今や世の中にすっかり定着した「キラキラネーム」。名づけランキングの上位にも、ふりがながなければ読めない名前が並んでいますよね。
ここでは、実在する難読ネームをクイズ形式でご紹介します。親が子に託した熱いキモチ、あなたは読み解くことができるでしょうか!
今回のおなまえ
六月こちらは男の子の名前です。おそらく、いや絶対に6月生まれのお子さんなのだな…と、すぐわかってしまうネーミング!
生まれ月や季節にまつわる名付けは、古来から現代にいたるまで人気。しかしそのまま「六月」というのはなかなか珍しいです。
まずは言葉の意味を改めて調べてみましょう。
「六月」(読み方:ろくがつ)
一年の6番目の月。水無月(みなづき)。夏の季語。グレゴリオ暦で年の第6の月にあたり、30日間ある。
(出典:weblio )この「水無月」のように、各月には「和風月名」と呼ばれる旧暦における異名が複数存在します。
(参考:国立国会図書館「日本の暦」)なかでも最近、「特に6月の異名が美しい」と、SNSで話題になりましたね!参考までに、その話題になった6月の異名から一部を紹介します。
◆松風月(まつかぜつき):暑くなってきて、風が待ち遠しくなる月
◆蝉羽月(せみのはつき):蝉の羽根のような薄い着物を着る月
◆夏越の月(なごしのつき):半年分のけがれを落とす「夏越の祓」が行われる月
◆涼暮月(すずくれづき):涼しい暮れ方の月
どれも涼やかで綺麗な日本語ですね。
さて、「六月」くんはどう読むのでしょう?ストレートに「ろくがつ」?「むづき」?それとも「みなづき」や「なごし」くん…なんてのも素敵かもしれません。
さて、正解は…
じゅん6月を意味する英単語「June」になぞらえて「じゅん」くんと読みます!
「じゅん」は男性でも女性でも通用する、比較的メジャーなネーミング。漢字によって印象は変わり、「淳」「順」「潤」あたりだと男の子、「純」あたりだと女の子…のようなイメージにもとりやすいでしょうか。
今回のように「六月」と書くならば、男性でも女性でも違和感なく使え、中性的な印象になりますね。
産まれた月や季節にちなんだ名付けは昔から定番です。春なら「春」「花」「桜」「芽」、夏ならば「夏」「海」「陽」「葉」、秋は「穂」「梨」「紅」「茜」、冬だと「雪」「柊」「冬」「柚」などの漢字が人気のようです。
前述した月の異名を用いたり、季節にちなんだ字を使ったり。四季があり、月ごとにそれぞれの色がある日本だからこその名付け、素敵ですよね。
また、今回のように漢字に同義の外国語をあてて読むパターンもおしゃれ!
【この名前は読める?】➤➤➤「蛍」ってどう読むかわかる?国民的ドラマのあの名前ではありません!➤➤➤「宇宙」ってどう読むかわかる?想像の斜め上をいくSFネーム!文/小林みほ