外で過ごす機会が多いと心配なのが、虫さされ。赤ちゃんの虫さされは、初めて刺されたときは反応が遅いですが、何回もさされているとひどくはれるようになることもあるので予防が大切!お出かけ先や室内での予防策や、病院を受診するタイミングについて皮膚科専門医がアドバイスします。おすすめの虫よけグッズもチェック。
虫にさされたら皮膚はどうなる?
蚊、ノミ、ブヨ、毛虫、ダニなどの虫にさされたことによる刺激で、皮膚がはれたり水疱ができたり、かゆみを起こしたりします。原因となる虫によって症状は多少違いますが、赤ちゃんの肌はデリケートで刺激に弱いので、大人よりひどくなりがちなので注意が必要です。
知っておこう!虫さされしやすい部位はココ
●腕・足露出していることが多く範囲も広い部位。虫よけや衣服でガードすることが大切です。
●顔・耳狭い範囲でもいつも露出しているのでさされやすい部位です。鼻、ほお、耳、まぶたは特に要注意。
●おなか・背中水遊びで露出したときだけでなく、洗濯物についた虫にさされたり、布団のダニにさされたりすることも。
外出するときの虫刺され予防策ポイント4
①肌の露出は極力抑えて
夏は特に外で遊ぶ時間が多くなる季節です。公園や高原など、虫の出そうな場所に出かけるときには、できるだけ肌を露出しないようにしましょう。気温にもよりますが、薄手の長袖&長ズボンを着せて腕や足が出ないようにすれば日よけにもなります。
②虫よけシールを活用する
虫よけの方法はいくつかありますが、簡単に使えるのが虫よけシール。洋服や帽子などに貼るだけなので、赤ちゃんの動きを邪魔することなく効果が期待できます。生後0ヶ月から使えて、かわいいデザインのものも市販されているので試してみるといいですね。
③口まわりについたミルクはしっかりとふく
ミルクは少し甘みがあるため、口のまわりについているとベタベタします。においに誘われて虫が寄ってきやすくなりますし、かぶれの原因になることも。授乳後はぬれガーゼなどでふき、きれいにする習慣をつけましょう。
④虫の多い夕方の外出は避ける
1日のうちでも、蚊などの虫が多くなるのは夕方以降です。日が陰って気温が下がる夕方は、赤ちゃんがグズりやすい時間帯であるため気分転換したくなりますが、外出はできるだけ避けたいもの。用事などで外出する場合も、草や木の多い場所には近寄らないで。
家の中での予防策ポイント3
①窓やドアはすばやく開閉
当たり前と思うかもしれませんが、窓やドアを開けたきに蚊などの虫が入ってくることはよくあります。洗濯物を外に干すときや外出のために出入りするときなどは、できるだけすばやくドアを開け閉めするよう心がけましょう。
②虫よけ剤は効果的に使う
虫よけ剤には、使い方や成分などによって、スプレータイプ、テープタイプ、リングタイプなど身につけるもののほか、室内に設置するものなどさまざまなタイプがあります。使う場所やタイミングなどによって、一番効果的なものを選んで上手に使い分けましょう。
選ぶときは、なめたり食べたりしても問題がないよう、安心な成分を含んでいるものを。成分が不明、使い方が明確でないものは使用しないこと。
③部屋をこまめに掃除する
ほこりの中や布団、ぬいぐるみなどにいる小さなダニを食べているツメダニなども虫さされの原因に。室内や布団などの清潔を保つことが予防策です。掃除はほこりがたまらないようこまめに行ない、布団やぬいぐるみなどは天気のいい日に干すといいでしょう。
皮膚科医がお答え!虫さされQ&A
Q.虫さされで受診するタイミングは?
患部がはれて熱をもっている、かゆみが強い かきこわしてジュクジュクしてきたという症状があれば皮膚科を受診しましょう。
基本は、ステロイドの軟膏を塗って治療します。広い範囲ではれたときには、抗アレルギー剤の服用薬が処方されることも。かきこわしてジュクジュクしたら、抗生剤の軟膏を使うこともあります。
Q.虫にさされたときのホームケアケアはどうすればいい?
①患部を洗い流して冷やすまずは水で患部を洗い流します。はれてきた場合は、流水をかけることで冷やす効果があり、ほてりが取れます。泡立てた石けんで洗えば消毒薬は使わなくて大丈夫。洗い終わったら水でぬらしたタオルで冷やします。
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②早めに薬を塗る虫にさされたら、かゆみが出たりはれてきたりする前にできるだけ早く水で流し、そのあとすぐに薬をつけましょう。薬は赤ちゃん用の市販薬でいいですが、つけても治らないときや悪化したときにはすぐに受診してください。
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③かきこわさないようガーゼで保護虫にさされた部位をかきこわしてしまうと、とびひになることもあります。患部に手が届くようなときは、かきこわさないように長袖・長ズボンを着せて。おおうときは、蒸れないように絆創膏は避けてガーゼでカバーを。
おすすめ!虫よけ対策グッズ
虫よけとUVケアのダブル効果があるものや、スプレータイプ、衣服に貼るタイプなど、赤ちゃんを虫さされから守る対策グッズをご紹介します。
ビーバイ・イー
ママバター UVバリア モイストクリーム アロマイン
¥1,860(参考価格)
虫が嫌がるといわれる精油のなかでも、人が心地よいと感じるゼラニウムやローズマリーなどを厳選して配合しています。虫対策とUVケア、さらに保湿ケアもこの1本で!SPF27 PA++/内容量:45g
ナチュラルアイランド
アウトドアアロマミスト 森の肌守り。
¥1,452(参考価格)
北海道滝上町だけで栽培されている希少な和ハッカをはじめ、8種のアロマをブレンドしたさわやかな香り。1歳以上なら直接肌にスプレーして、1歳未満の赤ちゃんには洋服や帽子などにスプレーすれば安心して使えます。内容量:103ml
SOLIA
アロベビー UVアウトドアミスト
¥2,585(参考価格)
1本で赤ちゃんの日焼け止め&アウトドア対策ができる、新生児から使えるオーガニックUVミスト。99%以上天然由来成分配合で、化合物ディート不使用というやさしい処方も魅力です。SPF15 PA++/内容量80ml
アサヒグループ食品
虫きちゃダメ シールタイプ
¥1,100(参考価格)
虫よけを直接肌につけたくない場合、衣類に貼るシールタイプがおすすめです。かわいいコアラがプリントされたシールには、ユーカリ、シトロネラなど虫がいやがる植物精油が浸透。内容量:60枚入り
ビタットジャパン
クリップモンスター ライオン
¥969(参考価格)
特殊素材がアロマ成分だけを透過し、虫よけ効果は約3ヶ月持続。付けやすく外れにくいクリップ式で、帽子や靴、バッグなどにつけて使うタイプの虫よけグッズ。内容量/2個
ピジョン
虫くるりん つり下げタイプ虫よけ
¥1,490(参考価格)
ベビーカーやベビーベッドに手軽に取りつけられる、吊り下げタイプの虫よけアイテム。天然精油(シトロネラ)と天然植物由来の忌避成分(除虫菊エキス)のダブル効果で、不快な虫から赤ちゃんを守ります。内容量/1個
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虫さされは、はれたりかゆくなったりすると赤ちゃんのゴキゲンを損ねる要因になります。しっかりとした虫よけ対策で赤ちゃんをかゆみから守りましょう!
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