着替えは身の回りのことができるようになるための第一歩。 楽しくマスターできるコツってあるのでしょうか?発達脳科学者の成田奈緒子先生に教えてもらいました。
1歳過ぎになると「自分で着る!」の気持ちが芽生え始めます
1歳を過ぎた頃、上手に歩けるようになっていれば、Tシャツをかぶったり、ズボンをはいたりという動作も安定してできるように。着替えの自立のスタートです。
とはいえ、「やってみたい」という気持ちとは裏腹に、まだまだ実力は伴いません。時間ばかりかかってなかなかできないと、ママはイライラしてしまうことも。
でも、いつもママが着替えさせていては、せっかくのやる気もしぼんでしまいます。ママはサポート役になり、子どもが主体的に着替えられるように見守りましょう。
楽しみながら着替えをマスターするコツは、簡単なものから慣らしていくこと。
●ズボンを脱ぐ→はく●Tシャツを脱ぐ→かぶって着るさらに靴をはく、ボタンをとめる、ひもを結ぶなど、こまかな動きにもチャレンジしていきます。
うまくいかなくてカンシャクを起こすこともあって当然。ママが手を添えて教えながら、小さな「できた!」を積み重ねて。
さりげないサポートで、子どものやる気を引き出して
【ねんねの頃】声をかけて説明しながら
赤ちゃんは、突然何かをされることが嫌いです。まだ意味のある言葉をしゃべらない赤ちゃんでも、「そでを通すよ」「ズボンをはこうね」など、実況中継しながら着替えさせましょう。
【おすわりの頃】ひざに座らせる二人羽織スタイル
ママのひざに座らせる姿勢を基本に。「足はどこから出るかな?」など、自分が何をしているのかわかるように言葉をかけましょう。手や足を上手に通せたら「できたね」とほめてあげて。
<頭を通す>
顔が隠れるのをいやがる子も「いないいないばぁ!」を楽しくとり入れれば大丈夫。
<そでを通す>「そでのトンネルをパンチが通るよ」「おててはどこ?」といった言葉かけで、楽しい雰囲気を演出して。
1歳6ヶ月頃から「自分で」のスタート。苦手部分はそっと手助けを
遊び感覚で楽しみながら、少しずつ自分でできることを増やしていきましょう。達成感を味わうことで、ますますやる気に!
まずは「着る」より「脱ぐ」練習を
上着よりズボンやスカートのほうがラク。着るよりも脱ぐほうがラク。ラクなところから子どもにやらせて「できた」を実感させましょう。
低いイスがあると便利
低めのイスがあると、ズボンをはくときに体が安定して便利です。ママのおひざを卒業したらイスの出番。
「ズボンをはく」は着がえの練習に最適ですが、おしりの部分は上げにくいもの。後ろからこっそり手助けして「できたね!」と声をかけてあげましょう。
ボタンはママとの共同作業でレッスン
ボタンの練習も二人羽織スタイルで行ない、手元をしっかり見せましょう。「ボタンの顔が見えるね」と声をかけつつ、裏側からボタンを押し出して。
<遊びの中で楽しく練習>ボタンをかけるのは、着替えの中でも高いハードルです。着替えのたびにつまずくと、着替え自体がいやになってしまうことも。遊びながら練習しましょう。
お花をパチンととめられる?緑の木にお花を咲かせながら、スナップボタンのとめ方を学びます。
フェルトのリボンの両端にボタンホールとボタンをつけて。輪にして、リボンをつなげていくのも楽しい遊びです。
脱いだ服は洗濯かごへ
着替えが上手になってきたら、脱いだ服は洗濯かごに入れたり、棚にかけたりすることを教えましょう。
みんなのお着替えエピソード
3歳過ぎからぐっとスピーディに!
自己主張が強くなった2歳頃からは、ひとりで着替えをしたくて朝の準備も大騒ぎ。時間がかかりすぎて保育園に遅刻してしまうことも。それでも徐々に素早くできるようになり、3歳を過ぎると上手に着替えられるようになりました。
自分で選んだ服で朝からごきげんに!
1歳半くらいから自分で服を選びたがるように。いくつか服を出し、好きなものを1枚選ばせていまいす。あとは親の私が、自分で選んだ服を着るのがうれしいようで、一生懸命着替えていました。
ママとおそろいでやる気アップ!
ママと同じ色柄の服で、親子オソロを楽しんでいます。子どもは「ママといっしょ」がうれしいみたいで、着替えもルンルン。ただ、おしゃれに興味が出てきたからなのか、真冬でも薄手のワンピースを着たがってゆずらないことも(笑)。
_______
記事を読む⇒⇒⇒
子どもの「手洗い」はいつから教える?手洗いを習慣づけるために実践したいこととは?記事を読む⇒⇒⇒
【子どものイヤイヤ期】いつ始まっていつ終わる?のお悩みに専門家がアドバイス!先輩ママの体験談も