【ベビモ】はじめてママ・パパの悩みを解決

検索

menu

カテゴリー一覧

FOLLOW US!

  • LINE
  • Instagram
  • YouTube
  • Tiktok
menu

MENU

会員登録
menu

2022.06.24

0歳

生後11ヶ月赤ちゃんの成長と発達。歩き始めるのはいつから?遊び食べのお悩み解決法も【小児科医監修】

生後11ヶ月頃の赤ちゃんは、言葉の理解が急速に進み、感情の発達と共に自己主張もするように。はいはいが上達し、伝い歩きをする赤ちゃんも多くなるでしょう。ここでは、生後11ヶ月の赤ちゃんの成長と発達を小児科医が詳しく解説。この時期ならではのお悩みにもお答えします。

生後11ヶ月赤ちゃんの特徴は?

表情>やりとりに笑顔が

大人が「バイバイ」すると応じて手を振ったり、「ちょうだい」と手
を出すと渡してくれたり。まわりとのコミュニケーションを楽しむ気持ちが笑顔にあらわれます。

口>マ・パ・バ行で発音します

生後11ヶ月意味不明なおしゃべりが基本です。「パパ」「ママ」「マンマ」など、意味のある言葉を1~2個発する子もいます。乳歯は上下8本に。

手>指先に力を込められるように

指先に力を込めることがじょうずになり、簡単なふたの開閉ができるようになります。スプーンで食べようとする子も出てきますが、まだ握り持ちです。

足>伝い歩きで移動します

ほとんどの子が、はいはいや伝い歩きで移動します。足を自由に動かして、ソファによじのぼったり、障害物をまたぐ子もいます。

鏡に興味を示してじっと見つめます
生後11ヶ月赤ちゃんは、低月齢のころから人間の顔に興味を示します。鏡に映った自分の顔にも興味津々。機嫌が悪くても、鏡を見るとにっこり笑顔に。

小さないすやカタカタを押して歩くように
生後11ヶ月家具や壁に伝って歩くだけでなく、カタカタや段ボール箱などを押して歩けるようになります。ひとり歩きまであと少し!

生後11ヶ月赤ちゃんの運動能力の発達は?

伝い歩きは運動能力のほか、その子の性格も影響します

はいはいが上達し、下半身の筋肉がつき、足の力が強くなってくるとつかまり立ちができるようになります。生後11カ月頃には、つかまり立ちにも慣れてきて、伝い歩きを始める赤ちゃんも多いでしょう。

伝い歩きを始めたばかりの赤ちゃんは緊張しています。こわごわと足を踏み出し、数歩歩いて、はいはいに戻ってしまうこともあるでしょう。慎重な性格の子はなかなか歩き出さないこともあります。

このくらいの時期になると、発達の個人差が大きくなります。ママ・パパはあせったり、ほかの赤ちゃんと比べたりするのは禁物です。赤ちゃんが自分で「したい」と思うまで待ってあげましょう。

指先の器用さもますます発達します。家電のスイッチをじょうずに押したり消したりが大好きになり、積み木は2つ積めるようになります。スプーンをじょうずに口に運ぶ子も出てきます。

記事を読む⇒⇒⇒赤ちゃんにおすすすめの積み木は?選びのポイントと遊び方のコツを紹介!【0・1・2・3歳】

生後11ヶ月赤ちゃんの体の発達は?

個人差はありますが、引き締まった体型に

ふっくらしていた体はいっそう引き締まってきます。筋肉もついてきて、ぽちゃぽちゃとやわらかい赤ちゃんらしさがあるのも、あと少しの間です。

体型には個人差があるので、まだぽっちゃりしていても、これから歩き始めると運動量が増え、引き締まってくるでしょう。

視力は、大人が遠くを指さしても、遠くのものはまだ視界に入らず、対象物が何かはわかりません。ママの指を見ていたりします。

聞きとりはじょうずになり、大人の言葉の一部をまねしたり、音楽に合わせて体を動かします。

生後11ヶ月赤ちゃんの心の発達は?

動作と言葉が結びつき、予測することも

遊びの内容がレベルアップし、「ちょうだい」「どうぞ」といったやりとりを繰り返すうちに、動作と言葉が結びつくようになります。記憶力がつき、予測もできるので、「いないいないばぁ」も「出てくるかな?」とワクワクする気持ちで待って楽しめるようになります。

ひとりで静かに何かに熱中して遊ぶ時間も増えます。それは、ママが見守ってくれているからこそ、安心してできるのです。目は離さないようにしましょう。

生後11ヶ月赤ちゃんの飲む量と食べる量は?

丸飲みせず、きちんとかめているかをチェック

生後11ヶ月は離乳食後期(カミカミ期)の後半。ちゃんと食べ物をつぶして食べていますか?赤ちゃんは歯ではなく、舌や歯ぐきで押しつぶしているので、かたいと丸飲みしてしまいます。大きさ、やわらかさには注意しましょう。肉や魚を工夫してとり入れて、鉄分を補って。

遊び食べ、ばっかり食べする子も
鉄分不足に気をつけて

記事を読む⇒⇒⇒離乳食をかまない!まる飲み!ママたちこの方法で直しました!

