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2023.04.10

妊娠出産体験談・インタビュー

LGBTQ+であることをカミングアウト!思わず号泣した母の言葉とは?『虹色の未来』#8



実家にカミングアウトをしたあと、まず昔からの友人2人にも真実を伝えることにしたんです。彼女たちは一緒に上京をしたサッカー仲間です。A子とB子、2人とも仲良しだったけど、最初はA子にしか言えませんでした。

B子は受け入れてくれないのでは、と勝手に思ってて言えなかったんです。でもある日突然、B子からこう言われました。

「ゆう、なにかウチに言うことない?」

ああ、これはA子が話したな、そう思って腹をくくりました。

「ある。黙っててごめん。実は私ね、女の子と付き合ってるんだよ」

「なんでウチに伝えてくれんかったん?言いにくかった? 」

「違うんよ、B子、高校んときレズビアンの子に言い寄られてたやろ?だから嫌悪感があるんかなって、勝手に思っとった……」

「そんなん、なんも思ってないし、言ってほしかったよ。寂しいよ」

「ありがと。これからはなんでも話す」

勝手に偏見を持って壁を作っていたのは私だったかもしれません。もう恐れずに、大切な人には言ってしまおうと決めました。

大学からの友達と遊んだとき、恋愛話の流れで「実は私さぁ、女の子と付き合ってるんだよね」と思い切って言ってみたら、「ああ、ゆうだったら全然不思議じゃないよ」「全然おかしくないよ」「モテそうだね」と口々に言われました。

母に伝えてから、いろいろと解放されました。硬い偽りの鎧を脱いで、私はようやく自由を手に入れたんです。

カミングアウトしたい人は、自分自身でよく考えて決めてください。言いたかったら言えばいい。

冷たく聞こえたらごめんなさい。突き放しているわけではなくて、自分が決めていいと思うんです。誰かに強要されることではないし、言いにくいとか、言いたくないなら言わなくてもいい。

ひとつ私からアドバイスをするとしたら、信頼できるパートナーが見つかってから言うのがいいと思います。やっぱり、心にこれと決めた相手がいるときは、ちょっとだけ強くなれるから。

カミングアウトは、しようと思ってするものではなく、しないと心がつらくなるときにするものかなと思います。選べない自由から解放されて、みんなが幸せになるための選択ができるようになるといいですね。

次回はいよいよ、ママがふたりになる私たち婦婦のお話です。

続きを読む▶▶同性カップルでも子供が欲しい。それってエゴですか?『虹色の未来』#9

エルビアンTVプロフィール

日本で一番チャンネル登録者数が多いレズビアンカップルのU(左)とREYAN(右)の2人組YouTuber。テレビやイベントなど多数出演。YouTubeTwitterInstagramで女の子カップルの日常を紹介中。

【文】 藤原 亜姫

2008年ケータイ小説史上、空前のアクセス数を誇った『インザクローゼット blog中毒』(河出書房新社)で作家デビュー。他著書には『夜が明けたら 蒼井そら』、『東京整形白書』などがある。人間の弱みや闇を独自の視点で痛快な物語に変える作家。

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