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2022.06.22

成長・発育

習い事は小さいうちからさせるべき?「習わせてよかった!」「長続きしなかった…」先輩ママたちのホンネ

習い事はいつからスタートさせればいいのでしょうか?そもそも、習い事は必要なのでしょうか?習い事のよさと注意点などを、発達脳科学者の成田奈緒子先生に聞きました。幼児期に習い事をスタートさせた先輩ママの声も参考に!

幼児期の習い事は、脳育ての必須項目ではありません

今、子どもの習い事の世界は花盛り。曜日ごとに、毎日習い事に通う子も珍しくありません。でも「脳育て」という意味では、習い事は、あまりがんばりすぎないほうがいいのです。

乳幼児にとって最も大事なのは、たっぷり眠ること、自由に体を動かすこと、親子でじゃれあって遊ぶことです。その時間を確保したうえで、生活にメリハリをつける「お楽しみ」程度と考えてください。

習い事をする場合は、「毎週土曜日のお昼は、ピアノ教室に行ってから公園に行く」など、無理なく生活サイクルの中に組み込む程度がいいですね。

子ども自身が楽しいと思い、夢中で練習するのであれば脳の育ちにも有効ですが、「早くしないと遅れる」と急かされたり、「毎日練習しないと先生にしかられる」とプレッシャーを感じたりしながらやるのであれば、プラスにはなりません。

子ども自身が「やりたい!」と言い出し、楽しくやれるまで待ってもいいと思います。

幼児期の習い事の心構え

①目的は「楽しい」を見つけること
「おりこうさん脳」を育てるために必要な学びは、小学校に入学してからでじゅうぶん。幼児期の習い事は、家庭や園で得られない「楽しいこと」をプラスするイメージ。もしそれが一生の趣味につながれば最高ですが、そのとき、楽しいことが大事です。

「おりこうさん脳」詳しく見る
⇒⇒⇒【赤ちゃんの育脳】子どもの言葉や知能を育てる「おりこうさん脳」に良い行動とは?

②がんばらない、がんばらせない
「ほかの子より早く進級させたい」「センターで踊らせたい」などと親が思うようになったら、しだいに子どもは習い事をプレッシャーに感じてしまいます。習い事はあくまで「お楽しみ」。うまくてもへたでも、本人が楽しいことがいちばんなのです。

③「やめたい」と言ったらやめていい
「簡単にやめさせたら、何事もすぐあきらめる子になる」と思うのは間違いです。自分の意思でがんばれるのは10歳以降。幼児期に「続けたい」と思うのは、大好きで楽しいから。楽しくないのに続けるのは、時間とお金のムダかもしれません。

幼児期の人気の習い事&先輩ママの声

スイミング:赤ちゃん時代から習えて、入学後にも役に立つ

「丈夫な体に育ってほしいから」「心肺機能が高まりそうだから」「ベビーの時期から始められるから」などの理由で、男女ともにママたちの支持を得ているのがスイミング。小学校で水泳の授業が始まったときに、子どもの苦手意識や恐怖心を減らしてあげたいという意見も多くありました。

「一つの泳ぎ方をマスターしたら、次のステップに進むので飽きない」「進級すると自信がつく」など、子どもの向上心の高まりを期待する声も。

赤ちゃん期からスタートする子もいれば、小学校に入学してから始める子もいて、どの年齢からでも大丈夫。でも、大きくなって始めた子のほうが進級スピードは早く、短期間で泳ぎをマスターするのは確かなようです。

先輩ママの声/
よい◎
喘息がよくなった!一時は薬づけで吸入器も手放せなかったのに今は症状も出ません。(MASA)
親の負担が少ない。水着の洗濯だけですむし、見学も室内なので快適。(ルルママ)

イマイチ△
冬はかぜをひきやすい。中耳炎になることも。(H・Y)
水いぼをうつされてきました。(だいち~のママ)
2歳で始めたので、最初のころは毎回泣いて、休みがちに。慣れるまで半年かかった。(みっち)

