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大きさや固さ、形状など食材の下ごしらえが必要な離乳食。食事回数が少ないうちはいいけれど、食べる量や回数が増えてくると、準備が大変になってきますよね。そこでおすすめなのが、大人ごはんと離乳食をいっぺんに作れる「取り分け離乳食」。今回は人気&定番メニューのみそ汁、カレー、鍋の取り分け離乳食レシピを紹介します。
大人のメニューを考えるときに、材料の一部に赤ちゃんが食べられる食材を使います。離乳食初期(生後5~6ヶ月頃・ゴックン期)や離乳食中期(生後7~8ヶ月頃・モグモグ期)ならいも類、かぼちゃ、根菜類がおすすめ。
離乳食後期(生後9~11ヶ月頃・カミカミ期)や離乳食完了期(生後1歳~1歳6ヶ月頃)ならほとんどの肉や魚もOKです。
離乳食に使いやすい状態で取り分けられるように、下ごしらえや味をつける前など、タイミングを見極めましょう。
●下ごしらえの途中で取り分ける
離乳食初期(生後5~6ヶ月頃)や離乳食中期(生後7~8ヶ月頃)は、材料を刻むとき、食材をやわらかく煮たあとなど、下ごしらえの段階で取り分けます。
●味をつける前に取り出す
離乳食後期(生後9~11ヶ月頃)以降は、味をつける前に取り分けるのを基本に。市販のスープのもとなど、塩分が濃い調味料で下味をつけた場合は、取り分けはNGです。
●完成した料理から取り分ける
離乳食後期(生後9~11ヶ月頃)以降なら、熱湯をかけて味を抜いたり、揚げ衣をはずして余分な油脂を除くなど、大人ように調理したあとでも取り分けが可能です。
取り分けた食材に手を加え、赤ちゃん仕様にしましょう。すりつぶす、刻むなど発達段階に合わせた工夫が必要です。
●汁でのばす
裏ごししたり、すりつぶしたりした食材は、湯冷ましやだしなどでのばし、赤ちゃんが食べやすい固さに調節を。
●形を変える
離乳食中期(生後7~8ヶ月頃)以降は、離乳食の段階に合わせた大きさに刻む、つぶすなどして、食べやすい形状します。
〈材料〉大人2人分+赤ちゃん1食分
大根・・・200g
豆腐・・・1/2丁
だしパック・・・1袋
みそ・・・大さじ2
青ねぎ・・・適宜
〈作り方〉
1 大根は皮をむき、5~6mm厚さのいちょう切りにする。豆腐は3cm角に切る。青ねぎは小口切りにする。
2 鍋に大根、だしパック、水2カップを入れる。
3 鍋を中火にかけ、煮立ったらアクをとって弱火にし、大根がやわらかくなるまで煮る。だしパックを取り出す。
4 ③に豆腐を加え、1分ほど煮て火を止める。ふたをして10分以上おく。【1スクロール下の、取り分けレシピ①②へ】
5 ④にみそ小さじ1を溶き入れる。【1スクロール下の、取り分けレシピ③④へ】
6 残りのみそを溶き入れ、青ネギを散らす。
●取り分け調理4つのポイント
1 長持ちする食材を常備する
消費期限の長い豆腐をストックしておくと、いつでも使えて便利。大根は、新聞紙に包んでから冷蔵庫に入れると長持ちします。
2 つぶしやすい食材を選ぶ
豆腐の場合、なめらかな絹ごし豆腐が取り分け離乳食向き。木綿豆腐は離乳食後期(生後9~11ヶ月頃)以降、焼き豆腐は離乳食後期(生後1歳~1歳6ヶ月頃)以降に。
3 大根など根菜類はいちょう切りに
煮るとやわらかくなる大根は、取り分け離乳食にぴったり。いちょう切りは繊維を断つので、つぶしやすくなります。
4 汁物はふたをして蒸らす
大根を芯までやわらかくするには、最後にふたをして10分ほど蒸らすこと。冷めるときにだしがしみて甘みが増します。
〈材料〉
大根・・・10g(大人レシピ4から3枚取り分け)
豆腐・・・25g(大人レシピ3から1個取り分け)
〈作り方〉
1 大根をすり鉢ですりつぶす。
2 ①に豆腐を加え、なめらかになるまですりつぶす。
●調理のワンポイントアドバイス
大根だけをすりつぶしたあとに豆腐を加えたほうが、全体がなめらかに。飲み込むのが苦手な離乳食初期は、さらに裏ごししても。
〈材料〉
