自律神経の乱れに悩む多くの子どもたちをサポートしてきた、小児科医で発達脳科学者の成田奈緒子先生。自律神経をととのえる62の習慣を紹介した書籍『子どもにいいこと大全』に収録された、「とにかく睡眠第一!」の睡眠ファースト育児についてご紹介します。
とにかく夜8時に寝るのが、成田家の鉄のオキテ
「私も共働きで、娘を1人育てました。ですから、夜8時に子どもを寝かせるのがいかに大変か、痛いほどにわかります。すべてをちゃんとしようと思うと、パンクしてしまいますよね。
ですから、“勉強なんかしなくていい、8時には寝なさい”というのが私の育児モットー。宿題が終わっていなくても、見たいテレビがあっても、とにかく夜8時に寝るのは、成田家の鉄のオキテでした。帰宅が遅くなった日は、お風呂をパスし、体をふいて寝かせたこともあります。
私自身も、夜は副交感神経を優位にしてゆっくり過ごしたい。そうしないと、すぐに不調があらわれてしまうのです。帰宅後に手の込んだ夕食を作るなんてとても無理。夕食は、いつも朝ごはんの残りや野菜スープなど質素なものでした。
そのかわり朝は4時ごろに起きてアクティブに動き回ります。朝から揚げ物、お肉どっさりのメニューもよく登場していましたね。夕食の分まで多めに作っておくと、帰宅してからもパパッと準備ができてラクでした。
子育てのゴールは、子どもの自立
娘はもう大学生になりましたが、受験期も塾に通ったことはありません。私も「勉強しなさい」と言ったことはなし。それでも自発的に朝学習をし、希望の大学に入学しました。
子育てのゴールは、子どもの自立です。自分で考え、自分で選んで行動できるようになること。あれもこれもと先回りして与えるのではなく、子どもが自分で考えられるように待つことが大事だと思います」
『子どもにいいこと大全-自律神経をととのえる62の習慣-』
『子どもにいいこと大全-自律神経をととのえる62の習慣-』1,430円(主婦の友社)
【目次】序章:自律神経をきたえると子どもに“いいこと”がたくさんあります!
第1章:まず身につけたい基本の生活習慣17
第2章:子どもに睡眠は何より大切!ぐっすり眠り、すっきり目覚めるための習慣9
第3章:ちょっとの工夫で変わる!朝から食欲モリモリになれる習慣11
第4章:ストレッチ、ヨガ、ツボetc.体を動かして自律神経をきたえる習慣13
第5章:アロマ、洋服の着せ方、検温etc.ほかにもとり入れたい“いいこと”習慣12
記事を読む⇒⇒⇒
5歳なら10時間、9歳なら9時間必要!「子どもの睡眠時間」を削ってはいけない理由とは