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生後1歳前後になると、次なる成長の楽しみは、「初めの一歩」です。いつ歩くかは個人差が大きく、運動能力だけでなく、気質も大きく関係します。また、言葉の理解力も進み、複雑な感情を持つようにも。
ここでは、生後1歳の赤ちゃんの成長・発達の様子や、この時期ならではのお悩みと解決法を紹介します。
さらに複雑な感情を持つようになります。すねる、照れるなど、大人と同じような感情表現を見せて、ママ・パパを驚かせることもあるでしょう。
多くの子は、上下4本ずつの前歯が生えそろいます。前歯でかみ切って、奥の歯ぐきでつぶすという食べ方ができるようになります。
水道の蛇口をひねったり、指先でボタンを押したりができるようになります。クレヨンを持たせると、紙をトントンついて、点のようなものを描けます。だんだん直線が描けるように。
この時期は、たっちができて、歩き始める子が増えます。ぐんぐん歩く子、そっと足を出してしゃがんでしまう子など、歩き方も個性はいろいろです。
●物を持って立ち上がれます
筋力がつき、バランスをとる能力が発達してきます。その結果、床にあるものを手に持ち、立ち上がる動作が可能になります。
●道具を使ってまねっこ遊び
手の使い方がじょうずになり、積み木やクレヨンなどで遊んだりします。ママのまねっこをして手をたたいたり、バイバイも大好き。
赤ちゃんが歩き始めるには4つの条件があります。
1つ目は、足腰や筋肉が強くなっていること。
2つ目は、バランスをとるための小脳が発達していること。
3つ目は、転んだときにパッと手が出て、身を守れること。
最後は、“歩きたい欲求”があることです。
この4つの条件がそろって初めて歩くことができるのですが、最初の3つがそろっていても、最後の歩きたいという気持ちが弱いと、なかなか歩きません。これは、赤ちゃんがチャレンジャー気質なのか、慎重派なのかの違いによるもの。運動神経とは無関係です。
最初の一歩をクリアし、歩き慣れてくると、左右の足に交互に体重を移動させながら、バランスよく歩けるようになります。これで体の機能は頭から足まで、ほぼ完成したといってもいいでしょう。歩き始めのころは、足幅を広くとってバランスを保っていますが、慣れると足幅が狭くなり、スピードもアップします。
1歳になる頃には、体重は出生時の3倍、身長は1.5倍になっています。これは人間の一生の中で最大の成長率です。ふっくらしていた体も締まってきます。1歳を過ぎると、体重や身長の増加はゆるやかになります。運動量がふえるので、さらにスリムな幼児体型になってくるでしょう。
視覚も発達します。1歳頃までは赤、青、黄色など原色がよく見えていましたが、原色以外の色も理解できるようになります。
1歳はテレビにも興味を示す頃です。「家事をする間、テレビを見ていてね」と言いたくなりますね。でも、気をつけて!それが長時間化し、習慣化することで外遊びや他者とコミュニケーションを育む時間が少なくなってしまいます。見せっぱなしは避けましょう。
また、言葉を話し始めることは、歩くと同様に、個人差が大きいものです。言葉の発達には「わかる」と「話す」があります。「パパはどこ?」と聞いたとき、パパのほうを向くのなら、心配はいりません。それは「わかる」ができているから。「話す」がまだでも問題ありません。
離乳食が完了期に入り、ほとんどの栄養を食事からとるようになります。まだ一度にじゅうぶんな量を食べられないので、間食で栄養を補います。おやつには、おにぎりやパン、乳製品、野菜スティックなどを用意しましょう。
●離乳食は完了期に
●おやつ(間食)で栄養を補って
記事を読む⇒⇒⇒離乳食完了期(1歳~1歳6ヶ月ごろ・パクパク期)のおすすめレシピ!進め方や量、理想的な献立は?
