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2022.06.15

成長・発育

テレビ、スマホ、電子ゲームetc…6歳まではセーブが必要!【発達脳科学者アドバイス】電子メディアとの付き合い方

子どもの遊びの世界と電子メディアは、今や切り離せないものになっています。それが脳の発達にどんな影響を与えるのか、ちょっと不安ですよね。発達脳科学者の成田奈緒子先生に、電子メディアの弊害とその関わり方について話を聞きました。

電子メディアに接するのは「おりこうさん脳」が育ってから

現代社会を生きるうえで、パソコンやスマホが必須アイテムであることは確かです。そのせいで「幼いうちからパソコンに慣れることは大事」と力説する人もいますが、それは6歳以降の「おりこうさん脳」が育ち始めてからでもじゅうぶんではないでしょうか。

乳幼児期は、「からだの脳」をたくましく育てるべき時期です。ぐっすり眠り、空腹になったら食べ、好き勝手に自由に体を動かし、親子でふれあう…、そんな“動物的”な活動が最優先です。

「おりこうさん脳」「からだの脳」詳しく見る⇒⇒⇒育脳って何?脳育ての具体的な方法は?子どもの可能性を引き出すために親ができること【発達脳科学者監修】

もしもそれを邪魔する“人工物”があるとすれば、できるだけ避けなくてはいけません。その1つが、電子メディアとの過剰な接触です。

「からだの脳」育ての時期には遠ざけたい電子メディア

ここでいう電子メディアとは下記の2つです。

①テレビやDVDなどの映像
②ゲーム機やスマホなどの電子ゲーム

これらも映像作品の1つであり、子どもの好奇心を刺激する良質なものもたくさんあることは十分承知しています。

けれど、ソフトの価値を問う以前に、「電子メディアに接する時間を6歳まではセーブする」という気持ちが必要です。

その理由の1つは【睡眠時間が奪われる】ことです。6歳頃までは20時に寝かせる必要があります。しかし、テレビやゲームがルーティーンの中に入り込むと、就寝時間は21時、22時になってしまいます。

記事を読む⇒⇒⇒「寝る子は育つ」は本当だった!夜の睡眠が大切な理由【発達脳科学者監修】

保育園に通っている子ならなおさらです。就寝前にブルーライトを浴びると、寝つきが悪くなるという問題もあります。

電子メディアとの距離感は、現代社会を生きる親の課題

次に、【刺激が強すぎる】ことです。電子メディアは光と音の刺撃が強いので、五感の一部(視覚と聴覚)が完全に支配され、ほかの感覚が鈍ってきます。五感で情報を受けとる力を育てるべきこの時期に、それは危険なことだと思います。

また、【人との関わりが減る】ことも問題です。電子メディアはひとりでも楽しめるものが多いので、体のふれあいも、他者とのコミュニケーションも不要。言語能力や社会性を獲得しにくくなるおそれもあり、体を動かす遊びも減少します。

Baby-moWEBを見ている親世代も、電子メディアの中で育った人たちでしょう。これらの機器とどのような距離をとって子育てしていくかは、自分たち世代の課題だということをぜひとも自覚してください。

テレビ・DVDの使い方ルール④

①見せる番組と時間を親がコントロール

電子メディアにふれる時間と内容は、子どもが思春期になっても親は把握しておく必要があります。幼い時期ならなおのこと。3歳までは1日30分以内にしておき、どうしても見せたい質の高いものに限定しましょう。できれば親子で一緒に見て、感想を言い合いながら視聴しましょう。

②食事中はスイッチオフ

メディアをスイッチオフにしてほしいのは食事中です。大人はテレビ画面がついていても食事できますが、子どもは五感すべてを奪いとられます。「食欲がない」「食べるのが遅い」という場合、テレビがついていることが多いのです。食事中は、家族のおしゃべり以外、音も映像も不要です。

③子どもの〈ボンヤリ時間〉をキープ

「子どもが暇そうだからテレビをつける」という人は多いと思います。でも子どもは、ボンヤリしている時間にこそ脳の前頭葉を活性化させているのです。頭の中にさまざまな情報が飛び交い、空想したり、思考をつなぎ合わせたりして、次の行動に結びつけます。“暇な時間”を奪ってはいけません。

④テレビとの距離は2メートル以上

電子メディアが目の発達に与える影響はまだはっきりわかっていませんが、眼精疲労や視力の低下に結びつく可能性はさまざまに指摘されています。テレビ画面からは2メートルほど離れ、長時間見続けないこと。これが子どもの目の健康と育ちに欠かせないルールです。

電子ゲームの使い方ルール④

①ゲームデビューは遅いほうがいい

「スマホのゲームを使って、子どもをおとなしくさせます」という人は少なくないと思いますが、本当に特別な場面に限定し、ゲームのおもしろさに気づく年齢をできるだけ遅くしましょう。早く始めるとゲームに夢中になりやすく、自己コントロールもききにくくなるのです。

②ゲーム内容は必ず親がチェック

ゲームソフトを購入する場合には、大人が必ず内容の確認を。CEROというレーティング機構がゲームの内容を審査し、残酷な戦いシーンや反社会的な表現を、年齢に合わせて制限しています。パッケージにマークがついていますから、それを参考にソフト選びをしましょう。

③使う時間のルールは厳守

ゲームは「どんどん先に進みたい」という気持ちを喚起しますから、子どもが自分でコントロールするのは難しいのです。時間のルールを決め、守れることがわかったら、親の目が届く中でゲームをさせるのが原則でしょう。もちろん親自身がダラダラとゲームをしては意味がありません。

④夜はやらせない

電子メディアの映像の刺激だけでなく、ゲームをすることで興奮するので、目が冴えて眠りが浅くなってしまいます。夜のゲームは厳禁。テレビも、就寝の1時間前には消すようにしたいもの。電子メディアの刺激は、大人が思う以上に子どもの脳を興奮させるのです。

ママやパパはスマホよりわが子を見て!

授乳中にスマホを見る、グズるとスマホのアプリで気をそらす、というのはもはや当たり前かもしれません。でも、あえて苦言を呈します。子どもを見てください。親の手と体と表情であやしましょう。

子どもは親の表情から感情を学び、親に自分の感情を伝えて応答を求めます。このやりとりがなければ、社会性もコミュニケーション力も育ちません。

親のほうも、子どもの表情を観察する力がつかず、年齢とともにわが子がどんどんわからなくなるかもしれません。子育ては、子どもを見ることから始まるのです。
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まとめ・文/石野祐子(Forest inc.) 『はじめてママ&パパのしつけと育脳』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 成田 奈緖子 子育て科学アクシス代表/小児科専門医

文教大学教育学部特別支援教育専修教授。小児科専門医。子育て科学アクシス代表。医師、教授、母親としての視点から、子どもの「育ち」を支援。経験と研究に基づいた「子どもが一生幸せに生きられるための脳作りの方法」をテーマに、広く講演、執筆活動も行う。

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