コンフレークやオートミールなどのシリアルは、原料が穀物なので離乳食の主食に適しています。そのうえ、調理も簡単。ここでは赤ちゃんに食べさせていい時期や、調理のポイントのほか、月齢別のレシピを紹介します。
離乳食のシリアルはいつから食べさせていいの?
コンフレークの原料はとうもろこし、オートミールの原料はオーツ麦です。どちらも食物繊維が多いため、消化に負担がかかることがあるので、生後5~6ヶ月頃(離乳食初期・ゴックン期)は与えないようにしましょう。
生後7~8ヶ月頃(離乳食中期・モグモグ期)から食べさせてOKですが、コーンフレークの場合、手で細かく砕いて使いましょう。
離乳食で使うシリアルはどんな種類を選べばいい?
コーンフレークは砂糖などをまぶしていないプレーンタイプを選びましょう。食物繊維の多い玄米フレーク
は消化がうまくできないことがあるので、おすすめできません。
シリアルに含まれる栄養素は?
いずれも良質な糖質(デンプン質)が主成分。特にオートミールは鉄分やビタミンB1、食物繊維が豊富です。食べやすく加工してあるのでおかゆ状に調理しやすく、フルーツや牛乳を加えて栄養たっぷりの「時短朝食」としても便利。
離乳食で使うシリアルの量と形状は?
※ここではコーンフレークを例に紹介します。
生後5~6ヶ月頃(離乳食初期・ゴックン期)
食物繊維が多いので、生後5~6ヶ月頃は与えません。
生後7~8ヶ月頃(離乳食中期・モグモグ期)
コーンフレークを細かく砕いて牛乳などにひたし、加熱してふやかす。
生後9~11ヶ月頃(離乳食後期・カミカミ期)
コーンフレークを粗く砕いて牛乳などにひたす。
1歳~1歳6ヶ月頃(離乳食完了期・パクパク期)
コーンフレークをそのまま、もしくは牛乳などにひたして食べさせます。
離乳食で使うシリアルの調理のポイントは?
1 ポリ袋に入れて手でもんで砕く
コンフレークは、1歳頃までは手で細かく砕いてから食べさせます。ポリ袋に入れて手でもむと、簡単に砕けます。 水分を加えて加熱すれば、すぐに「コンフレークがゆ」の完成。
2 オートミールは砕かなくてもOK
オートミールは麦をひき割りにしてあるので、砕く必要はありません。だしやスープ、果汁など、好みの水分を加えてさっと加熱すれば、やわらかなおかゆ状になります。
3 オートミールで即席パンを作る
オートミールは加熱したあと冷ますと、固まる性質があります。ミートオールと牛乳をまぜて電子レンジで加熱するだけで、即席パンに! (詳しい作り方は、後述の「オートミールパン(離乳食完了期)」を参照)
冷めてかたまったら取り出し、食べやすく切り分けてください。電子レンジで加熱する前につぶしたバナナを混ぜて、アレンジを楽しむのもおすすめ。
離乳食で使うシリアルの冷凍保存の方法は?
オートミールで作ったパンは、ラップにふんわりと包んで冷凍できます。ただし、冷凍時に電子レンジで加熱するとかたくなるので、室温で自然解凍がおすすめ。
シリアルを使ったおすすめ離乳食レシピ4品
にんじんシリアルヨーグルト
離乳食中期(生後7~8ヶ月頃・モグモグ期)
〈材料〉
コーンフレーク(プレーン)・・・7g(1/3カップ)
にんじん・・・20g(2㎝角2個)
プレーンヨーグルト・・・50g(大さじ3強)
〈作り方〉
1 にんじんは皮をむいてすりおろし、耐熱容器に入れる。ラップをかけ、電子レンジで約40秒加熱する。
2 ヨーグルトにコーンフレークを細かくくずして入れ、5分ほどおく。
3 ②がふやけたら、①を加えてよく混ぜる。
アスパラとしらすのシリアルがゆ
離乳食後期(7~8ヶ月頃・モグモグ期)
〈材料〉
オートミール・・・15g(1/4カップ)
アスパラガス・・・30g(中1.5本)
しらす干し・・・10g(大さじ2弱)
だし・・・1/2カップ
〈作り方〉
1 アスパラガスは根元のかたい部分を切り落とし、下半分の皮をむき、細かく刻む。しらす干しは熱湯で塩抜きする。
2 鍋にだしを煮立て、①を加えて煮る。アスパラガスがやわらかくなったら、オートミールを加え、さらに1~2分煮る。
豆乳バナナコーンフレーク
離乳食後期(生後9~11ヶ月頃・カミカミ期)
〈材料〉
コーンフレーク(プレーン)・・・20g(1カップ)
バナナ・・・20g(7mm厚さの輪切り3個)
にんじん(皮を除く)・・・10g(5mm厚さの花形3個)
豆乳・・・1/4カップ
〈作り方〉
1 にんじんはやわらかくゆでる。
2 コーンフレークは粗く砕いて器に盛り、バナナ、①をのせて豆乳をかける。ふやかして食べさせる。
オートミールパン
離乳食完了期(生後1歳~1歳6ヶ月頃・パクパク期)
〈材料〉
オートミール・・・30g(1/2カップ)
牛乳・・・1/4カップ
〈作り方〉
1 耐熱ボウルにオートミールを入れ、牛乳を注いで軽くかき混ぜる。
2 ラップをふんわりかけ、電子レンジで1分50秒加熱し、そのまま5分蒸らす。粗熱がとれたらボウルから取り出し、食べやすく切る。
先輩ママ発!シリアルを使った離乳食レシピ
トマトジュースでミルクがゆをアレンジ!
オートミールと牛乳を電子レンジでチンした後、トマトジュースを少し加えます。加熱直後の熱々のおかゆが冷たいジュースで適温になるし、味もバッチリです!(Mさん・8カ月の男の子ママ)
バナナを混ぜれば、甘味ととろみで食べやすくなる!
湯でふやかしたコーンフレーク+バナナは、我が家の常連メニュー。生のバナナを加えるだけなのですぐ作れるし、甘味が加わって美味しくなるので、よく食べてくれます。(Hさん・9カ月の女の子ママ)
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穀物からできているオートミールやコンフレークは、栄養価が高い食材。特に、オートミールには赤ちゃんに不足しがちな鉄やカルシウムも豊富です。また、切ったりゆでたりする必要もないので調理が簡単。保存も効くのでストックしておくと便利です。
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離乳食で果物をあげるのはいつから?生のままでOK?固さや量の形状と冷凍保存の方法も●電子レンジは表記がないものはすべて600Wを使用しています。500Wの場合は加熱時間を1.2倍してください。●小さじ1は5㎖、大さじ1は15㎖、1カップは200㎖です。●材料は特に表記のない場合、赤ちゃん1回分です。●材料の分量は、皮や種を除いた可食部の重さをあらわしています。