体操:「たくさん体を動かして!」の思いが人気のもとに

オリンピックで大活躍する日本の体操選手たち。将来は金メダル⁉と期待するママが多いのかと思いきや、「なかなか外遊びに連れ出せないので、せめて習い事では体を動かしてほしい」という声が目立ちました。習い始めたきっかけは「幼稚園で週1回の体操教室があった」という人が多いのも特徴です。

教室によっても、子どもの年齢によっても習うことは違いますが、球技、マット運動、鉄棒、なわ跳び、かけっこなど、さまざまな種目を習うことが多いようです。

親としては「小学校の体育の予習になりそう」と期待しがちですが、多くの種目を少しずつやるため、スイミングのように「習えば確実にできるようになる」というほどの成果は期待できないという意見も。

\先輩ママの声/
よい◎
幼稚園で習っているので送迎もいらず、ひととおり体の動かし方の基本が学べた。(たろちゃん)
通い始めたのは3歳のとき。本人が気に入って思いがけず長く続き、今は新体操クラスに移動しました。(かのん)

イマイチ△
体を動かすのが大好きな子だったのですが、集団指導が中心で、落ち着きのない息子はしかられてばかり。人数が多いので待つ時間が長くてつらいので、結局やめてしまいました。(S・T)

英語:「将来必要になる」から早めにスタートさせたい

2011年に小学5年生から英語が必修になり、2020年には小3から必修化、小5から教科化。その流れで「英語は幼児期からやらせておかなくちゃ」と思うママもふえたようです。でも、実際に習わせているママたちの声を拾うと、「耳を慣らすため」「英語に慣れたらいいかな」という程度のゆるい感じが多いようです。

最近では、英語そのものを学ぶだけでなく、公園や体育館などで先生と遊びながら英語を使うという教室もふえ、習い方は多様に。「英語を使いながら、コミュニケーション力も一緒に育っていってほしい」と期待して、英語の習い事を選んでいるという声も多く見られました。

記事を読む⇒⇒⇒英語の早期教育は必要?海外滞在歴のある専門家が伝える「グローバルな人に育てる」ために大切なこと

\先輩ママの声/
よい◎
2歳で英語を習い始めたら、息子に「ィレイスァー(消しゴム)は?」と、めっちゃいい発音で聞かれて驚いた。(もんちっち)
ハワイに行ったとき、現地の方と英語でふれあえたのがいい経験になったみたい。(はるな)

イマイチ△
ハロウィン、イースター、クリスマスなどのたびにプレゼントやお菓子持参。月謝も高いしお金がかかる。(MILK)
3歳から3年間習わせたけど、やめたらすぐ忘れました。(ミンミン)

楽器:音楽で人生を豊かに芸術的に

ピアノ、バイオリンが2大人気。自分が習っていたというママが多く、「楽譜が読めると将来の趣味が幅広くなる」「1曲を完成させる喜びを知ってほしい」などの声が。自宅練習が必須なので、ピアノを買ったり練習につきあったりと、親の負担が小さくありません。

\先輩ママの声/
よい◎
弾けなかった曲が練習して弾けるようになると、努力の成果を実感でき、達成感を味わえると思う。(mina)

イマイチ△
習い始めのころは、家で教えるためにママも曲の弾き方を覚えなくてはならず、かなり大変でした。(3姉妹のママ)

バレエ:華やかな世界はママにとっても憧れ

子どもとママの両方がうっとりしちゃう世界がバレエ。姿勢やスタイルがよくなり、リズム感や体のしなやかさも身につくので「女の子ならバレエを!」との声も。発表会の費用や衣装の準備など負担は軽くないので、親の覚悟が必要のよう。

\先輩ママの声/
よい◎
バレエに関連して、音楽や花などにも興味を持つようになり、豊かな感受性が育っているなぁと感じます。(Y・M)

イマイチ△
幼児クラスはレッスン中に親がついていなくちゃいけないし、発表会の出番はほんの少しなのに拘束時間は長い。(ゆきママ)

