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2022.12.23

名付け

「紗」を使った男女の名前170選!名付けに良くないってホント?漢字の意味や読み方もご紹介

名づけ漢字ランキングの女子部門で、毎年人気の「紗」。なぜ多くの人に選ばれているのでしょう?

今回は、名付けに使わない方がいいか、同じ読みの「沙」との違い、男の子の名前には使いづらい?など気になるポイントを、漢字研究の第一人者、早稲田大学の笹原宏之教授監修のもと、どこよりも詳しく徹底解説します。名前例もたっぷりお届け!

「紗」の読み方や意味は?どんな由来のある漢字なの?

読み方(音・訓・名のり)

音読み:サ シャ 
訓読み:うすぎぬ 
名のり:すず・たえ

漢字の意味

うすぎぬ。薄い地の絹織物

漢字の由来

「紗」は形声文字です。形声文字とは、意味を表す部分と音を表す部分を組み合わせて作られた文字のこと。日本で使われている漢字の大半が、この形声文字になります。

意味を表す部分は、布や織物を意味する「糸」偏の部分にあって、そこに音を表す「少」を組み合わせています。「少」の「ショウ」という音にちなんで、「紗」は「サ、シャ」と音読みされるようになりました。

字の組み合わせ等から、昨今ではいろいろと意味や由来を後付けされるケースがありますが、事実は上記のとおり。とてもシンプルです。

名前のイメージ・願い

「紗」が意味する「うすぎぬ」は、詰めて織っていない=はかなく涼やかで、優しく品があるイメージです。

中国では、4世紀ごろから絹紗を用いて作った「紗帽」という、貴人が用いるうすぎぬの帽子が重用されました。これは日本にも伝わり、天皇や貴人が身に着けた高級品。つまりうすぎぬは、貴い身分の人が身に着ける、高級な薄くて軽い織物だったのです。

このようなうすぎぬを意味する「紗」の字を名前に使うことで、「貴い」「品がある」「柔らかく優しい雰囲気」そんな雰囲気をほのかに与えられ得るといっていいでしょう。

字画数

10画

「紗」が名前につく有名人は?

実際に「紗」の字を使った有名人を挙げてみましょう。

相武 紗季(あいぶさき・女優)
一色 紗英(いっしきさえ・女優)
市川 紗椰(モデル)
紗栄子(さえこ・女優、タレント)
仲 里依紗(なかりいさ・女優)

この字が名前に含まれる有名人は、女性が多いようです。特に女優さんやモデルさんなどの花形に多いようですね!

「紗」を名前につけると良くないってホント?

「少」という字が入っているためか、「不足」「欠如している」等のマイナスな意味があると心配する人がいるようです。しかし、まったく問題ありません!

もともとの意味が悪いわけではなく、字の歴史の中で、音を表すために「少」が採用されただけ。「少」について心配しだしたらキリがありません。名づけで不動の人気漢字「歩」や「妙」にも入っていますよね。(こちらは字源は別ですが、「紗」と同様です)

漢字は、分解すると何かしら意味ありげなものが入っているもの。となると、たいていの字は名づけにはNG…ということになってしまいます。

また、漢字の字義は多義で、複数の意味があります。しばしば、字義の2、3番目には少し後ろ暗い意味があったりします。すべていい意味!なんて漢字は少ないもの。物事には光と影があって当然です。メインの意味に着目すれば良いのではないでしょうか。

よって、「紗」の字から「少ない」というネガティブな意味を引っ張り出す必要はありません。

「沙」とは意味やイメージにどんな違いがあるの?

「サ、シャ」の音として、「紗」と人気を二分する「沙」。この字とは一体どのような違いがあるのでしょう?

「沙」の字は、実はもともと「砂」と同じ意味で使われていました。「沙」で「すな」とも読んでいたのです。しかし、かつて常用漢字に入らなかったこともあり(今は「沙汰」のために常用漢字)、次第にその意味では使われなくなりました。

なんとなくきれいなイメージがあるし、画数も比較的少なめなので、名づけに使いたい人が増え、普及していきました。「紗」の字とは素材や意味からしてまったく違うものです。

日本では名前の文字画数占いが人気ですよね。「サ、シャ」の音にしたいとき、望む画数に合った「紗」か「沙」を使う…というような感じで使われているケースもあるのでしょう。

画数占いについて

画数占いは、日本で昭和になってから広まったもの。実は漢字の祖・中国には存在しませんでした。熊崎健翁という日本の占い師が昭和初期に考え出したもので、女性雑誌に連載し世に広まりました。

個人的には、占いの結果に右往左往して、本来つけたい名前をあきらめる…なんていうのは非常にもったいないと考えています。根拠がわからない話に引っ張られず、イメージや使いたい漢字、親の願いを優先して、愛する我が子に名前をつけたほうがいいと思います。

もし字の由来や意味が心配ならば、ぜひ漢和辞典をひいてください!

「紗」を使った女の子の名前例120選

ここからは、Baby-mo WEB編集部がピックアップした「紗」のつく名前例をご紹介します。まずは女の子の名前から。

2文字の名前

<「紗」が先頭につく名前> 
紗彩(さあや)
紗綾(さあや)
紗采(さあや)
紗江(さえ)
紗枝(さえ)
紗英(さえ)
紗央(さお)
紗織(さおり)
紗希(さき)
紗光(さき)
紗葵(さき)
紗紅(さく)
紗心(ささね)
紗知(さち)
紗茅(さち)
紗慈(さちか)
紗月(さつき)
紗都(さと)
紗奈(さな・すずな)
紗南(さな・すずな)
紗七(さな・すずな)
紗波(さな・さわ・すずな)
紗苗(さなえ)
紗乃(さの・すずの)
紗音(さのん・すずね)
紗穂(さほ)
紗歩(さほ)
紗星(さほ)
紗美(さみ・すずみ)
紗海(さみ・さやみ・すずみ)
紗矢(さや)
紗椰(さや)
紗陽(さや)
紗佳(さやか)
紗花(さやか)
紗柚(さゆ)
紗優(さゆ)
紗弓(さゆ・さゆみ)
紗世(さよ・すずよ)
紗代(さよ・すずよ)
紗良(さら)
紗聖(さら)
紗麗(さら)
紗李(さり)
紗里(さり)
紗和(さわ)
紗羽(さわ)
紗杷(さわ)
紗愛(すずな)
紗寧(すずね)
紗深(すずみ)
紗葉(すずは)

<「紗」が後ろにつく名前> 
愛紗(あいさ)
亜紗(あいさ・あさ)
亮紗(あきさ)
梓紗(あずさ)
有紗(ありさ)
愛紗(ういさ)
羽紗(ういさ・うさ)
桜紗(おうさ)
和紗(かずさ)
季紗(きさ)
更紗(さらさ)
束紗(たばさ)
渚紗(なぎさ)
新紗(にいさ)
陽紗(ひさ)
比紗(ひさ)
眞紗(まさ)
毬紗(まりさ)
美紗(みさ)
瑞紗(みさ・みずさ)
芽紗(めいさ)
優紗(ゆさ・ゆうさ)
里紗(りさ)
梨紗(りさ)
莉紗(りさ)

3文字の名前

<「紗」が先頭につく名前> 
紗亜弥(さあや)
紗伊香(さいか)
紗羽可(さうか・さわか)
紗江香(さえか)
紗栄子(さえこ)
紗絵梨(さえり)
紗央莉(さおり)
紗季江(さきえ)
紗稀子(さきこ)
紗久良(さくら)
紗千絵(さちえ)
紗知佳(さちか)
紗茅子(さちこ)
紗都木(さつき)
紗都絵(さとえ)
紗登子(さとこ)
紗奈絵(さなえ)
紗乃香(さのか)
紗穂子(さほこ)
紗矢花(さやか)
紗也香(さやか)
紗椰果(さやか)
紗治子(さやこ)
紗由美(さゆみ)
紗百合(さゆり)
紗代子(さよこ)
紗慶子(さよこ)
 
<「紗」が真ん中に入る名前> 
愛紗江(あさえ)
杏紗子(あさこ)
亜紗美(あさみ)
花紗音(かさね)
沙紗良(ささら)
知紗季(ちさき)
真紗恵(まさえ)
麻紗美(まさみ)
美依紗(みいさ)
美紗恵(みさえ)
美紗来(みさき)
美紗子(みさこ)
 
<「紗」が後ろにつく名前>
亜寿紗(あずさ)
絵瑠紗(えるさ)
美衣紗(みいさ)
茉亜紗(まあさ)

男の子の名前に「紗」を使うのは変?

「紗」が使われている名前は確かに女の子に多いけれど、男の子も使ってよいでしょう。響きや字の組み合わせを工夫することで、男性的にまとめることもできます。

いま世の中はジェンダーレスな方向に進んでいるし、あまり気にしすぎないで親が望む名前をつけるのが一番!

「紗」を使った男の子の名前例50選

では、男の子の「紗」のつく名前も見ていきましょう。

2文字の名前

亜紗(あさ)
一紗(いっさ)
逸紗(いっさ)
紗空(さく)
紗玖(さく)
紗生(さき)
紗樹(さき)
紗空(さく)
紗近(さこん)
紗介(さすけ)
紗亮(さすけ)
紗利(さとし)
紗星(さとし)
紗武(さむ)
紗人(さやと・すずと)
紗来(さらい・さく)
紗慶(すずちか)
紗斗(すずと)
千紗(かずさ)
和紗(かずさ)
司紗(つかさ)
翼紗(つばさ)
凪紗(なぎさ)
真紗(まさ)
琉紗(るさ・るうさ)

3文字の名前

明紗陽(あさひ)
亜紗人(あさと)
亜紗樹(あさき)
伊紗緒(いさお)
威紗武(いさむ)
雄紗夢(おさむ)
紗揮人(さきと)
紗玖斗(さくと)
紗玖弥(さくや)
津可紗(つかさ)
都羽紗(つばさ)
陽紗士(ひさし)
真紗晃(まさあき)
眞紗貴(まさき)
舞紗司(まさし)
真紗人(まさと)
麻紗之(まさゆき)
___________

以上、「紗」の詳しい意味や由来、イメージなどをご紹介しました。薄くてやわらかい高級な布を意味するこの字を名前に使うと、品があり、優しくしなやかな人物像が想像できるのではないでしょうか。

変化や不安の多い時勢にあって、「何事にも柔軟に、しなやかに対応していけるよう育ってほしい」そんな願いも込められそう。ぜひ男女問わず、「紗」を使った素敵な名前をプレゼントしてあげてくださいね。

 取材・文/小林みほ

[監修]笹原 宏之 早稲田大学社会科学総合学術院教授・博士(文学)

古代の金石文から現在のインターネットに至る各種の資料を対象に、さまざまな漢字・文字・表記について調査研究。経済産業省の「JIS漢字」、法務省法制審議会の「人名用漢字」、文部科学省文化審議会の「常用漢字」の改正にも携わる。著書に『日本の漢字』(岩波新書)、『訓読みのはなし』(光文社新書)、『漢字に託した「日本の心」』(NHK出版新書)、『日本人と漢字』(集英社インターナショナル)ほか。

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