K・Wちゃんの場合
身長68.0㎝体重7850g(撮影日/生後1歳0ヶ月3日目)
1歳になって、ついにあんよができるようになりました。どんどん活動的になるのはうれしいのですが、何かに上るのが好きな点だけは困りもの。ちょっと目を離したすきに、階段を上ろうとしていたこともあり、油断できません。
小柄ながら、離乳食は順調で常に完食!「もっと!」と催促してくれることもあり、作りがいを感じます。ただ、以前はひと晩中グッスリと眠ってくれたのに、最近なぜか夜中に3時間ごとに起きるように・・・。そのたびに寝かしつけるママは少々寝不足気味です。
〈Kちゃんの24時間スケジュール〉
7:00 パパママ起床&朝食
8:00 離乳食、パパ出勤
9:00 保育園へ
10:00 お散歩&お砂場遊び
12:00 離乳食
13:00 お昼寝タイム
15:00 おやつ
16:00 遊びタイム
18:00 保育園にお迎え
19:00 離乳食、ママ夕食
19:30 ママと兄とお風呂
20:00 歯みがき+絵本タイム
21:00 ねんね、パパ帰宅&夕食
24:00 パパママ就寝
〈離乳食メニュー〉
1回目:パン、オムレツ、ヨーグルト
2回目:カレー(保育園)
3回目:魚のホイル焼き、ごはん、みそ汁、果物
おやつ:牛乳、ビスケット(保育園)
5歩くらいならひとりで歩けます。少し離れたところから、「おいで」と言うと、がんばって歩いてくる姿が健気。今日は、お兄ちゃんがゴールキーパー役です。
残念なことに、誕生日当日に発熱!元気になった2日後にお祝いをしました。サンドイッチ用食パンを丸くくりぬき、ヨーグルトを塗ったケーキ。すごい勢いでパクパク!
はいはいで2階まで階段を上ってしまいます。その速いこと!
目を離したすきに階段に向かうので、ひとりで上らないようにベビーゲートを設置する予定です。
お兄ちゃんが遊んでいるおもちゃが気になって仕方ないようで・・・。手を伸ばす→兄にやめてと怒られる→ぐずって泣くのくり返しです。仲よく遊べるまであと一歩かな。
面テープつきのおままごとの食べ物を、両手でベリッとはがすのがマイブーム。半分にした食材はポイッと投げちゃいます。
離乳食も完了期に入り、順調に食べてくれています。そろそろ離乳食も卒業!今日のランチは、大人のうどんとポテトサラダを取り分けて、鯛入りうどんと、温野菜サラダです。
つかまり立ちやひとり歩きが始まり、赤ちゃんの視界が広くなって、「見る」体験の幅が広がります。この頃は外の世界での体験を増やしたい時期です。植物に触れたり、匂いをかいだり、空を飛ぶ鳥を見せてあげましょう。実体験の積み重ねで、外の世界がわかるようになります。
イヤイヤ攻撃が始まる子もいます。きのうまでやっていたのに、きょうはイヤ!と言ったり、自分でやりたがり、できなくて泣いたり。つきあう大人はヘトヘトですね。でも大人がイラつくと逆効果。イヤの原因を探り、気分転換させましょう。
離乳食が完了期に入り、卒乳を考え始めるママもいるでしょう。これも個人差があるので、あせらず、時期を考えましょう。
A.足にフィットする靴を試し歩きして選んで
赤ちゃんは生まれたときからはだしで過ごしているので、初めての靴に違和感を覚える子も珍しくありません。また、靴は大は小を兼ねません。赤ちゃんの足にフィットし、歩きやすい靴を選んであげて。お店で試しばきをしたら、実際に歩かせて、ぐあいをチェックすることも大切です。
それでもいやがる場合は、あせらずに室内で歩く体験をたくさんさせて、外でも歩けるようになってから購入しても遅くないですよ。
●ファーストシューズの選び方
ベビーシューズを選ぶときは、下記の項目をチェックしましょう。
□はき口が大きく開いてはかせやすい
□甲の高さに合わせてフィット感を調節できる
□つま先部分が屈曲していて歩きやすい
デザインで選びがちですが、赤ちゃんには歩きやすさがいちばん。シューフィッターのいる店で相談するのもおすすめです。
記事を読む⇒⇒⇒ファーストシューズのおすすめ20選!「うちの子に合う靴」の選び方も解説
A.赤ちゃんの肌に合うか確認してから使用を
赤ちゃんのうちは低刺激のベビー用が肌にやさしいとされます。ただ、赤ちゃんの肌に合うなら、大人用でもかまいません。念のため、少量をひじにつけて、赤くなったり湿疹が出なければOK。メントール配合など刺激の強いものは避けましょう。
A.集団での遊びに少しずつ慣れさせて
ママとの信頼関係がしっかりできている証拠なので、心配することはありません。無理やり離そうとしたり、いきなり大人数の集団に入ると、よけいに離れられなくなってしまいます。
