どこの家族にもある、その家なりのしきたり。結婚をすると、相手の家族の「あたりまえ」が自分の常識とはズレていて、とまどうこともありますよね。今回のお悩みは「内祝いはしない」というスタンスの義家族との関わり方について。礼法教授の齊木由香さんにアドバイスを聞きました!
「お返しは不要」という文化の義実家。私たちも同じ対応でいいの?(ハナさん/妊娠7ヶ月)
夫の実家は、基本「お返しは不要」というスタンスで、自分たちが何かお祝いをいただいても、内祝いやお返しを送ることはないそうです。私が出産したらお祝いをいただくと思うのですが、私たちも内祝いを送らなくていいのでしょうか。
そもそも「内祝い」は贈り物をして喜びを分かち合うこと
内祝いは本来、「身内のお祝い」として自分の家でおめでたいことがあった時に、親戚やご近所などお世話になった人たちに贈り物をして喜びを分かち合うこと。
しかし、現在は「自主的に贈る」というそもそもの習慣から、周囲からいただいたお祝いに対しての「お返し」という意味合いが主流になっています。
初めから「お返しをしない」「内祝いはしない」と意思表示をしていただいているのであれば、こちら側だけ内祝いをするのは相手に負担をかけてしまう可能性があります。
仰々しく「内祝い」ののしをかけて贈るのではなく、相手が喜んでくれそうな手土産や品物をみつけたときに、言葉を添えて贈るのも一案です。
「先日は誕生のお祝いのお気持ちを、ありがとうございます」
「この時期にしか出てないお味だそうで、皆さんに召し上がっていただきたくて」
このような言葉を添えてお渡ししてみてはいかがでしょうか。
どうしても感謝の気持ちを形にしたい場合は、のしをかけると格が上がる
しっかりとお礼を伝えたい場合は、やはりのしをかけることで格が上がります。
その場合の表書きは、シンプルに「御礼」とすると相手にも負担がかかりません。
相手に心を寄せることも、大切なコミュニケーションといえます。
【心得】
・相手の意思を受け取り、負担をかけないように心がける
・義家族が喜んでくれそうな品物をみつけたときに、感謝の気持ちを添えて贈る
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