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2022.03.12

離乳食の基礎知識

【離乳食の進め方/スケジュール実例つき】初期・中期・後期・完了期の見通しと食材の種類・形状・量の目安

離乳食は、食べ物を飲み込むことから、かんで食べられるようになるまでの練習期間。赤ちゃんの発達に合わせて進めていくのが基本ですが、具体的にいつから、どうやって進めていけばいいのかをわかりやすく紹介します。実際どんな風に離乳食を進めたのか、先輩ママ&赤ちゃんの実体験ルポもぜひ参考にしてくださいね。

離乳食はいつからいつまで?

離乳食を与える時期は、赤ちゃんの食べる能力に合わせて、4つの時期に分けて考えます。

離乳食初期(生後5~6ヶ月頃・ゴックン期)
離乳食中期(生後7~8ヶ月頃・モグモグ期)
離乳食後期(生後9~11ヶ月頃・カミカミ期)
離乳食完了期(生後1歳~1歳6ヶ月頃・パクパク期)

離乳食のスタートは生後5~6ヶ月頃、完了は生後1歳~1歳6ヶ月頃が目安。ペースの早い子は半年で、ゆっくりめの子は1年以上かけて、その子のペースで慣らしていきましょう。

離乳食のステップアップのタイミングは?

離乳食初期(生後5~6ヶ月・ゴックン期)の頃は、まだ栄養の8~9割が母乳・ミルクですが、離乳食完了期(生後1歳~1歳6ヶ月頃)になると、食事から約8割の栄養をとるようになり、多くの子が卒乳します。

ただ、目安の月齢でステップアップしなくては、とあせらなくてOK。離乳食では「進める」という言葉がよく使われますが、赤ちゃんのかむ力や消化機能の発達に合わせて、離乳食の固さと大きさ、食品の種類や量を増やしていくということ。

その月齢になったからといって、階段のように急にレベルを上げるのではなく、行きつ戻りつしながら、少しずつ前に進んでいくのが自然です。個人差も大きいので「目安通りに進まなくて当たり前」なのです。

離乳食ではどんなものを食べさせるの?

離乳食は「飲む練習」から「かんで食べる食事」に移行するための練習期間。赤ちゃんは生まれてから母乳やミルクを飲んで育ってきたので、最初は液体に近いものからスタート。飲み込む力が発達していくにつれて、固形にしていきます。
にんじん 離乳食例えばにんじんの場合、上の写真のようにトロトロ状から輪切りまで、少しずつ形や大きさ、固さを変えていきます。

離乳食を始める目安は?

□生後5~6ヶ月頃になった
□首がすわり、寝返りができる
□少しの間ひとりでおすわりができる
□大人が食べているのを見ると食べたそうにする
□スプーンを口に入れても、舌で押し出すことが少なくなる

以上の項目に当てはまったら、離乳食の始めどき。早くて生後5ヶ月、ゆっくりめな赤ちゃんでも生後6ヶ月にはスタートを。赤ちゃんの体調や機嫌がいいときを見計らってチャレンジしてみましょう。

離乳食初期(生後5~6ヶ月頃・ゴックン期)の進め方は?

なめらかなトロトロ状から開始。唇を閉じてゴックンと飲み込む練習を

離乳食 進め方母乳やミルクだけを飲んでいた赤ちゃんは、液体に近いとろみのある離乳食を、唇を閉じてゴックンと飲み込むのがやっと。裏ごししたり、すりつぶしたりして、なめらかに調理します。

まだおすわりが安定しないので、ママのひざに抱っこするか、背もたれのあるラックなどを利用しましょう。

食べさせる回数/1日1回(午前または午後に1回)

固さや形状の目安/なめからなポタージュ状、慣れてきたらヨーグルト状に

食べられる食材/主食は10倍がゆが中心。うどんや食パンは、おかゆに慣れた生後6ヶ月頃から始めます。じゃがいもやバナナは糖質が多いので、離乳食初期は主食としても代用可。

