病院へ連絡を

張り+粘膜まじりの少量の出血
→早めに病院へ行きましょう

5~10分、張りっぱなし
→すぐに病院へ!

張り+出血
→すぐに病院へ!

張り+痛み
→すぐに病院へ!

お腹の張りを防ぐコツって?

妊娠中はちょっとしたことでお腹が張ってしまいがち。普段の生活では、こんなことに注意してください。

体を動かしすぎない

適度な運動はおすすめですが、おなかが張ったらストップ。「適度」を超えたというサインです。

ストレスをためない

ストレスがあると、筋肉はかたく収縮します。子宮も同じこと。ストレス解消を心がけて。

体を冷やさない

特に下半身が冷えると、血行が悪くなりお腹が張ります。お腹や足は冷やさないようにして。夏でも汗が蒸発する時に冷えるので、腹巻きやソックスでガードを。

疲れたら横になる

横になることがお腹の張り対策の一番の方法。血流が子宮に送られやすくなります。

重いものを持たない

重いものを持つとお腹に力が入り、子宮の筋肉も張ることになります。

【性器からの出血】量や色などをしっかりチェック

性器からの出血は、何かが起こっているというサインではありますが、出血のすべてが危険なものというわけではありません。妊娠中の子宮は血液が豊富になっているので、ちょっとした刺激で出血することもあります。

ただし、自分自身では何が原因の出血かは判断できないもの。たとえ少量でも自己判断せず、落ち着いて出血の量や色などを確認して。特にお腹の痛みや強い張りを伴う時は、必ず病院に連絡して、指示に従って受診しましょう。

次にあげる出血は異常サインではないものです。

妊娠のごく初期の出血

妊娠がわかる頃、受精卵が子宮内膜に着床する頃に出血することがあります。量は少ないことが多いですが、まれに月経くらいの出血があることも。

びらんやポリープからの出血

膣にびらんやポリープがあると、妊娠することで充血し、そこに刺激があった場合などに出血することがあります。痛みはありません。

おしるし

正規産(妊娠37週から)に入り、いつ生まれてもいい時期に、子宮の出口付近の卵膜が子宮壁からはがれた時に起こる、粘膜にまじった出血。量も月経2日目ほどの場合もありますが、痛みを伴う場合やいつまでも止まらない場合は病院に連絡しましょう。

こんな「出血」、受診したほうがいい?

性器から出血したら、色、量、様子をまずチェックしましょう。

【ピンク色】おりものに血が混じったような色
妊娠中はおりものの量が増えますが、そこにごく少量の血がまじるとピンク色のおりものが出ることがあります。
→(妊娠中全期間を通して)2~3日様子を見て出血が続く時は受診

【茶褐色】月経の始まりか終わり頃のような色
少し前に出血した血が出てきたもの。血液は少し時間が経つと茶褐色に見えます。
→(妊娠中全期間を通して)2~3日様子を見て出血が続く時は受診

【鮮血】フレッシュな血の色
鮮やかな色の血が出てきたら、出血が今も続いていると考えられます。異常が起きているサイン。
→すぐに病院へ

【おりもの状】血が混じったような粘り気のあるおりもの
これがいわゆる「おしるし」。出産が近づくと出てくることもあります。2~3日中にお産が始まる可能性大。
→(妊娠37週未満)病院に連絡
→(妊娠37週以上)陣痛か破水があったら病院へ

出血は1回だけ
セックスや妊娠後期の内診後など、原因が考えられる場合
→(妊娠中全期間を通して)2~3日様子を見て出血が続く時は受診を

忘れた頃に時々出血
びらんやポリープがあると言われている場合
→(妊娠中全期間を通して)2~3日様子を見て出血が続く時は受診を

ダラダラ出血が続く
→すぐに病院へ!

ママ達の「お腹の張りと痛み・出血」体験談

心配した出血、受診後1週間でおさまりました

妊娠判定薬で陽性反応が出てすぐの頃、出血したのであわてて産婦人科を受診。いちど、流産経験があったので、「また流産してしまうの?」と落ち込みました。病院で、自宅で安静にと言われました。出血は1週間ほど続き、本当に不安でしたが、無事に乗り越えることができました。
(N・Tさん)

7ヶ月の時、強い張りで受診。でも赤ちゃんは元気でした!

妊娠7ヶ月のある日、それまでになかったような強い張りが朝から不定期にありました。ギューッとした強い張りで、横になって休んでもおさまらないので受診し、内診もしてもらいましたが、子宮口は閉じていて、「妊娠中にはよくある張り」とのこと。赤ちゃんも元気だったのでほっとしました。
(A・Fさん)

初めて感じる痛みで不安に。でも夫が帰宅したら消えました

妊娠9ヶ月の時、夜にお腹がズキーッと痛くなりました。初めて感じた痛みの上に、一人だったので不安に…。予定日までまだあるので「どうしよう」と思っていたら、夫が帰宅。ホッと安心したらおさまりました。原因は結局わかりませんでしたが、赤ちゃんが「心の準備をしてね」と伝えてくれた
のかもしれません。
(S・Sさん)

➤➤➤「切迫流産」と「流産」って?症状や原因を産婦人科医が解説!
➤➤➤知っておきたい!「切迫早産」と「早産」。原因や症状、治療の方法は?【産婦人科医監修】

『はじめてママ&パパの妊娠・出産』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです。

【監修】 安達 知子 総合母子保健センター 愛育病院名誉院長・東京女子医大客員教授

1978年、東京女子医科大学医学部卒業後、同大学産婦人科学教室入局。米国ジョンズ・ホプキンス大学研究員、東京女子医科大学産婦人科助教授をへて、2004年から愛育病院産婦人科部長に。2006年より東京女子医科大学の客員教授に。2013年より愛育病院副院長を兼務し、現在は名誉院長。厚労省、文科省、内閣府などの各種委員会の委員などを務める、わが国の産科学会を担う中心的存在の一人。

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