子どもと一緒にトライ!寝つきもよくなる「ヒップリフト」
さて、【おしり筋トレ】最終回でトライしたいのは、ヒップリフトです。
このエクササイズは、筋力をつけるだけではありません。背中の血行がよくなることで、背中を走っている交感神経・副交感神経の切り替えもよくなるのが、ヒップリフトです。
背中には、リラックスする働きの副交感神経も走っています。背中の神経の流れがよくなると、寝つきがよくなりますし、ぐっすり眠れると朝の寝起きもよくなりますよ。
仰向けに寝て、膝を曲げて腰を持ち上げます。手の甲から腕は、床につけましょう。おしりを上げるというよりも、肩から腰までを一直線にする意識で。その状態で息を吐きながら20秒ほどキープして、またおしりを床まで下ろします。
上げるときも下げるときも反動をつけずにゆっくりと行いましょう。おなかから上げるのではなく、骨盤から上に上げることを意識して上げていきます。
上の写真では、背中はついていておしりだけ床から上がっている状態なのが確認できますね。この状態を通って、おしりを上げます。
★上級編★膝の間にクッションをはさんで膝の間にクッションを挟みます。こうすると内転筋(太ももの筋肉)も強化されます。
子どもと一緒に!【2~3歳】おしりをサポートしながら
まだ体が軽い頃なので、おしりを上げるのもラクラクかもしれません。体がねじれたり、おしりを上げすぎたりしないようにサポートしてあげましょう。
子どもと一緒に!【小学生】ママと並んでやってみよう!
小学生頃になったら、サポートはなしにして親子一緒にやってみましょう。腰に手を当てるとラクです。
おしりを上げてキープした形から、さらに片足ずつ上げると難易度が上がり、効果もアップします。
〈どっちが20秒ずっとキープできるか競争!〉も楽しいですね。
これからも〈おしり筋〉を意識してほしい!
この連載で「おしり筋」といっているのは、背中側全体の筋肉を示しています。全身の筋肉の総量のうちおしり筋が占める割合は、人間がどの哺乳動物よりも大きいそうです。
これは、進化の過程で人間が立ち上がったとき、おしり筋が鍛えられたからこそ、二足歩行が可能になり、立ち上がっても内臓を支えることができるのだといいます。
赤ちゃんも、生まれた時には背骨はCの字にカールしていますが、やがておすわり、はいはいと発達するにつれて、背骨がなだらかなSカーブを描くようになり、最終的に立つことが可能になります。
体の後ろ側は、鏡を使ってもなかなか見えません。でも、体の後ろ側の筋肉・おしり筋はとても大切な役割をもっています。おしり筋がしっかり使えていることは、生命力の証であり、健康な美しさでもあります。
おしり筋を鍛えて、これからも美しく健康的なママでいたいですね!
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