産後のボディメイクは、体形を整えるというだけでなく、骨盤を適切に戻していくことが大切。そのために、コアマッスル(体幹の筋肉)を支える「おしり筋」をしっかり鍛えましょう!今回は、産後1~2ヶ月頃に起こりやすい腱鞘炎の予防にもなるエクササイズを紹介します。
※本連載の「おしり筋トレ」は、産後の体調に合わせて行うようにしてください。医師や助産師からの指導に従ったうえで、疲れすぎない範囲でトライしてみましょう。レーニングの回数などはあくまで目安なので、「気持ちいい」と感じる程度で無理をしないようにしてください。
赤ちゃんのお世話で「疲れない体」になるために
赤ちゃんのお世話にも少しずつ慣れてくる、産後1ヶ月。相変わらず寝不足の日が多くても、うちの子なりの育児ペースがつかめてくる頃ですね。そしてここから、赤ちゃんの体重はさらにぐっと増えます。そうなると抱っこが大変!
もう何ヶ月か経過して、くびも腰もしっかりすわってくると、赤ちゃんは抱っこされた時にママにしがみつくようになります。そうなるまでの体がくったりしている頃の赤ちゃんは、抱っこする時間も長くて「疲れる!」というママも多いのではないでしょうか。
産後の疲れもとれて体力が回復してきたら、育児に必要な体力をつけましょう。体力=筋力です。それも、全身を支える下半身の後ろ側。この連載で何度もお伝えしている「おしり筋」です。
スタミナ、体力をつけて「おしり筋」を鍛える!
おしり筋が衰えると、おしりは顕著に下がります。体重は妊娠前に戻ったし、以前のジーンズもはけるようにはなったけど、なんだかシルエットが決まらない…そう感じたことはありませんか?
ヒップのトップの位置が下がっていると、パンツはかっこよく決まりません。おしりがしっかり上がっていてこそかっこいいのです。おしりを上げるのは筋肉です。
そして、体形だけの問題ではありません。筋肉には2つの役割があります。
●体のバランスを安定させること
●体を滑らかに動かすこと
この役割を引き出すには、コアの中心になる骨盤と背骨が安定していることが大切です。安定していると、体がぶれることなく、無駄のないなめらかな動きができるようになります。
骨盤から背骨を支えるコアマッスルを安定させる!
産後の体は疲れやすいもの。そこの原因は、ただ赤ちゃんを抱っこするせいではなく、骨盤から背骨を支えるコアの筋肉が安定してないから。無駄な動きが多くなってしまい、疲れやすいのです。
たとえば、抱っこするときに腕の力だけではなく腕の付け根である体幹から使うと、腕にかかる負担が減ります。ママが腱鞘炎になりやすいのは、腕だけで抱っこしようとするから。疲れやすい体というのは、体の一部の筋肉だけを過度に動かしている体です。
授乳する時はクッションを使うといったサポートも必要ですが、筋肉の使い方を変えることで、もっとラクになります。疲れない体というのは「最小限のエネルギーで最大限の動きができるパフォーマンスのいい体」ということなのです。文字通り、小手先を動かすのではなく、コアマッスルを意識して生活してみましょう。
産後1ヶ月半になったら、体幹を支えるおしり筋がスムーズに動いて、疲れにくい体になるための【おしり筋強化トレーニング】をそろそろ始めましょう。