「フォローアップミルクって本当に必要なの?」離乳食がはじまるタイミングで多くの人が抱くこの疑問。フォローアップミルクのメリットやデメリット、いつ飲むものかなど、詳しく紹介していきます!
フォローアップミルクとは?
フォローアップミルクとは、離乳食では不足してしまう栄養素を補うための粉ミルクのことです。
新生児に与える一般的な粉ミルクは赤ちゃんに必要な栄養素がすべて含まれていますが、フォローアップミルクは離乳食だけでは十分に摂取できない栄養素を補う目的で作られています。
フォローアップミルクで補えるおもな栄養素
・カルシウム骨や歯の発達に欠かせない栄養。さらに、ビタミンDがカルシウムの吸収を助けます。
・鉄分不足すると貧血になることも。体内のエネルギー循環のためにも大切な栄養素。レバーや赤身肉に多く含まれますが、毎日離乳食で摂取するのは難しいというママ・パパの声も。
・ビタミンほかの栄養素の吸収や働きを助け、健康を維持するのに重要な役割を果たします。
・DHA脳の発育だけでなく、免疫機能の調整などさまざまな働きがあります。体内では産生できないので、食べ物などから摂取する必要があります。
ズバリ! フォローアップミルクは必要?
フォローアップミルクは、離乳食が1日3回になる段階で食事では摂取しきれない栄養素を補うもの。
栄養が足りない場合に与えるべきものなので、離乳食でしっかり栄養をとれているのであれば、無理に飲ませる必要はありません。
フォローアップミルクを検討するのはこんなとき
赤ちゃんの様子などが下記にあてはまるようであれば、フォローアップミルクを検討してみましょう。
・離乳食の進捗が遅い
・離乳食の好き嫌いが多く、なかなか食べてくれない
・食べムラがある
・卒乳に向けて牛乳を飲ませたいが、まだ1歳未満のため牛乳を与えられない
・母乳の出が悪くなってきて栄養不足が心配
離乳食と一緒に母乳や粉ミルクをしっかり飲んでいる、または生後9ヶ月未満であればフォローアップミルクは必要ないでしょう。
赤ちゃんの栄養が足りているかどうか不安な場合は、乳児健診や育児相談などで聞いてみることをおすすめします。
フォローアップミルクはいつからいつまで飲ませるの?
フォローアップミルクの多くは、生後9ヶ月~3歳まで飲めるとされています。離乳食を1日3回食べることができるようになってから飲み始めるのがよいでしょう。
離乳食が完了して食事がきちんと食べられるようになったり、牛乳が飲めるようになったりすれば無理に与える必要はありません。
いつ、どうやって飲ませるの?
フォローアップミルクは離乳食の補助として与えるものなので、飲ませるタイミングは離乳食のあとやおやつの時間がよいでしょう。
哺乳瓶で飲むこともできますが、ストロー付きのマグで与えても大丈夫です。コップを使う練習にするのもOK!
フォローアップミルクのメリットとデメリットは?
フォローアップミルクのメリット
赤ちゃんに離乳食の好き嫌いが多かったり、食べムラがあったりするとママは不安ですよね。アレルギーがある食材かどうかも気にしながら離乳食を食べさせるので、ママの心配も多い時期です。
そんな時、手軽に栄養を補えるのがフォローアップミルクです。
フォローアップミルクのデメリット
離乳食をしっかり食べていて栄養が十分にとれているようであればフォローアップミルクを飲ませる必要はありません。
タンパク質やカルシウムを過剰に摂取してしまうと、腎臓に負担がかかることもあるため与え過ぎには注意です。
フォローアップミルクはどれくらいの量を飲ませるべき?
月齢や体重、離乳食の量を元に、フォローアップミルクのパッケージを参考にしながら目安の量を飲ませるようにしましょう。
大体、生後9~12ヶ月であれば1日に550~700ml、それ以降はおやつの時間に400ml程度が目安になります(「和光堂 フォローアップミルク ぐんぐん」の大缶タイプを参照)。
フォローアップミルクを選ぶときのポイント
ここまで読んでみたけど、結局どのフォローアップミルクを選んでいいかわからない!という人に、自分とお子さんにあったフォローアップミルクを選ぶポイントを紹介します。
・どんな栄養素が配合されているか
カルシウムに特化したもの、鉄分に特化したものなど、各栄養素の配合量はメーカーによってさまざまです。
青魚が苦手で食べたがらないお子さんにはDHA配合のものを、うんちの状態が気になるお子さんには腸内細菌のバランスを整えるビフィズス菌入りのものを…という風に、離乳食の状況やお子さんの状態にあわせて選ぶといいでしょう。
・どこで飲ませるか
フォローアップミルクには、粉ミルクをスプーンですくって取り出す缶タイプのものや、粉ミルクがスティック状の袋に1回分の量で小分けになっているもの、粉がこぼれにくいキューブ状になっているものなど形状にもいくつかの種類があります。
自宅で飲ませるならコスパの高い缶タイプを、お泊まりやおでかけ先で飲ませるなら、必要な分だけ持っていけるスティックタイプやキューブタイプがおすすめです。