【赤ちゃん】飛び出していたへその緒が体のなかへ
臍帯(さいたい)は、妊娠初期のころは赤ちゃんの体に対して非常に太いもの。最終的には体が大きくなりますから、普通の「おへそ」の直径になります。
その臍帯の根元が太いせいもあり、腸管の一部はおへその部分から臍帯に向かってはみ出したような状態になっていました。これを生理的臍帯ヘルニアと呼びます(ヘルニアとは、臓器があるべき場所からはみ出している状態をいいます)。
ヘルニアだった腸が、だんだん赤ちゃんのおなかのなかにきちんとしまわれていくのが、このころです。ただ、なかにはそのまま少しはみ出した状態で誕生することもあり、見た目は大きなでべそ、「臍(さい)ヘルニア」となります。生まれたあとに経過を見て、必要があれば手当てをしていきます。
【ママ】おへそは、命と命をつなぐ痕跡
ママのおへそと、あかちゃんのおへそは、つながっていません(そう信じている人が、たまにいるので一応書いておきます)。
赤ちゃんがいる位置は、確かにママのおへその下あたりで、中期以降は、本当におへその直下にいますが、トンネルみたいにつながっているわけではありません。
ママのおへそがつながっていた先は、ママのお母さん、新しくおばあちゃんになる人の子宮でした。命と命をつないでくれた、目に見える唯一の痕跡が、おへそなのです。
【ドクターより】おなかの赤ちゃんのことを考えて行動を
おなかの赤ちゃんは、あなたしか頼れない、無力な小さな存在です。あなたは唯一無二の「自分を守ってくれる存在」です。あなたを信じてくれているその人に対して、どうぞ誠実であってください。
おなかのなかに命を宿すのは、長い人生のなかのほんのわずかな時間です。この幸福な時間を誠実に過ごすことで、赤ちゃんとの絆が深く結ばれるのだと思います。
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