脳を育てる食事は、栄養バランスが整った食事だけではなく、食べさせ方にも気を付けなくてはいけません。子どもの食事の気になることについて、小児科医で発達脳科学者の成田奈緒子先生が脳科学の観点からお答えします。
Q.よくかむと頭の働きがよくなるって本当?
A.かむことで脳が刺激されることは確かです
よくかんでいるときの脳の画像を見ると、広い範囲で血流が促進され、神経細胞の働きが活発になっています。かむことで脳が刺激されることは確かです。ただし、かめばかむほど頭がよくなるといえるかは不明です。かたいもの、やわらかいもの、いろいろなかたさや食感に合わせてかみ方を変える力を身につけることが大切です。
Q.食事中に立ち上がったりして困っています。無理やり食べさせるべき?
A.集中力が切れたサイン。潔く食事を終わらせてもOK
食事中、席を立ったり、そわそわ落ち着きがなくなってきたりしたら、集中力が切れたサイン。無理して残さず食べさそうとすると食事が苦痛になってしまうことも。ある程度の量を食べていたら、潔く「ごちそうさま」をしてもいいでしょう。
Q.離乳食でも決まった時間に食事をすることは、脳にとっても大切?
A.大切です!
赤ちゃんの生活は「眠る」「遊ぶ」「食べる」「飲む」のくり返し。ただし、睡眠リズムが整っていないことが多く、食事時間を一定にすることで、睡眠リズムの調整にもつながります。その結果、睡眠中に分泌される成長ホルモンが安定し、質のよい睡眠が得られ発育を促します。
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Q.野菜などの苦手食材を食べさせるにはどうすればいいですか?
A.ママや家族が「おいしそうに食べている姿」を見せてあげて
苦手意識がある食材も、ママや家族、食卓を囲む人たちがおいしそうに食べる姿を見て食べることも。にんじんを型抜きしたり、好きなキャラクターのお皿に盛りつけたりなど、見た目から楽しさも演出してみて。周囲環境とごはんを目にしたときの刺激が、食べてみたいという興味を引き出します。
Q.離乳食を丸飲みしてしまいます…
A.発達に応じた離乳食で「かむ」練習を
離乳食はかたすぎても、やわらかすぎても、赤ちゃんがかまずに丸飲みする原因になります。かむ力は、発達に応じた離乳食で練習しないと身につきません。赤ちゃんの口がしっかりと動いているか確認して、スプーンの与え方に注意してゆっくり食べさせましょう。
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