授乳を始めたばかりで不安な生後0ヶ月から、母乳をやめることを考える生後9ヶ月以降まで、月齢によって変わっていく授乳のお悩み。ここでは、ママも赤ちゃんもまだまだ授乳に慣れない時期のお悩みや不安に、ベテランママ助産師・小澤千恵先生がお答えします。
Q.扁平・陥没乳首で飲みにくそうです
A.飲み方、飲ませ方にコツがあります。助産院で相談を
赤ちゃんは平らな場所でも吸うことができるので、扁平でも、陥没でも必ず飲ませることができます。
また、乳首トラブルが起こったとき、「乳頭保護器」を乳首にかぶせれば授乳できます。短・扁平乳頭や陥没乳頭などの乳首タイプの悩み、また赤ちゃんが乳首をかんでしまうときにも有効です。
ただ、飲ませ方にはコツがあり、ひとりではうまくいかないことも多いです。ひとりで悩まず、母乳外来や助産院で相談しましょう。
【自分の胸のタイプを知っておきましょう】●標準的な乳房●
乳頭の長さや直径が8mm以上のおっぱい。あまり念入りにケアしなくても、十分おっぱいが出る人が多いです。乳頭がかたい場合はやわらかくなるようにマッサージを。
●下垂乳房(大きい乳房)●赤ちゃんがくわえづらいことも。下部を手で押さえ、三角形になるようにくわえさせると飲みやすくなります。下部に母乳がたまりやすく、乳腺が詰まって乳腺炎になる場合も。
●小さい乳房●小さくても、授乳にはとくに問題はありません。赤ちゃんの口が乳輪までしっかりくわえられるよう、抱き方やポジショニングに気をつけてあげればさらに飲みやすくなります。
●陥没乳首●乳首がへこみ、乳輪部に陥没した状態。乳頭をつまみ、やさしくマッサージを。それでも吸いづらそうなら、ニップルシードや乳頭キャップを活用するといいでしょう。
●巨大乳頭●乳首が大きく(直径2.5cm以上が目安)、赤ちゃんが吸いにくい可能性があるので、くわえるお手伝いをしてあげて。どうしてもむずかしい場合は、医師や助産師に相談を。
●短・扁平乳首●短乳頭は乳頭の長さ・直径が5mm以下、扁平乳頭は乳輪と乳頭が同一面にある状態。赤ちゃんが吸いづらい可能性があるので、くわえやすいポジションで授乳を。
Q.哺乳びんを使ったら乳首をいやがるようになりました…
A.「乳頭混乱」かも。根気よく吸わせましょう
哺乳びんとママの乳首では、吸うときの舌の使い方が違うため、赤ちゃんが混乱しておっぱいを吸えなくなってしまう「乳頭混乱」を起こすことがあります。母乳を続けたいなら、哺乳びんの回数を減らし、根気よく吸わせましょう。
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