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2023.04.14

お世話

【助産師監修】断乳・卒乳はいつがベスト?断乳後のケア方法もアドバイス

母乳育児をしてきたママにとって、悩ましいのが断乳・卒乳問題。いつごろどんなタイミングで?どう進めていけばいい?

これまで多くのママにアドバイスをしてきた成城木下病院の助産師・宮木優梨絵さんと荒知美さんにお話を伺いました。先輩ママたちのリアルな体験談もチェックです。

断乳とは?卒乳の違いって?

〈断乳〉とはママの意思で決定しますが、赤ちゃんの成長を感じて「もう母乳がなくても大丈夫!」と判断し、赤ちゃんの自立を促します。赤ちゃんへの言い聞かせなどを経て行うので、ママと赤ちゃんの共同作業ともいえます。

断乳だから「赤ちゃんの気持ちを尊重していない!」「赤ちゃんファーストでない!」ということは決してありません。
似た言葉で「卒乳」がありますが、違いを言うなら、「卒乳」は赤ちゃんが必要としなくなるまで母乳を飲ませ、赤ちゃんの意思に任せて自分でやめるまで待ちます。ですから、母乳を10ヶ月で卒乳する子、3歳まで飲み続ける子などさまざまで、個人差が大きいといえるでしょう。

先輩ママのアンケートによると、断乳や卒乳をしたきっかけは下記のようなことが聞かれました。

ママの病気(薬服用)
2人目妊娠
(夜の添い寝による)むし歯の心配
母乳が出なくなった
職場復帰
子どもがおっぱいをほしがらなくなった
夜ぐっすり寝てほしいから
乳首をかまれて痛いから
1歳の誕生日を機に
おっぱいに固執して離乳食が進まない

断乳を成功させるコツ

断乳に適したタイミングは1歳以上、補完食(離乳食)3回、自分で歩くことができるようになっていること。また、母子ともに体調がよいときが最適です。逆に、予防注射の前後や真夏・真冬の時期は避けるのがベターです。

赤ちゃんの体調が悪いときは、ふだん通りに食事や水分をとれなくなり、「母乳だけは飲んでくれる」という状態になることもあるかと思います。そのタイミングで唯一の母乳を断乳でなくしてしまうのは危険です。

また、断乳直後は夜中に起きて泣いたり、昼間にたくさん遊ばせてあげたりと、ママも体力勝負となるケースもあります。ママが元気でなければ乗り越えられないのでそのあたりも注意が必要です。

断乳後のママの体はどうする?

断乳後はおっぱいが張ってつらい時期。搾乳をしたほうがいいですが、断乳前に飲ませていた授乳回数よりも頻繁に搾乳をすることは避け、強く張ったときだけにしましょう。
「たくさん搾るとまた張りそう…」と少しずつ頻繁に搾るよりは、軽くなるまで搾り、時間を空けるほうがいいでしょう。ただし、指導内容によって変わりますので、必ずしもこの通りではありません。

夜中にはプロラクチンがまだ分泌されているので、夜中に搾乳するのは分泌を促進させてしまうことがあります。就寝前にしっかりめに搾って、夜中は冷やすなどする◎。

自己流は難しいので専門家に相談をしても

断乳・卒乳時のおっぱいケアは、自己流で進めると乳腺炎などの思わぬトラブルになることも。ずるずるとやるより短期集中で進めたほうがよいので、出産した産院や母乳の専門家に相談をして、アドバイスをもらいましょう。 

食事で気をつけることは?

食事はふだん通りでよいと思いますが、栄養価の高いものやアルコールは分泌を刺激する場合があるので、断乳直後は避けたほうがいいでしょう。また、授乳時と同様の食事をしていると体重が増加してしまうこともあるので注意が必要です。

子供のケアやフォローはどうする?