幼児教室:集団活動に慣れ能力開発も

入園前の2~3歳が中心の幼児教室。親子が一緒に参加して、歌を歌ったり、簡単な工作などをしたり。目的は「入園準備のため」というものもあれば、「幼児期の能力開発」を目的にした教室もあります。

\先輩ママの声/
よい◎
工作やお絵かきが楽しかったみたい。私にもママ友だちができ、同じ幼稚園に入園して、今でも仲よし。(さんち)

イマイチ△
先生の指導力がいまいちで、全体にダラダラした感じ。保育園の遊びレベルだった。教室選びがむずかしい。(なおちゃん)

サッカー:プロのサッカー選手になりたい願望が

男子の団体スポーツの入門編として人気なのがサッカー。道具も少なく、走ったりけったりする単純な動きは幼児期向き。地域のチームに入る子が多いが、なかにはプロ育成の少年チームに進む子も。

\先輩ママの声/

よい◎
規律を守り、周囲への配慮ができるようになった。運動会の50メートル走でも、ビリだったのが1位に大躍進。(ゆなこ)

イマイチ△
週末には試合があるので、お出かけにも行けないし、お弁当を作ったり、お茶当番があったり、親も大変です。(かえちゃん)

ダンス:ヒップホップやチアが人気

人気急上昇なのが、バレエ以外のダンスです。バレエほどお金がかからず、コスプレ要素もあるところが魅力。芸能人の影響で、女の子だけでなく男の子でダンスを習う子も増えています

\先輩ママの声/
よい◎
私自身ダンスが大好き。最初は親子ヒップホップクラスに入り、今、娘は幼児クラス、私は大人クラスでがんばってます。(ひな)

イマイチ△
発表会では髪に細い編み込みやメッシュを入れたりが大変。私が不器用なので、娘の髪をかっこよくアレンジできなくて…。(しーちゃん)

絵画造形:芸術性やセンスを養う

習う理由は「絵が好きだから」が多数。プロの指導を受けることで、さらに芸術性を高めたいという思いもあるようです。ただし、先生の指導力や専門性によっては、望むようなレッスンを受けられない可能性も。体験授業は必須。

\先輩ママの声/
よい◎
競争もなく、家での練習もなく、自由に描いたり作ったりできる。家では絶対作らせてあげられない作品がいっぱい。(ちー)

イマイチ△
自由な表現を重視しているのか、あまり指導してくれない。作る作品も「?」というものが多い。(S・U)

武道:「強く優しく礼儀正しく」が目標

武道そのものよりも、「礼儀正しさを学んでほしい」「あいさつや正座ができる子に」などの期待が大きいようです。基本は1対1の対戦型なので、おびえる子も。事前に見学や体験レッスンを受けて、向き不向きを確認してみましょう。

\先輩ママの声/
よい◎
少林寺拳法を習わせています。ご近所へのあいさつの声も大きくなり、前よりも優しくなった気がします。(母帯)

イマイチ△
近所に空手教室があったので入会させたところ、「痛くてこわい」とすぐにやめました。合気道のほうがよかったかも。(ゴンママ)

習い事を選んだ理由で最も多かったのは「子どもの希望」で44%、親が「子どもの成長に必要だから」と始めさせたのは18%でした。

習い始めるきっかけは「家の近くに教室があったから」が32%、「ママ友にすすめられた」が26%。習い始めた年齢で最も多かったのは幼稚園年齢の4~6歳(36%)、3歳以下は25%で2番目に多い年齢でした。

子ども自身が「やりたい!」と言い出したら、まずは体験から始めてみるのがいいですね。
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まとめ・文/石野祐子(Forest inc.) 『はじめてママ&パパのしつけと育脳』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 成田 奈緖子 子育て科学アクシス代表/小児科専門医

文教大学教育学部特別支援教育専修教授。小児科専門医。子育て科学アクシス代表。医師、教授、母親としての視点から、子どもの「育ち」を支援。経験と研究に基づいた「子どもが一生幸せに生きられるための脳作りの方法」をテーマに、広く講演、執筆活動も行う。

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