生後11ヶ月赤ちゃんの生活はどんな感じ?

Y・Kちゃんの場合
身長73.2㎝体重8750g(撮影日/生後11ヶ月15日目)

人見知りは卒業!いろいろな人に笑顔を振りまきます

人見知りやあと追いで大泣きする時期を経て、訪ねてきた私の友だちに笑顔を見せるようになり、成長を感じます。ただ、自己主張をするようになって、いやなことがあると泣きだすことも。

ひとりでも遊べることが多くなり、最近はボタンを押すと音が出るおもちゃがお気に入り。音楽に合わせて手拍子したり、体をゆらして楽しそうにしています。

大人のまねっこも大好き。私がやっているのを見ていたのか、柄の短いモップを動かして、床の上のほこりを掃除したり。手伝いをすすんでやってくれて、ママは助かっています。

〈Yちゃんの24時間スケジュール〉
7:00 パパママ起床&朝食
8:00 離乳食
9:00 パパ出勤、ママ家事
10:00 ママとお出かけ
12:00 帰宅後、お昼寝
13:00 離乳食、ママ昼食
14:00 遊びタイム
16:00 おやつ
16:30 授乳(母乳+ミルク)
17:00 お昼寝、ママ家事
18:00 グズグズ、授乳
19:00 離乳食、パパ帰宅、パパママ夕食
19:30 ママとお風呂
21:00 ねんね
23:00 パパママ就寝

〈離乳食メニュー〉
1回目:バナナヨーグルト、たらこポテト、かぼちゃきなこパンがゆ
2回目:しらす白菜そうめん、にんじん
3回目:鶏鍋、ごはん

カーテンの後ろに隠れていないないばあ!

生後11ヶ月 赤ちゃんワクワク感がたまらないのか、「いないいないばぁ」が大好き。ママがやってあげるよりも、自分でやりたがります。まずは、カーテンの後ろに隠れて、ママが「いないいないばぁ」と言うと、笑顔でカーテンから出てきます。その表情がたまらなくかわいくて、何度でも繰り返し楽しんでいます。

ちょっとだけ、歩けました!

生後11ヶ月 歩くつかまり立ちしている場所から少し離れたところにママが待っていると、おぼつかない足取りでママに突進してきました。

スイッチやボタンを操作。指先が器用に

生後11ヶ月ボタンを押すと童謡が流れるおもちゃ。音楽が始まると、手拍子やダンスを披露してくれます。『おにのパンツ』でノリノリ♪
生後11ヶ月 おもちゃ指先も器用になりました。真剣な表情で、おもちゃの楽器の小さなボタンを人さし指でプッシュして音を鳴らします。

手押し車で「どこまでも」GO!

生後11ヶ月手押し車をカタカタ押して、勢いよく歩きます。方向転換はできないので、突き当たるとママが抱っこして元の場所に戻してあげます。

おむつポイポイからのにっこり笑顔

生後11ヶ月おむつ入れに入っている紙おむつのテープをはがし、ポイポイ投げ捨てることにはまっています。楽しそうな笑顔に、許すしかない!?

【小児科医アドバイス】
昼寝は1日1回、夕方まで寝かせずリズムを整えて

1歳を前に、生活リズムをもう一度見直しましょう。食事の時間や睡眠時間が一定か、日中の活動ができているか、三度の食事を家族ととれているかなどをチェックし、改善しましょう。

多くの子は昼寝が1日1回、午後だけになり、その分、夜は朝までぐっすり眠るようになります。昼寝が夕方までずれ込んでしまうと、夜の寝かしつけに響いてしまいます。昼寝は遅くとも15時には切り上げて、夕方の活動をさせるようにするといいですね。

指先が器用になり、伝い歩きで移動ができるので、身のまわりの危険物にはいっそうの注意が必要です。まだ対策を講じていないなら、早めにしましょう。

生後11ヶ月の赤ちゃんの気がかりQ&A

生後11ヶ月

Q.離乳食の遊び食べをやめさせたいのですが・・・

A.遊び始めたら、食事は切り上げても
このくらいの時期から、食事のルールや時間を少しずつ教えていきましょう。遊びながらダラダラ食べていると、次の離乳食との間隔が短くなって、食事の時間が不規則になってしまいます。あまり量を食べていないと心配かもしれませんが、遊び始めたら、「ごちそうさまね」と片づけて構いません。

そのあと、途中でおなかがすいて騒いでも、「さっき遊んでいて食べなかったからだね。今度はちゃんと食べようね」と話して、間食はさせないこと。次の食事までに空腹にさせることも大切です。

食事の基本時間は15~20分
15~20分以上たって、遊び始めたら、食卓を片づけましょう。間食は与えないことを大原則に。毎日続けるうちに、食事時間に集中して食べるようになります。

Q.食事中に歩き回ったら切り上げるべき?

