妊婦さんや授乳中のママから挙がる悩みでよく聞かれるのが、「妊娠中や授乳中はカフェインをとっても大丈夫?」という疑問。
今回は、カフェインがおなかの赤ちゃんや母乳にもたらす影響、カフェインと上手に付き合う方法などについて、成城木下病院の助産師・宮木優梨絵さんと荒知美さんにお話を伺いました。
妊娠中&授乳中はカフェインは控えたほうがいい?
眠気を覚ます覚醒作用や利尿作用、コーヒーの香りでストレスが軽減されるなど、カフェインには様々な効果があります。
一方で、カフェインを多量に摂取すると体に有害な影響を及ぼすこともあり、個人差はありますが、長期的な作用としては、高血圧のリスクが高くなることがあります。また、妊娠中にカフェインをとり過ぎると、胎児の発育に影響が及ぶ可能性も指摘されています。
これらは多量に摂取した場合のケース。カフェインの摂取量をゼロにする必要はありませんが、妊娠中や授乳中はカフェインのとり過ぎには注意が必要です。
妊娠中のカフェイン摂取について
カフェインは胎盤を経由しておなかの中の赤ちゃんにも届くため、妊娠中も1日2杯程度の適量におさえておくことをおすすめします。生活習慣を変えるのは難しいことですが、一切ダメ!ということではないので、妊娠期から授乳期は適量を守りましょう。
赤ちゃんにはどんな影響がある?
ママが摂取したカフェインは、わずかですが母乳にも分泌されます。コーヒー2杯程度の適量であれば問題ないことが多いですが、たくさん摂取することで赤ちゃんの寝つきが悪くなったり、泣く回数が増えることも。
ただし、これには個人差があり、敏感な赤ちゃんであれば少量でも起こり得ますし、あまり影響を感じない赤ちゃんもいます。
カフェインとうまく付き合う方法とは?
コーヒー好きな方がコーヒーを飲めないことはストレスを抱えてしまうことにもつながりますので、無理して我慢することはありません。でも飲み過ぎはよくないので、そんなときは、カフェインレスのコーヒーやカフェイン含有量が少ないハーブティーを飲むのもおおすすめです。
なかでもおすすめは、たんぽぽコーヒー。たんぽぽコーヒーは催乳作用のあるたんぽぽの根を煎じたもの。優しい苦みがうすいコーヒーのように感じられるので、コーヒーの代用として飲んでみるのもいいと思います。
大人がカフェインを摂取すると、摂取した半分の量が体外に排出されるまでに4~5時間かかると言われています。授乳の前はコーヒーを飲むのは避けて授乳が終わった後に飲むなど、飲み方を工夫するのもいいですね。
助産師からママへメッセージ
カフェインは、妊娠中は胎盤から、産後は母乳を介して赤ちゃんの口元に届きますが、一切のカフェインを禁止する必要はありません。妊娠中や授乳中も“リラックスすること”はママにとって大切です。嗜好品も許容量を守って、楽しいマタニティライフを送りましょう。
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