大根・・・15~20g(大人レシピ4から4~6枚取り分け)
豆腐・・・30g(大人レシピ4から1個強取り分け)
大根葉・・・適宜
ゆでうどん・・・40g(1/5玉)
だし・・・1/3~1/2カップ(大人レシピ4から取り分け)
〈作り方〉
1 大根、大根葉、うどんは細かく刻む。
2 小さめのフライパンにだし、①を入れ、煮立ったら弱火にし、ふたをしてトロトロになるまで煮る。
3 ②に豆腐を加えて1分ほど煮たあと、豆腐をくずす。
●調理のワンポイントアドバイス
ゆでうどんは、加熱前に切っておいたほうがラク。離乳食中期(生後7~8ヶ月頃)はみじん切り、離乳食後期(生後9~11ヶ月頃)は2~3cm、離乳食完了期(生後1歳~1歳6ヶ月頃)は4~5cm長さが目安です。
〈材料〉
大根・・・20~30g(大人レシピ5から6~9枚取り分け)
豆腐・・・45g(大人レシピ5から2個弱取り分け)
5倍がゆ・・・90g
のり・・・少々
※5倍がゆは、ごはん1:水4、または米1:水5の割合で炊いたものです。
〈作り方〉
1 耐熱容器に大根を入れ、フォークでつぶす。豆腐、5倍がゆを加えて混ぜ合わせる。
2 ①にふんわりとラップをかけ、電子レンジで約40秒加熱する。
3 器に盛り、のりをこまかくちぎってのせる。
●調理のワンポイントアドバイス
やわらかくなった大根は、フォークの背を使ってつぶすとラク。大根が温かいうちにつぶしましょう。
〈材料〉
大根・・・30~40g(大人レシピ5から9~12枚取り分け)
豆腐・・・50g(大人レシピ5から2個取り分け)
バター・・・小さじ1/2
青のり・・・少々
ロールパン・・・50g(1個)
〈作り方〉
1 豆腐は半分に切り、大根とともにペーパータオルなどで汁気をふく。
2 フライパンにバターを入れて弱~中火にかけ、豆腐と大根を並べて両面をこんがりと焼く。
3 器に盛り、青のりを振りかけ、パンを添える。
●調理のワンポイントアドバイス
大人から取り分けた大根と豆腐は、汁気をしっかりふくと、こんがりと焼き目がつきます。みその香ばしさで赤ちゃんの食欲アップ!
〈材料〉大人2人分+赤ちゃん1食分
鶏もも肉・・・大1枚
玉ねぎ・・・1個
にんじん・・・1本
じゃがいも・・・2個
カレールー・・・2~3皿分
白ワイン・・・大さじ1
ごはん・・・適量
〈作り方〉
1 鶏もも肉は皮と脂を除き、ひと口大のそぎ切りにし、白ワインにからめておく。玉ねぎは2cm幅のくし切りに、にんじんは皮をむき、縦に2~4等分してから4cm長さに切る。じゃがいもはかわをむき、大きめのひと口大に切る。
2 鍋に玉ねぎ、にんじん、水2.5カップ(分量外)を入れて中火にかけ、煮立ったらアクをとって弱火にし、5~6分煮る。じゃがいもを加え、やわらかくなるまで15分ほど煮る。【1スクロール下の、取り分けレシピ①②へ】
3 ②に①を加え、さらに5~6分煮る。【1スクロール下の、取り分けレシピ③④へ】
4 ③にカレールーを加え、とろみがついたら日を止める。器にごはんを盛り、カレーをかける。
●取り分け調理4つのポイント
1 つぶしやすい、いもや野菜を選ぶ
にんじんや玉ねぎ、じゃがいもなどクタクタに煮えてつぶしやすい食材が取り分けに向いています。じゃがいもの代わりにかぼちゃやさつまいもを入れてもOK。
2 タンパク質(鶏肉)は鶏ささ身⇒胸肉⇒もも肉の順に
赤ちゃんは胃腸が未発達なため、タンパク質の分解・吸収が十分にできず負担がかかります。鶏肉は脂肪分の少ないささ身肉からはじめて、胸肉、もも肉の順に慣らしましょう。
3 鶏肉は皮と脂を除き、そぎ切りにする
鶏もも肉が食べられるのは離乳食後期(生後9~11ヶ月頃)から。火を通してから離乳食用に取り分けるので、下準備の段階で皮と脂を取り除きます。そぎ切りにしておくと、あとでほぐしやすくなります。
4 ルーや調味料を入れる前に取り分ける
赤ちゃんは腎臓の機能も未熟なので、塩分は負担に。煮込み料理は「味つけする前に取り分け」が基本です。煮汁も取り出しておくと、固さの調節に使えます。