赤ちゃんがおっぱいをほしがるのは、栄養だけでなく、安心感を求めるという精神的な理由が大きいことも。
授乳はおっぱいを通じた親子のコミュニケーションです。なので、卒乳したら、積極的にスキンシップをしたり、たくさん話しかけてあげたり、別の形でコミュニケーションをたくさんとって、赤ちゃんを安心させてあげることが大切です。

先輩ママたちの〈断乳・卒乳〉体験談

卒乳してから精神的にラクになった

産後すぐからおっぱいトラブルがひどく、計画的に卒乳。3ヶ月から1日1回ミルクを与え始め、徐々にミルクの割合を増やしたら、8ヶ月の頃には母乳が出なくなり、自然に卒乳。

自分の都合で母乳をやめてしまい、息子に対して申し訳ない気持ちもありましたが、乳腺炎でつらかったので、卒乳できたときは精神的にラクになり、育児に余裕ができました。(Aママ)

風邪をきっかけにおっぱいを嫌がるようになり…

6ヶ月のころ、息子が風邪を引いてからなぜか、おっぱいを飲むのをイヤがるようになりました。1ヶ月くらいは夜寝るときのみ授乳をしていましたが、自分で哺乳びんを持てるようになると、自分で飲みながら寝るのが習慣に。

母乳は出ていたのでもっとあげたかったのに、息子のほうから卒乳してしまいました。その時期からおしゃぶりもしなくなったのが不思議でした。(Yママ)

10ヶ月から始めて1歳3ヶ月で終了!

10カ月から1日の授乳回数を減らしていきました。また「赤ちゃんが朝までぐっすり眠る方法」という本も参考に、夜の添い乳もやめました。卒乳本番は1歳3ヶ月でしたが、おっぱいをやめて娘がグズったのは3日間だけ。半年かけて授乳量を減らしたので、おっぱいトラブルとも無縁でした。(Aママ)

卒乳は順調!でも新たな悩みが…

1歳5ヶ月で卒乳チャレンジ。「ないな~い」「バイバ~イ」と言うのが好きな時期だったので、「おっぱい、ないないね」と言ったら、「ないな~い!バイバ~イ!」と手を振って、あっさり終了。卒乳は簡単でしたが、その日から指しゃぶりが始まり新しい悩みに。(Tママ)

卒乳後は母乳ケアに行ってすっきり

乳腺炎を繰り返していたので、1歳4ヶ月のときに卒乳を実行。卒乳の朝に「最後だよ」と言い聞かせて授乳しました。昼は一緒に遊んでごまかしていたのですが、夜は泣き叫んで暴れる息子を抱いてウロウロし、3日間は大変でした。

でも、3日過ぎると執着しなくなってビックリ。母乳量が多かったので、3日後、1週間後、10日後に母乳ケアに行きました。(Yママ)

「おっぱいバイバイ」としっかり娘に話せた

私が強い薬を飲む必要ができて、突然の卒乳に。娘が泣き叫ぶ日が3日間続き、おっぱいに顔を描き、乳首に酢を塗るという、最もしたくなかった方法で卒乳を決行。

でも、大好きだったおっぱいを怖がる姿を見て後悔し、「お姉ちゃんになったからおっぱいバイバイね」と話すと、娘もニッコリとおっぱいにバイバイしてくれて安心しました。(Mママ)

卒乳後に乳腺炎に!痛すぎた…

職場復帰に備え、1ヶ月かけて徐々に母乳をミルクに切り替えました。息子はすんなりミルクに慣れましたが、私はおっぱいの出がよかったので、卒乳後は乳腺が張って手も上げられないくらい。母乳が止まるまでの1ヶ月間は痛くて痛くてとてもつらかったです。(Aママ)

無理にやめさせなくてもよかったかな?

1歳のとき、市の歯みがき教室で卒乳をすすめられトライ。離乳食をたくさんあげて空腹感をなくし、おっぱいをほしがってもお茶でごまかし、夜起きたときも麦茶をあげるように。

ひと晩じゅう泣いて、大変なときもありましたが、ずっと抱っこをして乗り切りました。でも、卒乳したのに今さらですが、無理にやめさせることはなかったかなと思うこともあります。(Cママ)

助産師からママへメッセージ

断乳後、排乳のための搾り加減は個人差があります。また授乳中に乳腺炎などのトラブルを経験された方、もともと分泌過多傾向の方、搾乳をやったことない方、産後6ヶ月以内に断乳する予定の方などは、特に断乳の前に助産師や専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
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記事を読む⇒⇒⇒みんなの〈卒乳〉はいつ?「胸に顔を描いて…」「夜は泣き叫んで…」わが家の〈卒乳〉体験談
記事を読む⇒⇒⇒【助産師監修】断乳と卒乳の違いは?母乳を飲まなくなって乳腺炎などのトラブルも心配…〈生後9ヶ月以降の授乳のお悩み〉

監修/成城木下病院 宮木優梨絵(主任助産師)、荒知美(助産師) 取材・文/田代祐子

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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