【医師監修】妊娠検査薬はいつから反応する？正しい使い方と時期は？フライング検査はできる？

生理が遅れる、なんとなく体がだるいなど、「もしかして妊娠？」と思ったら、まずは妊娠検査薬を試してみましょう。妊娠検査薬は説明書に従って使えば、それほど難しいものではありませんが、その正しい使い方や判定可能な時期、気になるフライング検査のことなどをご紹介します。先輩ママが使ってみたときのエピソードも参考にしてみて！

妊娠検査薬の先輩ママの口コミ・体験談

Q.妊娠検査薬はいつ使用した？

市販されている妊娠検査薬の多くは、使用できる時期として「生理予定日のおおむね1週間後から」と記載されています。実際みんなはどの時期に妊娠検査薬を使用しているのでしょうか…！その結果は「生理予定日の一週間後以降」に使用した人が半数以上。とはいえ、妊娠を待ち望む側としては妊娠の可能性を早く知りたくなるもの。「生理が少し遅れたな」というタイミングで使用した人も約3割という結果になりました。

Q.生理予定日の1週間後以降」よりも前に使用して、陽性反応は出た？

「生理予定日の1週間後以降」よりも前に使用した人の陽性反応が出た割合は約8割！妊娠検査薬の線は、「薄っすらと出た」人もいれば「濃くはっきり出た」人もいました。

Q.陽性反応が出て、本当に妊娠していた？

「生理予定日の1週間後以降」よりも前に使用して陽性反応が出た人を対象に、その後本当に妊娠していたかどうかを調査しました。すると「妊娠していた」人が約8割という結果に。数日後に再度妊娠検査薬で陽性反応を確認してから産婦人科を受診したというママも。

妊娠検査薬の仕組みとは？陽性と陰性は何で判定しているの？

妊娠するとhCG（ヒト絨毛性ゴナドトロピン）というホルモンが分泌されます。妊娠検査薬は尿の中に含まれているこのホルモンに反応します。尿をかけるだけで簡単に使え、精度もとても高いものです。（海老根先生） hCGは着床すると作られ始め、生理予定日である妊娠４週目ごろから尿の中に出てきます。その後、妊娠２～３カ月（妊娠４～11週）ごろ作られる量がピークに達し、出産を終えるまで出続けます。ホルモン剤の投薬や高度な糖尿病などをのぞき、通常の場合では、妊娠しなければ尿の中に出てくることはありません。

妊娠検査薬はいつから判定できる？

妊娠検査薬を試すタイミングは、「生理が遅れたら」が基本。なぜなら、あまり遅すぎると、子宮以外のところに受精卵が着床してしまう異所性妊娠（子宮外妊娠）などのトラブルへの対処が遅れてしまう可能性があるからです。妊娠検査薬はあくまでも妊娠の可能性を調べるもので、生理予定日の妊娠４週ごろから陽性反応が出ます。正常な妊娠かどうかを確認するためにも、生理が遅れたら早めにチェックを。また、生理周期が不順な人は、これに限らず気になったら試してみましょう。（海老根先生） 妊娠初期は、おなかの中の赤ちゃんにとって脳や心臓など主要な器官ができ始める重要な時期。生理が遅れたら妊娠しているかどうかを確認し、栄養摂取や薬の使用に気をつけるとともに、飲酒や喫煙、感染症、放射線照射などを避けることが大切なのです。

フライングでの妊娠検査はできるの？検査結果は正しい？

試す時期が早すぎる場合は、陽性反応が出ないこともあります。そのまま生理が来なければ、一度陰性だからといってそのままにせず、日をおいてもう一度試してみましょう。（海老根先生） 

早く妊娠を知りたい！という思いから、ついフライングで妊娠検査薬を使ってしまうこともあるかもしれません。

妊娠検査薬は尿中のhCG濃度が検出可能濃度に達していれば反応するため、フライングでも陽性判定が出ることもまれにあるようですが、判定可能とされている時期よりも早いと精度にかけるとされています。