〈材料〉
じゃがいも・・・20g(大人レシピ2から取り分け)
にんじん、玉ねぎ・・・各5g(大人レシピ2から取り分け)
無調整豆乳・・・小さじ2~3
※5倍がゆは、ごはん1:水4、または米1:水5の割合で炊いたものです。
〈作り方〉
1 じゃがいも、にんじん、玉ねぎはなめらかにすりつぶす。
2 豆乳を加え、よく混ぜ合わせる。
●調理のワンポイントアドバイス
豆乳は、砂糖不使用の「無調整豆乳」を使います。良質のタンパク質がとれるうえ、まろやかなコクもプラスできます。
〈材料〉
にんじん、玉ねぎ・・・各10g(大人レシピ2から取り分け)
ツナ水煮缶(汁気を切ったもの)・・・10g(大さじ1)
5倍がゆ・・・50g(大さじ3)
※5倍がゆは、ごはん1:水4、または米1:水5の割合で炊いたものです。
〈作り方〉
1 にんじん、玉ねぎは細かく刻む。
2 耐熱容器に汁気を切ったツナ、5倍がゆ、①を入れて混ぜ合わせ、ふんわりラップをかけて電子レンジで50~60秒加熱する。
●調理のワンポイントアドバイス
野菜が固めのときは、大人レシピ2から取り分けた煮汁大さじ1を加えてから電子レンジで加熱するとやわらかく仕上がります。
〈材料〉
じゃがいも・・・40~50g(大人レシピ3から取り分け)
にんじん、玉ねぎ・・・各10~15g(大人レシピ3から取り分け)
鶏もも肉・・・5g(大人レシピ3から取り分け)
牛乳・・・1/4カップ
粉チーズ・・・少々
〈作り方〉
1 小さめのフライパンにじゃがいも、にんじん、玉ねぎを入れ、フライ返しで細かく切る。鶏肉は手でこまかくほぐして加える。
2 ①に牛乳を加えて火にかけ、ひと煮する。器に盛り、粉チーズをかける。
●調理のワンポイントアドバイス
野菜は、フライ返しを使って切ることで味がからみやすくなります。洗い物も少なくすむのでラク。
〈材料〉
じゃがいも・・・70~80g(大人レシピ3から取り分け)
にんじん、玉ねぎ・・・各15~20g(大人レシピ3から取り分け)
鶏もも肉・・・15g(大人レシピ3から取り分け)
バター・・・小さじ1/2
〈作り方〉
1 ボールに手で細かく割いた鶏肉を入れる。じゃがいも、にんじん、玉ねぎを加え、手でつぶしながら、ひと口大のボール形にする・
2 フライパンにバターを入れて弱~中火にかけ、①を転がしながらこんがりと焼く。
●調理のワンポイントアドバイス
じゃがいもをつぶしてボール形にすれば、赤ちゃんが楽しく手づかみで食べられます。外出時のおやつにもぴったり。
〈材料〉大人2人分+赤ちゃん1食分
白菜・・・4~5枚
にんじん・・・1本
鶏手羽元・・・4本
たら・・・2切れ、または鯛・・・5~10g(刺し身1/2~1切れ)
焼き豆腐・・・1丁
だしパック・・・1袋
ポン酢しょうゆ、ゆずこしょう、ねぎ、ラー油・・・各適宜
〈作り方〉
1 ねぎラー油を作る。ねぎは縦半分に切ってから斜め薄切りにし、ラー油をからめる。
2 白菜の軸は縦1cm幅の短冊切りに、葉はひと口大に切る。にんじんは皮をむき、ピーラーで7~8cm長さに薄く削る。
3 鍋に水2カップ(分量外)、だしパックを入れて中火にかけ、煮立ったら白菜、にんじん各少々を加えてやわらかく煮る。離乳食初期(生後5~6ヶ月頃・ゴックン期)は鯛を加え、さらに1分ほど煮る。【1スクロール下の、取り分けレシピ①②へ】
4 だしパックを取り出し、鶏肉を加えて2~3分ほど煮る。たら、豆腐、残りの白菜、にんじんを加え、ひと煮して火を止める。【1スクロール下の、取り分けレシピ③④へ】
5 器に盛り、好みでポン酢しょうゆ、ゆずこしょう、①のねぎラー油を添える。
●取り分け調理3つのポイント
1 離乳食OKの食材を選ぶ
離乳食初期(生後5~6ヶ月頃・ゴックン期)は、アレルギーの心配が少ない鯛がおすすめ。低脂肪のひらめやかれいも胃腸に負担をかけません。生鮭やまぐろは離乳食中期(生後7~8ヶ月頃・モグモグ期)、たらは離乳食後期(生後9~11ヶ月頃・カミカミ期)以降にします。
