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2022.07.25

成長・発育

生まれたての赤ちゃんの口の中には、むし歯菌はいない!3歳ごろまでに口内環境が決まるってホント?【小児歯科専門医監修】

赤ちゃんの歯が生え始めると、成長を感じてうれしい反面、「むし歯にならないように」「きれいな歯並びになってほしい」など、心配や願いが芽生えてくるママやパパも多いと思います。そこで、赤ちゃんや子どもの歯の健康を守るため、どんな注意点やケアがあるのかを知っておきましょう。

むし歯の原因は、むし歯菌(ミュータンス菌)の感染

むし歯は、むし歯菌(ミュータンス菌)への感染が原因で起こります。むし歯菌は食べ物や飲み物に含まれる糖分(ショ糖)を栄養にするので、飲食後に歯に汚れがたまったままになっていると、むし歯菌が糖分を栄養に増殖して酸を出し、歯を溶かしてしまいます。これがむし歯です。

赤ちゃんでもむし歯になる!?

むし歯菌は、ほとんどの大人の口の中にいる細菌で、だ液を介して人から人へと感染します。そのため、大人がかんだものを赤ちゃんに食べさせたり、箸やスプーン、フォークなどを共有したりすると、むし歯菌が赤ちゃんの口の中にも入ってしまいます。

むし歯菌は歯につく細菌なので、1本でも歯が生えていればむし歯になる可能性はあります。生後6カ月ごろになって歯が生えてきたら、むし歯予防のケアもスタートしましょう。

むし歯が増えるかどうかは、環境要因も影響大

赤ちゃんでも、歯が生えていればむし歯になる可能性はありますが、むし歯菌が口の中に入ったらすぐむし歯になる、というわけではありません。むし歯になったり、むし歯が増えたりするのは、口の中の環境による影響も大きいのです。

むし歯菌が口に入って増え、むし歯になるまでには数日以上かかると言われています。このときに、赤ちゃんの口内環境が悪い状態が続いていると、むし歯になりやすかったり増えやすくなったりします。逆に、むし歯菌が増えにくい環境を心がけることで、むし歯を予防することもできるというわけです。

むし歯予防のためには、0歳代からケアを習慣に

歯が1本でも生えてきたらむし歯になる可能性はあります。むし歯を予防するためには赤ちゃん時代からケアを始めましょう。

歯が生えてきたら、歯みがきをスタート!

むし歯予防といえば、歯みがきです。汚れのほとんどは、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、歯のくぼみなどにたまるので、こまかい部分の汚れを取り除くには必ず歯ブラシを使います。

きちんとじょうずに歯をみがくには、2つのポイントを参考に大人が基本を身につけて、みがき残しをしないようにしましょう。

ポイント1 
明るい状態で口の中をよく見ることができるよう、赤ちゃんをあお向けにして大人の太ももの上に頭を置き、頭をしっかり固定した状態でみがきましょう。

ポイント2 
歯ブラシは「鉛筆持ち」をして、歯に対して90度の角度で当て、シャカシャカと音がするくらいの強さで1本につき10回ずつくらい歯ブラシを動かしてみがきます。

歯みがき嫌いにしないためには

歯みがきは大切だとわかっていても、赤ちゃんがいやがってうまくできないことも多いものです。歯みがき嫌いにしないために、月齢が低い時期から口の中に異物が入る刺激に慣らしておきましょう。

たとえば、歯ブラシと似た材質の歯がためなどを持たせたり、歯が生える前からベビー用の歯ブラシを持たせておくのも効果的です。

赤ちゃんの歯 気になることQ&A

赤ちゃんの歯やケアについては、わからないことや気になることがたくさんあるというママやパパも多いですね。よくある質問を集めましたので、参考にしてみてください。

Q歯ブラシはどんなものがいいの?

まず、赤ちゃんに持たせる歯ブラシと、大人が使う仕上げみがき用の歯ブラシをそれぞれ別に用意することが基本です。

歯ブラシは種類が多いのですが、値段の差はブラシ部分の毛質の違いです。良い歯ブラシの毛は、ほどよいコシや太さがあったり、先端の切断面の形状が工夫されています。

ただ、高価ならいいというわけではないので、歯の本数や月年齢などに合ったものを選びましょう。汚れのたまりやすい場所をみがくには、ヘッドがやや小さめの歯ブラシがおすすめです。

Q赤ちゃんでもフッ素入り歯みがき粉を使ったほうがいい?

歯ブラシだけの歯みがきでも汚れは落とせますが、フッ素入り歯みがき粉を使うのもいいですね。フッ素には、歯質を強くしたりむし歯菌の増殖を抑えたりする効果があるからです。

赤ちゃんへの影響が気になるという人もいるようですが、日本歯科学会やWHOなどは、歯のケアに使われるフッ素は人体への影響は心配ないとしています。

Q母乳を飲ませながら寝かしつけるとむし歯になる?

母乳には糖分(乳糖)が含まれているので、口の中に糖分が残ったままにしていると、むし歯になる可能性はあります。実際に、奥歯が生えてくる1歳半以降も母乳を飲ませて寝かしつけていると、むし歯になる子が明らかに増えるというデータも。

むし歯予防の点からだけ考えると、1歳半までに卒乳したほうがいいでしょう。ただし、1歳半以降も飲ませ続けたいという場合には、歯のケアを特にしっかり行う心がけが必要です。

Q歯医者さんを選ぶときのポイントは?

1歳半を過ぎて歯が生えそろってきたら、定期的な歯科健診を受けるといいですね。将来、歯にトラブルが起こったときのためにも、歯ブラシ選びや歯みがきのやり方の相談を兼ねて、早めに信頼できる歯科医院を探しておきましょう。

歯科医院の看板やホームページで、「小児歯科」とうたっていると安心ですが、「小児歯科」イコール小児歯科専門医がいる歯科医院とは限りません。一般の歯科医師ならだれでも「小児歯科」と標ぼうすることができるからです。

小児歯科専門医とは、小児歯科に関する専門知識と技術を持ち臨床経験が豊富であると、日本小児歯科学会が認定している資格を持つ歯科医師のことです。ただ、小児歯科専門医でなくても、赤ちゃんや子どもの歯の治療やむし歯予防に力を入れていて、経験も豊富な歯科医師はたくさんいます。通いやすく、自分たちに合った歯科医院を見つけられるといいですね。
次ページ > むし歯になりやすい幼児期は、歯のケアが特に大切!

【監修】 坂部 潤 キッズデンタル代表

歯学博士(小児歯科学)。日本小児歯科学会認定小児歯科専門医。日本歯科矯正学会会員。大学病院での小児歯科専門医療の実践や米国UCLA小児矯正科への留学経験、4人の子をもつ父親としての経験を生かし、子どもの歯の大切さを伝え、たくさんの子どもたちに継続管理型の小児歯科専門医療を続けている。

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