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2022.06.22

成長・発育

2人目どうする?【学年差別】きょうだい育てのメリット&デメリット。ひとりっ子育ての注意点も

赤ちゃんを育てていると、2人目どうしようかな...と思うこともありますよね。上の子との年齢差や仕事との兼ね合い、経済面など、気になることを解消して、夫婦でベストなタイミングに妊娠できるのが理想。きょうだい子育て、ひとりっこ育てについて、発達脳科学者の成田奈緒子先生にお話を聞きました。

大原則は「上の子優先」。赤ちゃん返りは受け入れるのみ!

「もう一人赤ちゃんがいたら?」と思うと、なんだかワクワクしますね。その一方で、上の子(今目の前にいる子)の反応も気がかりです。

これまで両親の愛情をひとり占めしていた上の子にとって、下の子の登場は脅威です。両親の注目も、ママのおひざも、すべてが奪われる(ように感じる)のです。だだをこねたり、赤ちゃんのような態度をとったりします。

なかには親の期待を敏感に察知し、「赤ちゃんかわいい」とがんばる子もいますが、本音は「前みたいにぼく(私)を見て」と言いたいのです。

下の子が生まれたとしても、可能な限り「上の子優先」という気持ちで子育てしましょう。上の子がママを求めてきたら、赤ちゃんには少しの間待っててもらって、上の子をぎゅっと抱きしめてあげましょう。

上の子を「家族の大人チーム」に加えてしまうという方法もあります。赤ちゃんが泣いたら「一緒におむつ替えよう」と手をつないで赤ちゃんのところに行き、小さなお手伝いをさせましょう。ママといっしょ、がうれしいのです。

でも実際には、赤ちゃんの世話に手も時間もとられてしまいます。せめて目と言葉だけは上の子に注ぎ続けましょう。しだいに妹弟のいる生活に慣れていくものです。

職場復帰のタイミングと年齢差

何歳差で産むのがいいのかも気になるところですが、育児雑誌『Baby-mo』のアンケート結果を見ると、何歳差であってもメリットとデメリットがあるのは事実。それでもほとんどの人が「結果オーライ」と思っているようです。

「2人目をいつ産むか」は、職場復帰を考えるワーキングママにとって重大問題。正解はありませんが、自治体によっては「年齢差が近いほうが同じ保育園に入りやすい」「保育料が安くなる」などが期待できることも。

子どもの年齢差は職場復帰の時期とも関係します。「職場復帰して落ち着いてから2人目を」という人もいれば、「育休中に年子で2人目を」という人も。

いずれにしても、子どもがふえれば病気がうつりやすくなったり、送り迎えの手間がかかったりします。育児のバックアップ態勢を整えておけるといいですね。

2人目妊娠 Q&A

Q. 妊娠中、上の子を抱っこするときに気をつけることはありますか?


【下腹部に力を入れないよう、座って抱っこを】

次の子を妊娠すると、上の子への接し方が無意識に変わってしまうことがあるようです。甘えん坊になるのは、上の子の危機感のあらわれかも。座って抱っこすれば下腹部に力がかからないので、ママから積極的に。

Q. 2人目がなかなか授からない場合、どれくらいで病院に行くべき?


【生理開始から2年といわれますが、早めに受診を】

一般的には2年たっても妊娠しなければ「2人目不妊」といわれますが、卵子や精子の老化が不妊の原因になることもあり、時間がたてばたつほど妊娠しにくくなることも。1年程度で産婦人科を受診してみましょう。

きょうだい子育て、学年差で何が違うの?