おかゆからスタートし、消化吸収のよい野菜、豆腐、魚を順番に取り入れます。調味料は使用不可。

食べさせる量の目安(1回に1種類選んだ場合)
【初めの1ヶ月】
10倍がゆ・・・小さじ1(5g)から
野菜・果物・・・小さじ1(5g)から
豆腐・・・小さじ1(5g)から
魚(鯛)・・・小さじ1(5g)から

【1ヶ月経って慣れてきた頃】
10倍がゆ・・・30~40g
野菜・果物・・・10~20g
豆腐・・・25g
魚(鯛)・・・5~10g
かたゆで卵の黄身・・・小さじ1/4(1.3g)
※食物アレルギーが心配な場合は、耳かき1杯程度のごく少量から始める。

記事を読む⇒⇒⇒離乳食初期(5~6ヶ月頃・ゴックン期)の進め方と簡単レシピ17!固さ・量・回数の目安も【専門家監修】

離乳食中期(生後7~8ヶ月頃・モグモグ期)の進め方は?

理想はふわふわの絹ごし豆腐。新しい食材にも少しずつトライ

離乳食 進め方舌を上下に動かして、食べ物を上あごで押しつぶしてモグモグできるようになります。また、2回食になり、食べられる食材が増えるので、献立のレパートリーも広がります。

しっかりモグモグするには、足に力を入れて踏ん張れる姿勢が大事。床やいすの足置き台に足がつくように、高さを調節しましょう。

食べさせる回数/1日2回(午前と午後に1回ずつ)

固さや形状の目安/絹ごし豆腐くらいのやわらかさ。おかゆも野菜も指でつぶせるぐらいが目安。

食べられる食材/主食は5倍がゆ(慣れるまではやわらかめの7倍がゆでもOK)、パン、うどん、オートミールなど。豆腐や鶏ささ身のほか、鮭やまぐろなどの赤身の魚、納豆なども食べられるように。

1回の食事に、3つの栄養源が入るように意識しましょう。ごく少量の調味料は使ってOK。

食べさせる量の目安(1回に1種類選んだ場合)
5倍がゆ(7倍がゆ)・・・50~80g
食パン・・・15~20g
うどん・・・35~50g
野菜・果物・・・20~30g
豆腐・・・30~40g
肉・魚・・・10~15g
かたゆで卵・・・卵黄1個~全卵1/3個

記事を読む⇒⇒⇒離乳食中期(7~8ヶ月頃・モグモグ期)の進め方は?量・固さ・回数とおすすめレシピ20品【専門家監修】

離乳食後期(生後9~11ヶ月頃・カミカミ期)の進め方は?

バナナを指でつぶした固さが目安。手づかみ食べも徐々にスタート

離乳食 進め方口の周りの筋肉が発達し、舌で潰せない食べ物は左右に寄せて、歯ぐきでつぶして食べられるようになります。ただし、つぶす力は弱いので、バナナを指でつぶしたくらいの感触が最適な固さ。

また、食べ物に興味を持ち、手をつかんで食べる「手づかみ食べ」が始まるころ。テーブルは食事用のいすから手が届く距離にしてあげましょう。足は床や足置き台にしっかりつくように調節を。

食べさせる回数/1日3回(午前1回、午後に2回)

固さや形状の目安/指でつぶせるぐらいのバナナ、木綿豆腐、やわかく煮た角切りのにんじんが目安。

食べられる食材/5倍がゆ(慣れてきたら軟飯)、パン、うどん、パスタなど。あじやさんまなど青背の魚のほか、牛・豚赤身肉が食べられるように。

食事からの栄養が6~7割になるように意識し、鉄不足予防に、1日1食は鉄を多く含む食材を取り入れましょう。調味料はごく少量なら使ってOK。

食べさせる量の目安(1回に1種類選んだ場合)
5倍がゆ・・・50~80g
軟飯・・・80g
食パン・・・25~35g
うどん・・・60~90g
野菜・果物・・・30~40g
豆腐・・・45g
肉・魚・・・15g
かたゆで卵・・・全卵1/2個

記事を読む⇒⇒⇒離乳食後期(9~11カ月・カミカミ期)の進め方・固さ・大きさ・量の目安と食材&おすすめレシピ

離乳食完了期(生後1歳~1歳6ヶ月頃・パクパク期)の進め方は?