A.家庭の育児方針や体重などで判断を
いすにきちんと座って落ち着いて食べられるようになるのは3歳頃から。生後11ヶ月ではおとなしく座って食べられないのが自然といえます。

食事量が十分で、体重の増えもいいなら、遊んだり歩き始めたら、早めに食事タイムを切り上げてもいいでしょう。あまり量を食べない子なら、多少は追いかけて食べさせる方法もあります。ママの考えや育児方針とも考えあわせ、赤ちゃんの体重や食べ方によって判断するといいですね。

Q.巻き爪は治りますか?

A.成長とともに治ることがほとんど
赤ちゃん時代の巻き爪は、成長とともに自然に治っていくことが多いようです。そのまま様子を見ていいでしょう。ただ、つめが皮膚に食い込んでしまい、そこが化膿したり、炎症を起こしているなら、皮膚科や形成外科を受診しましょう。

また、伸びるからといって深く切りすぎると、巻き爪になることも多いので、要注意。爪はこまめに少しずつ切るようにしましょう。5~6歳になって治らない場合も受診して相談してください。

Q.ひとりで夢中で遊んでいるときは放っておくべき?

A.集中力がついてきたので、そっと見守って
1歳近くになってくると、おもちゃをジーッと見つめたり、たたいたり、ポイしたり、さらに好奇心が増してきます。指先も器用になり、横に並べたり、重ねたりするなど、今までよりも高度な遊びができるようになります。

これは集中力がついてきている証拠。ひとり遊びの時間は大切にしてあげましょう。ママは見守り、赤ちゃんの集中力が途切れたところで、「じょうずに並べられたね」などと、認めてほめてあげるといいですね。

Q.うつぶせで丸まった格好で寝ています。窒息の危険はない?

A.口がふさがれないように気をつけて
うつぶせになって、丸まって寝ているのですね。乳幼児突然死症候群の心配から、生後間もない赤ちゃんには、うつぶせ寝はすすめていませんが、生後11ヶ月であれば好きにさせてかまいません。

大人から見ると「つらい姿勢では?」と思うかもしれませんが、自分でしているということは、心地いいのでしょう。骨への悪影響などもありません。

ただし、顔が埋もれないように、かための布団に寝かせてください。また、掛け布団などが口をふさがないように、時々見てあげることも必要です。

Q.耳鼻科と小児科、どちらか迷うときは?

A.ママが行きやすい科でOKです
中耳炎が疑わしいときなどは、どちらを受診したらいいか迷いますね。基本的にはどちらでもかまいません。耳をさわる、痛がるなど中耳炎の可能性が高そうなら、最初から耳鼻科でいいでしょう。

また、熱がなくても赤ちゃんの症状全般は小児科でみてもらえます。もし、小児科を受診した場合に、耳の治療が必要と診断されれば、そのように指示されます。最初はママが行きやすいほうでいいですよ。

Q.おちんちんを触るのをやめさせたほうがいい?

A.発達の一過程なので好きにさせてあげて
この時期になると、体の出ているところや引っ込んでいるところなどに興味を持つようになります。耳や鼻の穴に指を入れてみたり、おちんちんを引っぱってみたりしますが、発達の一つの過程です。心配しないで好きにさせてあげましょう。

ただし不潔にしていると、かゆくてさわることもあります。おむつ替えのときは、おしっこでもやさしくふき、お風呂ではきれいに洗ってあげましょう。

Q.卒乳のタイミングを教えてください

A.親子で納得できる時期を決めて
母乳は、いつまでにやめなければいけないというものではありません。卒乳という言葉にも、ただおっぱいをやめるのではなく、「十分に飲んだ、飲ませたから親子ともに満足。卒業しよう」という気持ちが込められています。

卒乳には、「離乳食が3食きちんと食べられる」「コップやストローで水分がとれる」ことが必要条件。おっぱいばかりで離乳食が進まないときも栄養が足りないので、そろそろ卒乳を検討したほうがいいでしょう。

ママ側のきっかけとしては、職場復帰や服薬、母乳が出なくなった、夜中の授乳がつらいなどもあります。卒乳は親子ともにさびしい気持ちになるもの。新たな出発ととらえ、たっぷりスキンシップをはかりながら、進めていきましょう。

「卒乳」とは、母乳や哺乳びんでミルクを飲むのを卒業すること
離乳食を1日3回しっかり食べるようになれば、栄養源は母乳やミルクから食べ物に移行しています。さらに、おっぱいの分泌や赤ちゃんの飲む量が減ってくれば、卒乳は自然の流れ。自然卒乳が理想ですが、ママと赤ちゃんの心の準備次第。ミルクの場合は、哺乳びんの乳首を卒業することが卒乳です。
_______
記事を読む⇒⇒⇒赤ちゃん「何でもポイポイ投げる」の謎。やめさせるべき?注意の仕方は?【小児科専門医監修】

『はじめてママ&パパの育児』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 五十嵐 隆 国立成育医療研究センター 理事長・総長

東京大学医学部卒業後、都立清瀬小児病院、東大附属病院小児科助手、ハーバード大学ボストン小児病院研究員、東大附属病院分院小児科講師などをへて、2000年に東京大学医学部小児医学講座教授に。2012年より現職。日本小児科学会会長などの要職も務める。私生活では3人の男子の父。

SHARE

  • facebook
  • Twitter
  • LINE

関連する記事

ランキング