妊娠中の気になる水分補給Q&A
Q.脱水ってそんなにこわいの?
私たちの体内にある水分は、水と電解質(ナトリウムやカリウムなど、栄養的にミネラルと呼ばれるもの)が一定の量と濃度に保たれて存在しています。
ところが、脱水状態になると、水分とあわせてこの電解質も失われ、細胞内のミネラルバランスがくずれて、体がうまく機能しなくなってしまいます。
およそ2.5%の水分が失われると、脱水熱という発熱があり、さらに進むと幻覚症状に陥ります。死に至るケースも少なくありません。「のどが渇いたな〜」と思ったときには、すでに1%近くの水分が失われているので、水分補給はのどが渇く前に、こまめに行うようにして。
Q.妊婦生活に適した飲み物ってある?
毎日の水分補給に適しているのは、やはり水かお茶(麦茶など)。糖分の多いジュースや清涼飲料水、コーヒーなどの嗜好品は避けましょう。
たくさん汗をかいたあとは、吸収のよいスポーツ飲料などもおすすめですが、糖分がかなり含まれている場合もあるので、毎日の水分補給には適しません。お母さんが飲んだものがおなかの赤ちゃんにも届くわけですから、なるべく不純物の入っていない水を飲むようにしましょう。
Q.栄養ドリンクは飲まないほうがいい?
栄養ドリンクや健康ドリンクには、少量ですがアルコールやカフェインが含まれていますので、「妊娠中でもOK 」という表示がない限りは、避けたほうがよいでしょう。かぜなどのときに飲みたい場合は、かかりつけの医師に相談を。
Q.浄水器をつけていれば水道水を飲んでもOK?
商品によって効果はさまざまなので、心配ならメーカーに確認を。ただし、フィルターをきちんと交換していないと、かえって汚染されることがあるので、メンテナンスをしっかり行い、清潔な状態で使うようにしましょう。
Q.海外のミネラルウオーターは安全?
ミネラルは豊富ですが、無殺菌で輸入されているので不安は残ります。あまりなじみのないブランドのものや、価格が安すぎるものは避けたほうがよいでしょう。心配な場合は、5分以上煮沸してから飲むようにして。
Q.つわりのときにおすすめの飲み物は?
つわりに効果のあるハーブティーや、ジンジャーを使ったハーブコーディアルが飲みやすいと評判。ホット、アイスともにスッキリおいしく飲めるので、気分に合わせてかえるとよいでしょう。
Q.妊娠中に飲んではいけないハーブがあるって本当?
【OK】ラズベリーリーフ、ダンデライオンルート、ローズヒップ、ネトル、ホーステール、カモミール、オレンジピールなど。
【NG】セージ、ローズマリー、セントジョーンズワート、ジャスミン、バレリアン、マテ、アンジェリカ、フィーバーフュー、ジュニパー、アロエなど。
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Q.カフェインのとりすぎは妊娠中の体にどんな影響を与えるの?
【カフェインの作用】
●興奮作用
●利尿作用
●血管収縮作用
●鉄・亜鉛・カルシウムの吸収阻害
摂取した量の半分を排出するのに大人でも約20時間かかると言われています。胎児への影響はよくわかっていませんが、新生児ではカフェインを分解・排出する力が低く、長時間体内にとどまると言われています。妊娠中は控えたほうが賢明です。
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