高タンパク&低糖質な「鶏ひき肉」は、離乳食でもぜひ取り入れたい食材のひとつ。とはいえ、ボソボソとした食感が赤ちゃんには食べづらいのでは?と思うママもいるはず。そこで、鶏ひき肉を食べやすくするコツや冷凍保存のポイントを紹介。おすすめレシピもぜひ参考にしてくださいね。
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離乳食で鶏ひき肉はいつから食べられる?
脂肪が多いので、生後5~6ヶ月頃(離乳食初期・ゴックン期)は食べさせません。生後7~8ヶ月頃(離乳食中期・モグモグ期)以降、鶏ささみ肉から始め、慣れてきたら少量ずつ鶏ひき肉を食べさせてOKです。
離乳食に使う鶏ひき肉の選び方は?
ひき肉はいたみやすく、鮮度が落ちると黒っぽくなり肉汁が溶け出します。色味が均一で変色がなく、きれいなピンク色をしているもの、ドリップ(肉汁)が出ていないものを選びましょう。
また、生後7~8ヶ月頃(離乳食中期・モグモグ期)では脂肪分の少ない皮なしの胸肉やささみの鶏ひき肉を選びましょう。食べ慣れてきたら、もも肉の鶏ひき肉を食べさせて構いません。
鶏ひき肉に含まれる栄養素は?
高タンパクで必須アミノ酸のバランスが良く、低糖質で消化吸収に優れています。ビタミンB2やビタミンB6、ナイアシンなどが豊富。
離乳食で使う鶏ひき肉の量と形状の目安は?
●生後5~6ヶ月頃(離乳食初期・ゴックン期)
まだ与えません。
●生後7~8ヶ月頃(離乳食中期・モグモグ期)
鶏ささみから始め、慣れたら皮なし胸肉・ささみのひき肉からスタート。水と片栗粉を加えて混ぜ合わせて加熱し、すりつぶす。
目安量…10~15g/1回分
●生後9~11ヶ月頃(離乳食後期・カミカミ期)
水を加えて加熱し、ほぐして与える。または、鶏ひき肉を1cm大に丸め、熱湯でゆでる。
目安量…15g/1回分
●1歳~1歳6ヶ月頃(離乳食完了期・パクパク期)
加熱(炒めて)から与える。または、鶏ひき肉を1cm大に丸め、熱湯でゆでる。
目安量…15~20g/1回分
離乳食で使う鶏ひき肉の調理のポイントは?
1 片栗粉と水を加えて加熱する
鶏ひき肉50gに水大さじ1、片栗粉小さじ1/2を加えてよく混ぜ、ラップをかけて電子レンジで40秒~1分加熱し、ほぐします。片栗粉と水を加えることで、しっとりやわらかに。
2 ひき肉団子はよく練って丸める
鶏ひき肉は団子状に丸めてゆでたり、煮たりすると食べやすく赤ちゃんに人気。肉を手でよく練ると粒がつぶれて均一なやわらかさになり、きれいに成形することができます。
離乳食で使う鶏ひき肉の冷凍保存法は?