きょうだいの年齢差、学年差がいくつなのかは気になるところ。実際に産んだママの感想を中心に、そのよさ&大変さをまとめてみました。

1学年差:赤ちゃんが2人!問題はママの体力

上の子もほぼ赤ちゃん。下の子の誕生もあまり理解できていないので、「赤ちゃん返りがなかった」ということも。

その分、食事やお風呂に手がかかり、ママの体力・気力の勝負。同じおもちゃで遊べる、洋服などをしまうことなく使えるなど、経済的にはラクという意見も多数。

「子育てが一気にラクになる」「何歳になっても一緒に遊ぶ」などのメリットも。

メリット:育児のノウハウもグッズも、そのまま下の子に使い回せる。
デメリット:2人抱っこ、ダブルおむつ、ダブル夜泣き、体力消耗でヘトヘト。

【目が離せません…】

上の子が下の子を踏みそうになったりすることがあるので、とにかく目が離せません。どちらかをおんぶして家事をするともう一人のキゲンが悪くなるので、なかなか進みません。(A・Mさん/ 1歳9ヶ月・3カ月)

2学年差:イヤイヤ期の兄姉はこじらせないのがコツ

上の子は2歳前後で自我が芽生え始めてくるころ。何でも自分でやりたがるので、上手にほめてやらせると手が離れてラクに。

半面、思いどおりにならずにかんしゃくを起こしたり、赤ちゃん返りをして甘えてきたり、上の子の気持ちのフォローが課題です。

将来、受験や入学・卒業が重ならず、同じ学校に同時に通わせられるので、人気の学年差。

メリット:上の子の「自分で!」をうまく生かせばママもラクに。
デメリット:まだ甘えたいお年頃。下の子に激しいやきもちを焼くことも。

【一緒に遊べて楽しそう!
上の子が「食べさせて~」と甘えてくることもあるけれど、下の子をあやしたり、お散歩中に「お花が咲いているよ」と話しかけたりして、お姉ちゃんらしさもアピール。見ていてほほえましく、幸せな気持ちになります。(N・Sさん/2歳7ヶ月・7ヶ月)

3学年差:話せばわかる年齢。上の子の自覚も芽生えます

「上の子が出産に立ち会って『生まれてよかったね』と言ってくれた」「進んでお世話してくれる」など兄・姉らしさが見える3歳差。でも、3歳は親の気持ちを察して、うそもつける年齢。甘えたい気持ちを隠しているかもしれません。

赤ちゃん誕生が入園と重なることもあり、不安定になることも。「あなたが大好き」の思いは、あふれるほど伝えてあげましょう。

メリット:上の子がしっかりする。一緒に遊ぶこともできる。
デメリット:出産と上の子の入園が、2人の子の入学・卒業が重なる。

【下の子が1歳を過ぎるとラク】
産後1年たつと上の子は4歳。食事やお風呂もひとりででき、最近は下の子と一緒に仲よく遊ぶこともふえてきてラクになりました。兄のまねをして歯みがきをするので助かっています。(S・Kさん/4歳6ヶ月・1歳4ヶ月)

4学年以上差:上の子の意識が高くママは大助かりに

4歳以上の年齢差があると、誕生直後はずいぶんラク。兄・姉の意識も高くなり、赤ちゃんに遊びの邪魔をされても「しょうがないなぁ」という反応を見せる子も。

いったん職場復帰してから2人目を考えると、この年齢差になることも多いようです。

「お下がりが使えない」「年齢が上がるときょうだいで遊ばなくなる」「ママのPTA時代が長い」などの声も。

メリット上の子の性格によっては「もう一人のママ・パパ」のように。
デメリット上の子の園行事に赤ちゃんづれで出席するなど忙しい。

【頼りになる「ちびママ」です】
上の子は小学生なので、基本的に手がかかるのは赤ちゃんだけ。育児に余裕があるので「どちらの子もそれぞれかわいい」と思えます。お姉ちゃんは赤ちゃんの世話もしてくれ「ちびママ」にいつも感謝です。(K・Fさん/6歳・5ヶ月)

ファイナンシャルプランナーアドバイス!きょうだい子育て。経済面Q&A

Q.将来の教育費のために、どのくらいの貯金が必要?

