大豆が原料の豆腐は良質なたんぱく質源。消化吸収もいいので離乳食にぴったりな食材です。ぜひ、月齢ごとのレシピを参考に、離乳食初期から活用していきましょう。ここでは、調理や保存のコツや進め方なども合わせて紹介していきます。
離乳食に使う豆腐はいつから食べさせていいの?
生後5~6ヶ月頃(離乳食初期・ゴックン期)から食べさせてOKですが、まずはなめらかで飲み込みやすい絹ごし豆腐からスタートしましょう。大人は冷ややっこなど生でもよく食べますが、離乳食では加熱(湯通し)が必要です。
離乳食に使う豆腐の選び方は?
生後7~8ヶ月頃(離乳食中期・モグモグ期)までは、食べやすい絹ごし豆腐がおすすめです。生後9~11ヶ月頃(離乳食後期・カミカミ期)からは木綿豆腐も取り入れていきましょう。
豆腐に含まれる栄養素は?
豆腐は、「畑の肉」とも呼ばれる大豆の良質な脂質やたんぱく質をそのまま含みます。その他、カルシウムや鉄分なども豊富。消化吸収にもすぐれ、胃腸にもやさしい食材です。
離乳食で使う豆腐の量と形状は?
生後5~6ヶ月頃(離乳食初期・ゴックン期)
絹ごし豆腐を湯通しし、裏ごしするか、すりつぶす。
生後7~8ヶ月頃(離乳食中期・モグモグ期)
絹ごし豆腐を湯通しし、スプーンで薄くそぎとる。または、つぶして食べさせる。
生後9~11ヶ月頃(離乳食後期・カミカミ期)
木綿豆腐を5〜6㎜角に切り、湯通しする。
生後1歳~1歳6ヶ月頃(離乳食完了期・パクパク期)
木綿豆腐を1㎝角に切り、湯通しする。
離乳食で使う豆腐の調理のポイントは?
1 豆腐は湯通しして表面を殺菌する
豆腐は生ものなので、保存に注意して新鮮なものを使いましょう。豆腐だけで食べさせるときも生食はせず、熱湯で表面を殺菌します(湯通し)。熱湯に豆腐を入れて、おたまですくえばOK。
2 電子レンジでも加熱殺菌できる
豆腐を耐熱容器に入れ、ラップをかけて電子レンジで加熱すれば、湯通しのかわりになります。ただし、電子レンジは内側から加熱されるため、表面まで熱々になったかどうか確認をしましょう。
離乳食で使う豆腐の冷凍保存法は?
豆腐はそのまま冷凍すると“す”が入ってしまいボソボソして食べにくくなってしまうので冷凍保存には不向き。
ひき肉と合わせて肉だんごにすれば食感を損なわずに冷凍保存ができます。
●豆腐だんごの作り方水切りした豆腐とひき肉を5:1で袋に入れ、もんで混ぜれば簡単に豆腐だんごのたねに。丸めて、汁物に入れていただきます。
豆腐を使ったおすすめ離乳食レシピ12品
生後5~6ヶ月頃(離乳食初期・ゴックン期)の豆腐離乳食レシピ
●だし豆腐〈材料〉
絹ごし豆腐・・・10g(2㎝角1個)
だし・・・大さじ1
〈作り方〉
1 耐熱容器に豆腐、だしを入れ、ラップをかけて電子レンジで約15秒加熱する。
2 豆腐を取り出して粗熱をとり、だしでのばしながら、なめらかにすりつぶす。
●豆腐バナナ〈材料〉
絹ごし豆腐・・・20g(2㎝角2個)
バナナ・・・20g(中1/6本)
〈作り方〉
1 バナナはなめらかにすりつぶす。
2 豆腐はさっと湯通しして裏ごしし、①に加え、すりつぶしながらなめらかに混ぜる。
●豆腐とかぼちゃのトロトロ〈材料〉
絹ごし豆腐・・・20g(2㎝角2個)
かぼちゃ・・・5g(1.5㎝角1個)
湯冷まし・・・適量
〈作り方〉
1 かぼちゃは種と綿を除き、ラップに包んで電子レンジで約20秒加熱する。皮を除き、なめらかにすりつぶす。
2 豆腐は耐熱容器に入れ、ラップをかけて電子レンジで約20秒加熱し、裏ごしする。
3 ①に②を加えて混ぜ、湯冷ましで食べやすくのばす。
生後7~8ヶ月頃(離乳食中期・モグモグ期)の豆腐離乳食レシピ
●ほうれんそうの白あえ〈材料〉
絹ごし豆腐・・・30g(1/10丁)
ほうれん草の葉・・・15g(大3枚)
〈作り方〉
1 ほうれん草はやわらかくゆで、細かく刻む。
2 豆腐は耐熱容器に入れ、ラップをかけて電子レンジで約20秒加熱し、なめらかにすりつぶす。
3 ②に①を加えて混ぜる。
●豆腐の大根みぞれあん〈材料〉
絹ごし豆腐・・・30g(1/10丁)
大根おろし・・・20g(大さじ1強)
大根の葉・・・少々
だし・・・1/3カップ
水溶き片栗粉・・・少々
〈作り方〉
1 豆腐はさっと湯通しし、食べやすくくずし、器に盛る。
2 大根の葉は細かく刻む。
3 鍋にだしを煮立て、大根おろし、②を加え、弱火で大根の葉がやわらかくなるまで煮る。水溶き片栗粉でとろみをつけ、①にかける。
●豆腐とじゃがいものとろみ煮〈材料〉
絹ごし豆腐・・・20g(2㎝角2個)
にんじん・・・15g(2.5㎝角1個)
じゃがいも・・・15g(中1/10個)