前歯でかじりとって歯ぐきでつぶす練習を。いろんな固さや食感を体験させて

離乳食 進め方やわらくゆでた輪切りのにんじんを、前歯でかみ切れるように。手づかみ食べをたくさん経験し、前歯でかじりとって一口量を覚えることで、食べることが上達します。

食べさせるときは食事いすに座らせて、テーブルにひじがつき、足が床や足置き台にしっかりつくように調節を。スプーンは興味があれば持たせて、気長に練習しましょう。

食べさせる回数/1日3回(午前1回、午後2回)+おやつ1日1~2回

固さや形状の目安/にんじんの輪切り、にんじんのグラッセ、肉団子ぐらいの固さが目安。奥歯が生えそろうのは2歳半~3歳頃なので、それまでは歯ぐきでかめる固さにしましょう。

食べられる食材/軟飯(慣れたらごはん)、パン、うどん、パスタ、中華蒸しめんなど。魚はぶりやさばなど脂肪分が多い魚もOKに。新鮮なものを選びましょう。

食事からの栄養が8割になるように意識し、鉄・カルシウム・ビタミンD不足に注意。調味料は大人の半分以下を目安に。栄養を補うために、1日1~2回おやつの時間を設けましょう。

食べさせる量の目安(1回に1種類選んだ場合)
軟飯・・・90g
ごはん・・・80g
食パン・・・35~50g
うどん・・・90~130g
野菜・果物・・・40~50g
豆腐・・・50~55g
肉・魚・・・15~20g
かたゆで卵・・・全卵1/2~2/3個

記事を読む⇒⇒⇒離乳食完了期(1歳~1歳6ヶ月ごろ・パクパク期)のおすすめレシピ!進め方や量、理想的な献立は?

離乳食スタートから完了まで。先輩ママ&赤ちゃんの離乳食ヒストリー

卵アレルギー以外は順調でした【Aちゃんの場合】

〈生後5~6ヶ月頃・ゴックン期〉体調がいい日を見計らって離乳食スタート
離乳食 進め方体調が良かったので、ちょうど5ヶ月になった日に離乳食をスタート。母乳とミルク1回に加え、午前10時に離乳食タイムを設けました。

電子レンジでおかゆが作れる「おかゆクッカー」は、大人用に炊いたごはんからおかゆ1食分が作れて便利。おかゆをスムーズに食べてくれたので、慣れてきたら野菜のペーストを混ぜたりしました。

〈生後7~9ヶ月頃・モグモグ期〉卵にチャレンジしたら発熱!卵白アレルギーと判明
離乳食 進め方7倍がゆになり、2回食にもなりました。「もっと!」とねだるほど食欲旺盛。おかゆだけでなく、粉ミルクで煮込んだパンがゆなども作りました。

少量の卵を試したら30分ほどで発熱!のちに、軽度の卵白アレルギーとわかりました。市販品は商品表示をよく確認し、おやつはお米のせんべいや、卵不使用のクッキーを選ぶように。

〈生後9~11ヶ月頃・カミカミ期〉蒸しパンや煮野菜など手づかみ食べメニューにトライ
離乳食 進め方何でも自分で持ちたがるようになり、特にパンが大好き。蒸しパンに野菜やレバーの粉末を混ぜて、少しでも栄養をとれるように工夫しました。魚や肉はほぐしてもまだ苦手で、豆腐のほうが好き。

卵には十分注意していたのですが、外食時のランチで出たお通しの豆腐に卵が入っていたらしく、食後1時間ほどで顔や手足がパンパンにはれて発熱。あわてて救急病院へ行きました。

〈生後1歳~1歳6ヶ月頃・パクパク期〉大人ごはんを取り分けて薄味に。魚や肉も食べられるように
離乳食 進め方大人ごはんと同じ物を、取り分けて薄味にして食べさせています。魚や肉もだいぶ食べられるようになり、鮭や鶏そぼろを混ぜたごはんも大好き。自分で食べる気満々で、ヨーグルトまで手でつかんでぐちゃぐちゃにしてしまうので、スプーンの練習を始めました。