まずは、ママがいっしょでもいいので、2~3人ぐらいほかの子がいるなかでの遊びを体験させてあげるといいでしょう。雰囲気に慣れ、離れていてもママが見ているとわかれば、そのうち、だんだん離れられるようになるはずです。
A.絵本やおもちゃで気を紛らわせて
電車やスーパーでグズられると困ってしまいますね。買い物は事前に買うものを決め、なるべくすばやくすませましょう。
電車では外の景色を見てお話ししたり、音の出ないおもちゃや絵本で遊んでみては?もう少し大きくなったら、次の駅に止まったらね、などと約束を決めて、お菓子を与えるのも手。それでもグズるなら一度降りて気分転換を図るぐらいの気持ちを持つといいでしょう。
A.いずれしなくなるので様子を見ましょう
まだ1歳なのに歯ぎしりをすると、驚くママ・パパもいるかもしれません。歯並びへの影響も心配ですね。
赤ちゃんが歯ぎしりをするのは、とくに珍しいことではなく、歯をこすり合わせることで、新しい歯の位置をなじませているようです。
歯をこすりあわせても、それによって生えたての歯が傷むほどの力はなく、歯並びに影響もないので、心配ありません。成長すれば自然にしなくなるので、無理にやめさせなくてもいいでしょう。
A.乳歯は生え変わるので心配いりません
乳歯が生えてくるときに、曲がって生えたり、歯と歯の間にすき間があったりしても、将来の歯並びにはほとんど影響ないと考えられます。
乳歯から永久歯に生え変わるときの生え方は、歯並びに影響することもあるようですが、乳歯の時期はあまり心配することはありません。
心配な場合には、1歳半健診で歯科相談があるので、そこで聞いてみましょう。また、乳歯はむし歯になりやすいので、歯みがきの習慣をつけることも大切です。
A.むし歯予防のため、あえて与えなくても
むし歯予防には甘いものを与えないことが何よりの対策です。砂糖を使った甘いお菓子やジュースは本来、子どもの体には必要ないもの。
糖類は必要ですが、甘いものより、体の中で時間をかけて糖に替わっていく、ごはんやいも類でとるほうが、体にはいいのです。甘いものは「よそでもらうまで与えない」ことをおすすめします。
●赤ちゃんのおやつはあげすぎや甘い物は禁物!
赤ちゃんのおやつは栄養を補うために与えましょう。3食の離乳食のリズムが整ったら、おなかがすいてくる3時ごろに、1日50㎉を目安に与えて。
ゆでた野菜やバナナ、ヨーグルト、牛乳は手軽に与えられて栄養も良質です。忙しいときは、べビー用のビスケットやせんべいなら、添加物の心配もなくおすすめです。
A.ママやパパが大丈夫と思うまでは設置を
1歳半頃には、注意したことが理解できるようになります。階段やキッチンに設置したゲートなどは、自分で操作できるようになるでしょう。
ただ、2歳頃になっても夢中で遊び回っていると、机の角などにぶつかることも多々あるため、大人が大丈夫と確信するまでは設置し、目を離さないことも大切です。
赤ちゃんの理解力と運動能力の発達に応じて、環境を整え、のびのびと遊べる空間をつくりましょう。
歯の生え具合や発達の様子、予防接種の確認などを行います(下記は一例)。
●歯の生え具合
そろそろ前歯が生えそろうころですが、生える時期や順序には個人差があります。
●伝い歩きの様子
伝い歩きをする赤ちゃんが多くなります。健診でしなくても家での様子を伝えればOK。
●大泉門の閉じ具合
生まれたばかりのときは開いていた大泉門がどのくらい閉じているか確認します。
●予防接種の確認
これまでに受けてきた予防接種を確認します。わからないことはこのときに質問を。
1歳健診は実施していない自治体も。しかし1歳は変化が大きい時期。心配があるなら小児科で受けましょう。
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1歳を迎え、ふにゃふにゃの新生児の頃を思い起こし、「こんなに大きくなって」とママ・パパも感慨深いことでしょう。歩き始めるタイミングはその子によってそれぞれ。「うちの子は慎重派だから、なかなか歩き出さないのかな?」などとわが子の性格を受け入れ、見守ってあげましょう。
記事を読む⇒⇒⇒【1歳の子どものおやつ】何を、どれぐらいあげればいい?簡単手作りレシピも紹介
『はじめてママ&パパの育児』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです