【年齢&発達別】絵本の読み方・選び方
絵本選びにルールはありませんが、子どもの発達に合ったものを選ぶのもおすすめです。
最初の一冊:絵本への興味より、ママの声を聞かせて
最初は絵本にまったく反応しないかもしれませんが、そんなものです。抱っこされた状態で、ママの声を聞かせることを楽しんで。『いろ』は絵本の中に、ふわふわ・ザラザラなど赤ちゃんがさわって遊べるしかけつき。
『いろ』
フィオナ・ランド/絵 主婦の友社 880円
0歳代:なめたりかじったりして、絵本と仲良しに
絵本をなめたりかじったり、持ち歩いたりするのは、興味を持っている証拠です。自由にさわらせてあげましょう。内容的には、色のはっきりしたもの、簡単な言葉のくり返しがある絵本がおすすめ。『だっだぁー』は不思議な表情とセリフに赤ちゃんが釘づけ。
『愛蔵版だっだぁー』
ナムーラミチヨ/作 主婦の友社 935円
1歳代:1ページでもお気に入りがあればじゅうぶん
ページをめくって、次々に絵があらわれるのを楽しむ子も多いものです。絵本に集中できる時間は短いので、気に入ったページが1ページでもあればじゅうぶん。「きんぎょはどこかな?」といっしょに探すなど、目を引く工夫をしてみて。
『きんぎょが にげた』
五味太郎/作 福音館書店 990円
2歳代:生活に結びついた話に興味津々
あいさつや着がえ、食事などへの興味が出てくる時期。生活に密着したテーマのものを選ぶのもいいですね。物語の展開も少しなら理解できるようになります。リズミカルなフレーズが耳に残るような絵本もおすすめです。
『わたしのワンピース』
にしまきかやこ/作 こぐま社
1,210円
3歳代:簡単なストーリーを楽しめる年齢に
起承転結を理解できるようになってくるので、昔話、ファンタジー、科学絵本など、さまざまなジャンルを読んであげたいものです。電車など好きなジャンルのある子は、それに合わせた絵本を選んで「好き」を掘り下げて。
『ぐりとぐら』
中川李枝子/作 大村百合子/絵 福音館書店 990円
4歳代:わくわくドキドキ、物語の扉を開けて
ストーリー理解が進み、お気に入りの絵本をくり返すだけでなく、新しい絵本を次々読みたがる子もふえてきます。図書館なども利用して読書の世界を広げましょう。ママが幼いころ好きだった物語を楽しむのもいいですね。
『頭のいい子を育てる おはなし366』
主婦の友社/編 主婦の友社 2,530円
親子で楽しむ【しつけ絵本】の読み方・選び方
子どもに新しいことを教えるとき、絵本で親しんでからトライすると楽しく始められます。
あいさつ:絵本で出会うあいさつを日常にも
「あいさつの習慣は家庭から」といいますが、核家族の中では、どうしてもあいさつの回数は少なくなりがちです。絵本を使って多彩なあいさつ言葉を楽しみましょう。日常の「おはよう」「ばいばい」が絵本でつながり、あいさつがますます楽しくなるはず。
『おでかけ ばいばい』
はせがわせつこ/文 やぎゅうけんいちろう/絵 福音館書店 880円
『おはよう・おやすみ』
シャーロット・ゾロトウ/文 パメラ・パパローン/絵 くどうなおこ/訳 のら書店 1,320円
歯みがき:楽しく歯磨きできるかな
「痛い」「こわい」「あおむけがイヤ」など、歯みがきをイヤがる子は少なくありません。でも歯みがきはとっても大事。そのことを絵本でも伝えましょう。「ノンタンもがんばってるよ」「かいじゅうさん、歯みがきじょうずだね」と話しながら、歯みがきを身近に。
『ノンタン はみがき はーみー』
キヨノサチコ/作・絵 偕成社 660円
『はみがきあそび』
きむらゆういち/作 偕成社 770円
寝かしつけ:寝かしつけに悩むママの味方!
脳を育てるうえで、何よりも大切な早寝早起き。生活を切りかえたい!と思うママにとって、頼りになるのがこの2冊。『いるよね~!ねないこ』は、入眠前の「おやすみツアー」の提案など、今晩からすぐ使える具体的なアイディアが満載です。
『ねないこだれだ』
せなけいこ/作・絵 福音館書店 770円
『いるよね~!ねないこ』
たかいよしかず/作・絵 主婦の友社 713円(Kindle版)
言葉:絵本で赤ちゃんがしゃべりだす!
1歳くらいになると意味のある言葉がふえてきますね。この2冊は、NTT研究所の言葉の調査データをもとに、赤ちゃんが早い段階で言えるようになる言葉を使って作られた絵本。「うちの子もこの言葉、よく使うわ」と、ママのほうでもさまざまな発見がありそうです。
『あかちゃんごおしゃべりずかん』
かしはらあきお/作・絵 主婦の友社 1,100円
『あかちゃんごおしゃべりえほん』
かしはらあきお/作・絵 主婦の友社 1,320円
数:「数ってなんだろう」が自然に理解できる
幼児期は、数の順番を暗記するよりも、「数ってなんだ?」と興味を持ち、理解することが大切です。12枚のクッキーをお友だちが来るびに分けていく『おまたせクッキー』は、知らず知らずのうちに数のおもしろさが身につく秀作です。
『おまたせクッキー』
パット・ハッチンス/作 乾侑美子/訳 偕成社 1,320円
『1から100までのえほん』
たむらたいへい/作 戸田デザイン研究室 1,760円
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絵本の読み聞かせは親子のコミュニケーションになり、そのおだやかな時間が子どもの脳育てにもいい影響を与えます。親子で「楽しい」を共有できるとっておきの絵本が見つかりますように。
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