卵は少しずつ食べて慣らしていくことに。卵黄を少量ずつ始めて1個まで食べられたので、卵白を1さじから少量ずつ増やしているところ。

Aちゃんママより
離乳食は作りおきして冷凍したり、週末は外食もしました。ママ自身がストレスをためず、笑顔でいるのが一番です。

好き嫌いや偏食も成長とともに変化【Yくんの場合】

〈生後5~6ヶ月頃・ゴックン期〉10倍がゆをなかなか食べてくれず困りました
離乳食 進め方離乳食は5ヶ月から。母乳とミルクはよく飲んでくれたのですが、10倍がゆは最初なかなか食べてくれず・・・。いつも飲んでいる粉ミルクを混ぜてみたところ、よく食べてくれるように。

普段から慣れている味だったのが良かったみたい。その後は順調に食べ進め、野菜や豆腐もモリモリ食べてくれました。

〈生後7~9ヶ月頃・モグモグ期〉味の好みがわからずベビーフードを買い込みました
離乳食 進め方白いおかゆが苦手で、味をつけた方が好き。モグモグ期から少量の味つけはOKというけれど、どこまで味を濃くしていいかわからず、市販のベビーフードを買い込んで好みの味を研究しました。

よく食べてくれたのは、そうめんとこまかく刻んだ野菜の煮込み。そうめんは塩分が強いので、折ってからよくゆでました。野菜は数種類をまとめてゆでて刻み、冷凍保存。

〈生後9~11ヶ月頃・カミカミ期〉洋風の味つけが好き。野菜入りリゾットがお気に入りに
離乳食 進め方野菜スープや牛乳で、洋風味にするとよく食べてくれるように。刻んだほうれん草や葉野菜、きのこなど単品では苦手な野菜も、軟飯のリゾットと混ぜてしまえば完食!こまかく刻んだマカロニやうどんもこの頃から好きになりました。

手づかみ食べもできるようになったので、食パンを小さめにカットしたり、おやきをスティック状にしたり、つかみたくなる工夫も。

〈生後1歳~1歳6ヶ月頃・パクパク期〉好き嫌いが減った!でも手作りでないと食べてくれません
離乳食 進め方相変わらずパサパサしたそぼろなどが苦手で、マカロニやうどんを煮込んだものが大好き。でも、野菜を刻まないで大きめにカットしても食べてくれて、スープも飲んでくれました。

1歳半後前後には、焼きおにぎりや白いごはんも食べられるように。好き嫌いが減ってきて、作りがいがあります。同人市販のベビーフードをまったく食べなくなりました。食事作り、がんばります・・・!

Yくんママより
ベビーフードは固さや味の参考にとても役立ちました。好き嫌いや偏食もあったけど、成長とともに変わっていきましたよ。
_______

離乳食時代は、赤ちゃんが「食べてくれた」「食べてくれない」と一喜一憂することも多くあると思います。

それでも、いずれはみんな食べられるようになるもの。誰かと比べたりせず、ご自身のお子さんのペースで進めていってくださいね。

記事を読む⇒⇒⇒離乳食作りはフリージングで効率的に!おいしく冷凍保存&解凍のコツ教えます【専門家監修】
記事を読む⇒⇒⇒外出時の離乳食どうする?手作り離乳食弁当の持ち運び方とおすすめベビーフード21選

撮影/土屋哲朗 『Baby-mo(ベビモ)』『はじめてママ&パパの離乳食』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 上田 玲子 管理栄養士、博士(栄養学)

小児栄養学の第一人者として活躍するかたわら、トランスコウプ総合研究所取締役として栄養コーチングの手法を開発。白梅学園大学・短期大学非常勤講師。日本栄養改善学会評議員や日本小児栄養研究会運営委員なども務める。監修書に『はじめてママ&パパの離乳食』『離乳食大全科』(ともに主婦の友社)など。

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