【赤ちゃん】栄養や酸素を受け取るのは「静脈」
臍帯は、へその緒のこと。とてもよくできた命綱です。臍帯には、栄養や酸素を運ぶ静脈が1本、老廃物や二酸化炭素を排出する動脈が2本、計3本の血管が通っています。
体のことをよく知っている人は、「老廃物を排出するほうが動脈って逆じゃない?」と思ったかもしれません。通常、動脈は酸素や栄養を体のすみずみまで届けるパイプ役で、静脈が老廃物を回収して腎臓に届ける役割を担っています。
でも、臍動脈・臍静脈は逆。
動脈は、ポンプ機能である心臓から送り出される血管のことなので、赤ちゃん側から見た動脈からは、老廃物をママへと送り出しています。逆に赤ちゃんが受動的に受け取る血液は臍静脈を通るので、酸素や栄養が運ばれてきます。赤ちゃん側から送り出す血管としての「動脈」、送られてくる側としての「静脈」なのです。
【ママ】筋力アップも心がけましょう
赤ちゃんが成長して子宮も大きくなるにつれて、血流量がふえ、心臓に負担がかかるようになってきます。下半身まで行った血流を滞りなく心臓まで送り戻すためにも、ふくらはぎをはじめ、足の筋肉が重要な役割を果たします。
動脈に乗って末端まで届く血流は、心臓という大きなポンプで送り出されますが、末端から帰っていく血流は血管の周りの筋肉の動きに助けられて、心臓まで戻ります。そのため、下半身の筋肉が発達しているかどうかが、非常に大事なのです。
下半身の筋肉にあまり自信がない、という人は、日常生活のなかで、歩くことを意識してみてください。「ふくらはぎは第2の心臓」といわれるのは、下半身の血流をスムーズにするからです。
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