2 にんじんはピーラーで薄く削る
にんじんの下ごしらえはピーラーが便利。薄いので火の通りがよく、取り分けしたあとに裏ごしたり、切ったりするのも簡単です。
3 白菜の軸は縦1cm幅に切る
鍋に入れるとき、白菜の軸はそぎ切りにするのが一般的。離乳食用に取り分ける場合は、縦1cm幅に切ると、裏ごししたりつぶしたり、切ったりがしやすくなります。
〈材料〉
白菜、にんじん・・・各5g(大人レシピ3から取り分け)
鯛・・・5~10g(刺し身1/2~1切れ・大人レシピ3から取り分け)
だし・・・少々(大人レシピ3から取り分け)
〈作り方〉
1 白菜、にんじんは裏ごしする。鯛はすりつぶす。
2 器に①を盛り、だしを加えて食べやすくのばす。
●調理のワンポイントアドバイス
白菜は繊維が多いので、離乳食初期(生後5~6ヶ月頃)には裏ごししてなめらかにすると食べやすくなります。裏ごししにくい鯛は、ていねいにすりつぶして。
〈材料〉
白菜、にんじん・・・各10g(大人レシピ3から取り分け)
5倍がゆ・・・50g(大さじ3強)
かたゆで卵・・・1/3個
※生後7ヶ月の場合は卵黄のみ使用
※5倍がゆは、ごはん1:水4、または米1:水5の割合で炊いたものです。
〈作り方〉
1 耐熱容器に白菜、にんじんを入れて、キッチンばさみで細かく刻む。
2 5倍がゆ、卵黄を加えて混ぜ合わせ、ふんわりとラップをかけて電子レンジで約1分加熱する。
●調理のワンポイントアドバイス
白菜の繊維を断つには、キッチンばさみが便利。細かく刻めば、赤ちゃんも食べやすくなります。
〈材料〉
ゆでうどん・・・80g(2/5玉)
白菜、にんじん・・・各10~15g(大人レシピ4から取り分け)
たら・・・15g(大人レシピ4から取り分け)
だし・・・1/2カップ(大人レシピ4から取り分け)
みそ・・・少々
〈作り方〉
1 うどんは2cm長さに切る。白菜、にんじんははさみで細かく刻む。たらは骨を除き、細かくほぐす。
2 小さめのフライパンにだし、①を入れて弱~中火にかけ、5~6分煮てからみそを溶き入れる。
●調理のワンポイントアドバイス
少量の煮込みは小さめのフライパンを使うと便利。野菜のうまみがたっぷり溶け出した鍋のだしを取り分けて煮汁にします。
〈材料〉
軟飯・・・90g(子ども茶碗軽く1杯分)
白菜、にんじん・・・各15~20g(大人レシピ4から取り分け)
たら・・・10g(大人レシピ4から取り分け)
焼き豆腐・・・20g(大人レシピ4から取り分け)
だし・・・1/2カップ(大人レシピ4から取り分け)
水溶き片栗粉・・・少々
※軟飯は、ごはん1:水1.5~2、または米1:水2~3の割合で炊いたものです。
〈作り方〉
1 白菜、にんじんははさみで細かく刻む。たらは骨を除き、粗くほぐす。豆腐は1cm角に切る。
2 フライパンにだし、①を入れて弱~中火にかえ、水溶き片栗粉でとろみをつける。
3 器に軟飯を盛り、②をかける。
●調理のワンポイントアドバイス
水溶き片栗粉がだまにならないようにするには、煮立つ前に加えるのがポイント。とろみをつけることで、苦手な野菜も食べやすくなります。
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食材選びや取り分けるタイミングなど、ちょっとひと工夫するだけで、離乳食作りがグンとラクになる取り分け離乳食。
さらに、パパやママと同じ食材を食べられることは、赤ちゃんにとってもうれしいもの。楽しい食卓づくりにも貢献してくれますよ。
●電子レンジは500Wを使用しています。600Wの場合は加熱時間を0.8倍してください。
●小さじ1は5㎖、大さじ1は15㎖、1カップは200㎖です。
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『はじめてママ&パパの離乳食』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです