【ベビモ】はじめてママ・パパの悩みを解決

検索

menu

カテゴリー一覧

FOLLOW US!

  • LINE
  • Instagram
  • YouTube
  • Tiktok
menu

MENU

会員登録
menu

2023.03.30

小学生

“勉強や宿題をしない子ども”のやる気を引き出すには?【臨床心理士アドバイス】

子育てがうまくいかない、毎日イライラして叱ってばかり。「ダメなママでごめんね…」と悩んでいる方は多いと思います。そんなときは、その行動を誘発する【しくみ】を見直してみることが大切なのだとか。

そこで、小学生ママたちが抱えるお悩みと解決ポイントを、ご自身もADHD(注意欠如・多動症)の傾向がある臨床心理士・中島美鈴さん監修『マンガでわかる 精神論はもういいので怒らなくても子育てがラクになる「しくみ」教えてください』から一部ご紹介します。

Q.子どもの「勉強したくない」にどう対応すればいい?

A.スモールステップ作戦で、最初のハードルは極力低く!

完璧な予定を立てたとしても、本人にやる気が出なければ予定通りには進みません。そいうときに必要なのが、「スモールステップ作戦」です。

「とりあえず、できそうなことを、ちょっとだけやってみる」という作戦です。部屋のほこりが目につくけど、掃除機をかけるのが死ぬほどめんどうくさいというときには、「掃除機を出すだけ」でいいのです。

置きっぱなしの掃除機が目に入ると、「じゃあテーブルの周りだけかけようか」と思うかもしれません。そこが狙い目です。イヤイヤでもやり始めたとたん、「じゃあついでに廊下も」「子ども部屋も」とどんどんやってしまう…そんな経験があるのではないでしょうか?

なぜこんなことになるかというと、「最初の一歩」を踏み出すのに必要なエネルギーに比べたら、それを続けるエネルギーは比較にならないほど少なくて済むからです。

最初の一歩を踏み出す力を、専門用語で「活性化エネルギー」と言います。どんなに小さな一歩でも、活性化エネルギーが生み出せたら大成功なのです。

だからこそ最初の一歩は、「余裕でできること」「おもしろそうなこと」「すぐ終わること」にしましょう。宿題も同じです。「宿題を机に出すだけ」「筆箱を開けるだけ」などを提案し、「できたね!」とほめます。そこで気持ちが乗ったら、最初の1問を解くまで見守りましょう。

それでもダメなら、「続きは15分後にね」と時間を決めてタイマーをセットしたり、「やる気がわく魔法のドリンク」を作ってあげようか?」とサポートしたりします。
わが家ではアイスココアが魔法のドリンク。ココアを溶かして牛乳と混ぜたりする過程に特別感があるので、やる気になるみたいです。

マンガでわかる 精神論はもういいので怒らなくても子育てがラクになる「しくみ」教えてください

問題はママでも子どもでもなく「しくみ」。しくみを変える「認知行動療法」で、子どもをムダに叱る日々とサヨナラしましょう!『マンガでわかる 精神論はもういいので怒らなくても子育てがラクになる「しくみ」教えてください』1,430円(主婦の友社)
記事を読む⇒⇒⇒「失敗するのも経験」と分かっていても、心配でつい世話を焼いてしまいます【臨床心理士アドバイス】
記事を読む⇒⇒⇒忘れ物が多く学校にもなじめていない子ども。親はどう向き合えばいい?【臨床心理士アドバイス】

マンガ・イラスト/あらいぴろよ 『マンガでわかる 精神論はもういいので怒らなくても子育てがラクになる「しくみ」教えてください』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 中島 美鈴

1978年福岡生まれ、臨床心理士。公認心理師。心理学博士。専門は認知行動療法。 2020年九州大学人間環境学府博士後期課程修了。肥前精神医療センター、東京大学大学院総合文化研究科、福岡大学人文学部などの勤務を経て、現在は九州大学大学院人間環境学府にて学術研究協力員。主な著書に『ADHD脳で困ってる私が幸せになる方法』(主婦の友社)他全34冊。

SHARE

  • facebook
  • Twitter
  • LINE

関連する記事

ランキング