【1人あたり、最低でも200万~300万円の貯金を】
教育費の負担を最も感じるのは、中学、高校、大学に進学するときです。制服やかばんなどを購入するほか、受験料や入学金なども必要になります。

入学時の費用は、私立の中学・高校なら50万~100万円、大学や専門学校なら100万~200万円かかります。高校入学時までに、1人あたり最低でも200万~300万円の準備をしておきたいものです。

Q.入学・入園が重なる3学年差は、経済面で大変って本当?

【お金がかかるのはどの学年差でも変わりません】
3学年差は多くのお金が必要になる時期が重なりますので、入念な計画のもとに教育資金を準備しておくべきです。

ただし、お金がかかるのはどの学年差でも同じ。1学年差や2学年差の場合には「2年連続でお金がかかる」という状況になります。4学年以上離れると、それぞれの子に手をかけられる分、累計額が大きくなってしまいがち。いずれも注意が必要です。

「ひとりっ子育て」で気をつけることは?

親の愛情をたっぷりと受けとる安心感がある

「ひとりっ子はかわいそう」「わがままになる」などという人がいまだにいますが、何の根拠もありません。きょうだいがいることにもメリットデメリットがあるように、ひとりっ子にもいい面と注意すべき点がある、というだけのことです。

ひとりっ子のよさとは、親の愛情を安心して受けとれることです。きょうだいは親の愛情を奪い合うライバルなので、自己主張も力わざも必要です。でも、ひとりっ子にはその必要がありません。

要求がすっと通るのが当然なので、自分の気持ちを素直に出せたり、抵抗なく人にゆずれるというよさを持つ子も少なくないのです。きょうだいに邪魔されず、自分の好きなことにじっくりとり組めるので、好きなものへの探求心が強くなることも。

「きょうだいがいないと、がまんを学べない」という人もいますが、幼稚園や学校、スポーツの世界などで、子どもはさまざまな人間関係を体験しますから、きょうだいの有無とがまん力とは無関係でしょう。

ただ、子どもが1人しかいないと、大人のコントロールがききやすいことは確かです。大人の生活に子どもを巻き込んで連れ回したり、過剰に期待し、早い段階でたくさんの習い事をさせてしまうなど、やりすぎは禁物です。

ひとりっ子のよさを大切に

なかなか子どもが授からず、ようやく授かった子。できればきょうだいもほしかったけれど、1人授かっただけでも満足です。人間関係の体験をふやしたいので、児童館のサークルや、保育園の園庭開放に参加して、同世代の子とかかわらせています。(M・Yさん/ 2歳)

ひとりっ子ファミリーは「子ども3人」より多い

2015年の厚生労働省の調査によると、夫婦の持つ子どもの数で最も多いのは、ここ半世紀変わらず「2人」です(54.1%)。次に多いのは「1人」(18.6%)で、初めて「3人」(17.8%)」を抜きました。

02年には30%を超えていた3人きょうだいですが、10年余りで減少しているのです。ひとりっ子よりも、「真ん中っ子」のほうが珍しい時代になりそうです。

きょうだいがいる子はひとりっ子の時間をつくって

きょうだいにはきょうだいの、ひとりっ子にはひとりっ子のよさがあります。両方を子育てにとり入れてみて。きょうだいのいる子は、週1日数時間でも、ママをひとり占めできる時間をつくりましょう。

ひとりっ子の子は、気のおけないママ友の子や親戚の子と深くかかわる時間を定期的につくり、疑似きょうだいを体験させてみるのもいいですね。
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まとめ・文/石野祐子(Forest inc.) 『はじめてママ&パパのしつけと育脳』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 成田 奈緖子 子育て科学アクシス代表/小児科専門医

文教大学教育学部特別支援教育専修教授。小児科専門医。子育て科学アクシス代表。医師、教授、母親としての視点から、子どもの「育ち」を支援。経験と研究に基づいた「子どもが一生幸せに生きられるための脳作りの方法」をテーマに、広く講演、執筆活動も行う。

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