「〇月〇日に元気な赤ちゃんを出産しました!」といったSNS上での出産報告。いいね!が集まるその陰で、胸を痛めている人がいるかもしれません。今回は、SNSで出産報告をしようかに悩む人へのアドバイス。二児の母でもある礼法教授の齊木由香さんに、大切な心得を指南いただきました。
〈お悩み〉SNSで出産報告をしたいんですが、不妊治療中の親友が気になります。
待望の第1子が誕生。会社の同僚や学生時代の友人たちにSNSで報告したいけど、不妊治療中の親友がその投稿を見て不快にならないか心配です。
面倒でも個別の報告がベターです
妊娠のご報告は喜ばしいことではありますが、非常にデリケートなことでもあります。
実際に会って伝えるのが、これまでの礼儀とされてきました。しかし、コロナ禍や働く女性が多い昨今、会って報告すること自体が難しくなりつつありますよね。
そのようなときに、SNSを使って報告したいという気持ちはとても理解できます。
しかし、仲のよいお友達のなかに不妊治療中の方がいることがわかっているのであれば、SNSでの報告は避け個別に報告をしたほうがよいでしょう。
親友との関係を壊したくないという思いがあるのならば、なおさらです。
それでもSNSで報告するなら、親友にまずはひと言
とはいえ、SNSを使っての報告は一度に平等に情報が届くという利点もありますよね。
「会ったときに出産報告を」と機会をうかがっていると、「〇〇さんは報告を聞いているのに、私は聞いていない(怒)」なんてケースが発生してしまうことも。
SNSをどのように活用するかはさまざまだと思いますが、仲間内に限られたSNSであれば、
「こういう状況下だからSNSで報告しようと思うんだよね」とあらかじめ親友に断りを入れてから発信してはいかがでしょうか。
親友の方も、妊娠・出産は奇跡的なことで、10ヶ月の歳月をかけて赤ちゃんを育くんでこられたことに感動とねぎらいの気持ちがあるはずです。