だし・・・1/2カップ
〈作り方〉
1 にんじんは皮をむいてすりおろす。
2 鍋に①、だしを入れて弱火で熱し、5分ほど煮る。
3 ②に豆腐を細かくくずして入れ、じゃがいもをすりおろして加え、とろみがつくまで煮る。
生後9~11ヶ月頃(離乳食後期・カミカミ期)の豆腐離乳食レシピ
●豆腐ハンバーグ〈材料〉
木綿豆腐・・・40g(1/8丁)
にんじん・・・10g(2㎝角1個)
片栗粉・・・小さじ1/2
かつおぶし・・・2~3g(1/2袋)
植物油・・・少々
〈作り方〉
1 にんじんは皮をむいてやわらかくゆで、みじん切りにする。
2 豆腐は水気を切ってボウルに入れ、①、片栗粉、かつおぶしを加え、よく混ぜ合わせる。3等分し、小判形に成形する。
3 フライパンに油を中火で熱し、②を並べ、両面を色よく焼く。
●豆腐とトマトのうま煮〈材料〉
木綿豆腐・・・40g(1/8丁弱)
トマト・・・30g(中1/5個)
だし・・・1/4カップ
水溶き片栗粉・・・少々
かつおぶし・・・少々
〈作り方〉
1 豆腐は1㎝角に切る。トマトは皮と種を除き、5㎜角に切る。
2 鍋に①、だしを入れて中火で熱し、煮立ったら火を弱めて1~2分煮る。
3 水溶き片栗粉でとろみをつけ、器に盛り、かつおぶしをのせる。混ぜて食べさせる。
●玉ねぎと豆腐のうま煮〈材料〉
木綿豆腐・・・15g
玉ねぎ・・・30g
鶏ひき肉・・・10g
だし・・・1カップ
〈作り方〉
1 玉ねぎはみじん切りにする。豆腐はさいの目に切る。
2 鍋に玉ねぎ、だしを入れて火にかけ、玉ねぎがやわらかくなったら鶏肉と豆腐を加えて火を通す。
生後1歳~1歳6ヶ月頃(離乳食完了期・パクパク期)の豆腐離乳食レシピ
●豆腐ステーキ 2色ソース〈材料〉
木綿豆腐・・・50g(1/6丁)
トマト・・・30g(中1/3個)
万能ねぎ・・・10g(2~3本)
水・・・大さじ2
A
片栗粉・・・小さじ1/3
水・・・小さじ2
塩・・・ひとつまみ
オリーブ油・・・小さじ1/2
〈作り方〉
1 トマトは皮と種を除いて粗く刻む。鍋に入れ、弱火で1~2分、汁気が半分になるまで煮る。
2 万能ねぎは細かく刻む。フライパンに入れて弱火でいため、水を加えて2分ほど煮て、混ぜ合わせたA、塩を加えてひと煮立ちさせる。
3 豆腐は2等分して水切りし、オリーブ油を熱したフライパンで色よく焼く。器に盛り、①、②をかける。
●いろどり豆腐茶巾〈材料〉
木綿豆腐・・・25g(3cm角1個)
卵・・・1/3個
青ねぎ・・・5g
赤ピーマン・・・20g
〈作り方〉
1 青ねぎは小口切りに、ピーマンはみじん切りにする。
2 木綿豆腐は細かくつぶし、①、卵を加えて混ぜ、2等分にしてそれぞれラップに包み、上をひねって留める。
3 ②を耐熱皿にのせ、電子レンジで1分加熱し、熱いうちにもう一度ひねって形を整え、そのまま冷ます。
●きのこと鶏肉のベビー鍋〈材料〉
絹ごし豆腐・・・20g(3cm角1個弱)
小松菜・・・30g
鶏ささ身・・・10g
しめじ・・・10g
だし・・・2/3カップ
〈作り方〉
1 小松菜は長さ1㎝程度に刻む。豆腐も1㎝の角切りに、鶏ささ身は小さいそぎ切りに、しめじは石づきをとり、小分けにほぐしておく(大きいようなら刻む)。
2 鍋にだしを沸かして小松菜を入れ、やわらかくなったら豆腐、ささ身、しめじを加えて2分ほど加熱する。
先輩ママ発!豆腐を使ったアイデア離乳食レシピ
シリコンスチーマーで簡単に作れる「豆腐のうま煮」
角切りの豆腐、ひき肉、刻んだ野菜、こぶだし少々をシリコンスチーマーに入れてチン! 大人が食べるときは、しょうゆを少々加えます。ヘルシーでおいしいです(Eママ・1歳5ヶ月の男の子)
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豆腐は下ごしらえも簡単なので、時間がないときでもさっと調理ができます。また、なめらかな食感に加え、淡泊で味にクセがないことも赤ちゃんが食べやすい理由。他の食材とも合わせやすいので、ぜひレシピのレパートリーを増やし、日々の離乳食に活用していきましょう。
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市販のベビーフードを活用したおすすめ離乳食レシピ10品!先輩ママたちが使用する頻度も調査●電子レンジは表記がないものはすべて600Wを使用しています。500Wの場合は加熱時間を1.2倍してください。●小さじ1は5㎖、大さじ1は15㎖、1カップは200㎖です。●材料は特に表記のない場合、赤ちゃん1回分です。●材料の分量は、皮や種を除いた可食部の重さをあらわしています。