逆にフライングでは陰性でも、生理予定日の一週間後には陽性となる場合もあります。

市販の妊娠検査薬が検出する尿中のhCG濃度は50mIU/mLが一般的です。hCGが分泌され検出可能濃度に達するまでには個人差もありますので、説明書にある時期を守って正しく使用することをおすすめします。

妊娠検査薬は1本いくら？値段の相場は？

妊娠検査薬はドラッグストアやインターネットなどで購入することができ、1回分で500～1,000円くらいです。生理周期が不順な人や妊活中で使うことが多い場合には、値段的には2～3回用のほうがお得かもしれません。状況に合わせて選びましょう。

妊娠検査薬の正しい使い方

妊娠検査薬は、尿をスティックにかけるだけの簡単なものですが、測定方法は説明書に従って正しく行いましょう。使用期限はパッケージの記載を確認してください。もしも妊娠していれば、基本的に1日のうちいつの尿でも反応します。ただ、確実な反応を得たい場合は、朝一番の濃い尿で試してみるほうがいいでしょう。市販のものでも、判定結果の正確さは99％以上という高い確率です。どれも1分ほどで結果がわかります。

妊娠検査薬の陽性・陰性の判断の仕方とその後の対応

妊娠検査薬は、スティックに尿をかけると、尿のなかに含まれるhCGホルモンに反応して判定が出ます。陽性の判定が出ても、正常な妊娠かどうかまでは妊娠検査薬ではわかりません。陰性であっても、妊娠超初期では尿の中のｈＣＧの濃度が十分ではない場合もあり、市販の妊娠検査薬では検出されずに陰性となってしまうケースもあります。また、薬の服用や飲酒は判定に影響ありませんが、不妊治療などでhCGを含んだ性腺刺激ホルモン剤の投与を受けている場合は影響を及ぼすことがあります。

妊娠検査薬が陽性だったら

終了確認線が出て、判定部分にも線が出ていれば陽性です。妊娠5週を過ぎないと、超音波ではまだ胎嚢（赤ちゃんを包む袋）は見えませんが、正常な妊娠かどうか確認するためにも受診しましょう。

妊娠検査薬が陰性だったら

終了確認線が出て、判定部分には線が出ていなければ陰性です。排卵が遅れたり、生理がずれている可能性もあるので、一度陰性であっても、生理が来なければもう一度試してみましょう。

妊娠検査薬でうっすら反応あり！これって陽性？

うっすらでも判定部分に線が出ていれば、陽性と判断するものが多いようです。判定結果がはっきりせずかわからない場合には、日をおいて再検査をしましょう。

先輩ママの妊娠検査薬エピソード

ストレスなどで生理が遅れた！

「妊活のストレスで生理不順になっていたようです。妊娠検査薬使用後、しばらく経って生理がきました」（Yさん）

「仕事が忙しく、1ヶ月以上生理が遅れることがありました。病院を受診して注射を打ってもらったら、すぐに生理がきました」（Hさん）

反応が出るのが早すぎて…

「夫とふたりで妊娠検査薬を確認することに。トイレから出ていっしょに反応を見ようと夫はトイレの前で待機。ところが、思ったよりすぐに反応が出てしまい、トイレで思わず「あっ！」と言ってしまいました(笑)」（Ｙさん）

頭痛とのぼせで検査薬の前に確信

「仕事で残業していたら頭痛とのぼせのような症状でデスクに突っ伏しそうなくらいに。「もしや妊娠？」と思い、妊娠検査薬を試したところ陽性反応が！ その翌日から突然つわりも始まりました」（Ｍさん）

参考文献・出典／ロート製薬 http://jp.rohto.com/　アラクス http://www.arax.co.jp/　オムロンヘルスケア http://www.healthcare.omron.co.jp/