鶏ひき肉はそぼろ状やボール状など、赤ちゃんが食べやすい形状に加熱調理してから冷凍しておくと、料理に使いやすくなります。
鶏ひき肉を使ったおすすめ離乳食レシピ6品
生後9~11ヶ月頃(離乳食後期・カミカミ期)の鶏ひき肉レシピ
●鶏ひき肉と大根のあんかけごはん〈材料〉
鶏ひき肉…15g(大さじ1)
大根…30g(3cm角1個)
大根の葉…少々
軟飯…90g(子ども茶わん軽く1杯)
だし…1/4カップ
A
片栗粉…小さじ1/4
水…小さじ1
〈作り方〉
1 大根は皮をむき、5mm角に切る。大根の葉は細かく刻む。ひき肉はひたひたの熱湯でほぐしながらさっとゆで、ざるに上げる。
2 鍋に大根、だしを入れて弱火で3分ほど煮て、葉を加えて火を通す。ひき肉を加え、混ぜ合わせたAを加え、とろみをつける。
3 器に軟飯を盛り、②をかける。
●かぼちゃそぼろ煮〈材料〉
かぼちゃ…40g(3cm角2個弱)
鶏ひき肉…15g(大さじ1)
水溶き片栗粉…少々
※水溶き片栗粉は、片栗粉を倍量の水で溶いたもの。
〈作り方〉
1 かぼちゃはわたと種を取り、ラップに包んで電子レンジで1分ほど加熱する。粗熱がとれたら1cm角程度に切る。
2 小鍋に①とかぶる程度の水、鶏ひき肉を入れて中火にかける。
3 鶏ひき肉をほぐしながら、沸騰したらアクを取り、かぼちゃがやわらかくなるまで煮る。
4 弱火にし、少量の水溶き片栗粉でとろみをつける。
●青菜と鶏ひき肉のあんかけがゆ〈材料〉
青梗菜…20g(葉2枚)
鶏胸ひき肉…15g(大さじ1)
だし…2/3カップ
水溶き片栗粉…適量
軟飯…70g
※水溶き片栗粉は片栗粉を倍量の水で溶いたもの。
※軟飯は米1:水3~2(ごはん1:水2~1.5)の割合で炊いたもの。
〈作り方〉
1 青梗菜はやわらかくゆで、粗みじんに刻む。
2 小鍋に鶏ひき肉、①、だしを入れて中火にかけ、沸騰したらアクをとって火を弱め、2分ほど煮る。
3 仕上げに水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。
4 器に軟飯を盛り、③をかける。
1歳~1歳6ヶ月頃(離乳食完了期・パクパク期)の鶏ひき肉レシピ
●肉ボーロと野菜のだし煮〈材料〉
鶏ひき肉…15g(大さじ1)
好みの野菜(大根、にんじん、ブロッコリーなど)…計40g
だし…適量
〈作り方〉
1 野菜は1cm角くらいのコロコロに切る。鶏ひき肉はよく練り、ボーロ状に丸める。
2 鍋に野菜、ひたひたのだしを入れ、やわらかく煮る。
3 ①の肉ボーロを加え、しっかり火を通す。
●かぶと鶏ひき肉の中華スープ〈材料〉
かぶ…30g(1/4個)
鶏胸ひき肉・・・15g(大さじ1)
水溶き片栗粉…少々
ごま油…少々
※水溶き片栗粉は片栗粉を倍量の水で溶いたもの。
〈作り方〉
1 かぶは厚めに皮をむき、1cm弱の角切りにする。
2 小鍋に①、ひき肉、水100mlを入れて中火にかける。沸騰したらアクを取り、かぶがやわらかくなるまで煮る。
3 水溶き片栗粉を加えてとろみをつけ、少量のごま油を加え風味づけする。
●かぼちゃとひじき、鶏ひき肉の混ぜごはん〈材料〉
かぼちゃ…20g(2cm角2個)
鶏ひき肉…15g(大さじ1)
ひじき…小さじ1/4
だし…1/2カップ
軟飯…90g
※軟飯は米1:水3~2(ごはん1:水2~1.5)の割合で炊いたもの。
〈作り方〉
1 かぼちゃは皮と種とわたを取り、小さな角切りにする。ひじきは水でもどして、細かく刻む。
2 鍋にだしを煮立て、①と鶏ひき肉を加え、5分ほど煮る。
3 ②の煮汁をこし器などでこして、具を軟飯に混ぜる。
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鶏ひき肉は、とろみをつけて食べやすくしたり、団子状にして手づかみ食べしやすいように工夫することで、赤ちゃんもグンと食べやすくなります。野菜と煮込むだけでおいしいスープができるので、苦手野菜を克服するレシピとしてもおすすめです。
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