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2023.04.07

お世話

【助産師監修】母乳育児はどんなメリットがある?先輩ママの〈完母・混合・完ミ〉体験談もチェック


「絶対母乳!」と気負い過ぎないことが大切

ここまで母乳のメリットをお話ししてきましたが、決して母乳育児を押しつけるつもりはありません。

当院(成城木下病院)では、30~34週くらいに妊婦さんとご家族にバースプランを記入していただき、そのお話を助産師が伺う機会を作っています。出産だけでなく、産後の生活や母乳育児についてもヒアリングし、ご希望を確認しています。

母乳のメリットを知っていただくことは大切ですが、そのうえで妊婦さんご自身に、〈母乳がよいか人工栄養(ミルク)がよいか〉を考えていただくきっかけとなるように。

育児のサポート体制、仕事復帰の時期、産後のママの体調など、それぞれの状況で選択する栄養方法が異なることは当然です。どの方法であっても、まずは赤ちゃんとママの触れ合いを大切にし、スキンシップを通して満足感を得ることができる点においては、母乳でも人工乳でも変わりありません。

育児技術を習得する中で、たくさん抱っこをしたり触れ合うことで、赤ちゃんとママの絆を深めてもらいたいと考えています。ですので、赤ちゃんの栄養方法に関しては、ママとご家族が選ぶことができるようサポートしています。

〈完全母乳、混合、完全ミルク〉にはどんな違いがあるの?

〈完全母乳、混合、完全ミルク〉それぞれの特徴やママの体の回復についてまとめてみました。いい点や悩みなど、先輩ママのリアルな声も紹介します。

完全母乳▶母乳を飲ませることでママの体の回復も早まる

母乳は消化がいいので、赤ちゃんはおなかがすきやすく、頻繁な授乳が必要です。ママの食べたもので味が変わるため、より複雑な味が楽しめ、赤ちゃんの感覚が豊かになるともいわれています。

ママにとっても産後の体の回復を早める効果があるほか、授乳自体がリラックス作用をもたらし、疲労回復にもなります。

『上の子と下の子で母乳の出も飲み方も違いました』
上の子はおっぱいを飲んでも泣くので、生後6ヶ月ぐらいまでミルクを足しましたが、下の子のときは生後1週間からおっぱいが張り、飲み方も上手でした。どちらも生後1ヶ月までは1日10回ほどと授乳回数は多かったけれど、母乳はおなかがすいて泣いたときにすぐ飲ませることができてラクですね。(MKさん・32歳)

『2週間くらいで娘との息が合ってきました』
母乳は産後すぐに出ましたが、助産師さんがマッサージすると出たのに、自分でしてもなかなか出ませんでした。娘も、助産師さんに教えてもらいながらだとうまく飲んでくれましたが、私一人だとやっぱりうまくいかず、退院の日に乳首が切れました。2週間ぐらいしてお互いにコツをつかんだ気がします。(美里さん・24歳)

母乳とミルクの混合▶ミルクを足すときは“3時間で起きる量”に

母乳があまり出ないと思っても、1日最低7~8回、左右5分ずつを2往復の母乳をあげてから、3時間で起きる量のミルクを足しましょう。
定期的に体重増加を見て、1日30g以上増えていたら足しすぎなので気をつけて。次第にママと赤ちゃんのリズムが合ってきて、出るようになることも多いもの。母乳外来や助産師に相談しながら進めると安心です。

『あまり飲んでくれず、次第に出なくなりました』
生後3日目くらいから、朝起きたら服がびしょびしょになるくらい母乳が出ていました。でも、せっかくたくさん出ても、最初は吸いつくのにすぐに寝てしまい、あまり飲んでくれず、搾乳した母乳やミルクを飲ませていました。生後4ヶ月頃からは自然と、出すぎ、張りすぎもなくなりました。(MIKAさん・29歳)

『おっぱいは気持ちの安定剤になりました』
乳首が短く、かたかったためか、娘はうまくくわえられませんでした。入院中からシリコンの乳首を装着して、左右5分ずつの母乳のあと、ミルクを3:7で飲ませていました。3ヶ月頃にはおっぱいが張ることもなくなりミルクになりましたが、今でも(4ヶ月)寝る前やグズッたときにはおっぱいをくわえると落ち着くみたいです。(ゆかりさん・32歳)

完全ミルク▶赤ちゃんとのコミュニケーションをより大切に

ミルクには栄養面を補う工夫がされていて、ママの体の回復が著しく遅れるということもありません。

赤ちゃんが一番うれしいのは、ママがゆとりをもって接してくれること。泣いたらミルク…ではなく、抱っこをしてお話したり、あやしたり、まずは赤ちゃんの様子をよく見て、向き合っていきたいですね。
『授乳に集中するよう心がけていました』
母乳が数滴~5ml程度しか出ず、最初からミルクに。出産したらすぐ出るものと思っていたので、悲しかったです。退院後はマッサージに通いましたが、3週間ほどであきらめるように言われ、気持ちを切り替えました。授乳中は携帯電話などを触らず、しっかり子供の目を見て飲ませるようにしていました。(AOさん・43歳)

『思いがけず、生活リズムが整いました』
産後1日目から母乳をあげて、マッサージもしましたが全然出ず、「なんで?」といつも泣いていました。1ヶ月健診のときに体重が増えていないこと、私の精神的な負担になることから、完全ミルクに。でも、量や回数、時間を決めていたため、自然に朝起きて夜寝る生活リズムができ、夜泣きもなかったです。(MNさん・28歳)

助産師からママへメッセージ

当院では約6割のママが母乳とミルク混合です。育児には「これが正解!」というものはありません。ご家庭により状況もさまざまなので、自身の生活にあった授乳スタイルを選ばれることをおすすめします。

赤ちゃんとのスキンシップがとれていれば、母乳育児でなくても問題はありません。頑張りすぎず、ぜひ授乳時間を楽しんでください。
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記事を読む⇒⇒⇒ケーキを食べると母乳が詰まる?予防医療コンサルタントが産後の食事をアドバイス
記事を読む⇒⇒⇒赤ちゃんの正しい授乳姿勢は?母乳の飲ませ方&左右入れ替えのコツも【産婦人科医監修】

監修/成城木下病院 宮木優梨絵(主任助産師)、荒知美(助産師) 取材・文/田代祐子

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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