赤ちゃんの薬の上手な飲ませ方は？おかゆに混ぜるのはNG？【小児科医監修】

赤ちゃんに薬を飲ませるのは、慣れるまでちょっと大変。飲ませ方を覚えておくとスムーズです。ここでは、赤ちゃんが嫌がらない薬の上手な飲ませ方をご紹介します。また、赤ちゃんの薬に混ぜていいものと悪いものがあるので、あわせて確認しておきましょう。

「粉薬」の飲ませ方｜水などで溶いて、苦み対策の工夫を

水をたらして練りほおの裏にはりつける

小さな器に1回量を入れて、水を2～3滴たらして練る。耳たぶくらいのかたさでひとまとまりになったら、ほおの内側や上あごにはりつける。苦みを感じるので舌上は避けて。

●嫌がるときは薬用ゼリーで包んでも
苦みのある粉薬は、口の中にはるのもダメという子も。その場合は、練った状態のものを市販の薬用ゼリーと一緒に食べさせてもOK。

「シロップ薬」の飲ませ方｜甘みつきで飲みやすい

スポイトで赤ちゃんの口へ

計量した薬をスポイトで吸い上げ、赤ちゃんの口の奥のほうにチュッと流し込みます。あまり奥まで入れすぎるとむせるので注意して。

●計量カップ
容器から1回量のシロップを計量カップに移し、そのまま口へ。

●哺乳びんの乳首
低月齢の赤ちゃんは、乳首にシロップを入れて吸わせても。

●おちょこ
おちょこなどの小さな器でグイッと一口で飲ませても。

●スプーン
離乳食が始まっているなら、慣れたスプーンで飲ませる方法も。

「座薬」の入れ方｜怖がらずに、しっかり奥まで入れて

入れたら肛門をしばらく押さえる

先端部分を手で少しあたため、丸みをつけてから肛門にすばやく入れる。すぐに出てきやすいので、そのまま肛門を指でしばらく押さえましょう。

赤ちゃんの薬に混ぜていいもの・悪いもの

混ぜてOKなもの

・水
・白湯
・薬ゼリー
・ジャム
・プリン
・バナナ

薬は、水か白湯で溶いたり混ぜたりするのが基本。甘いものでも、薬の質に影響しないものであればOK。

薬によってはNGなもの

・オレンジジュース
・グレープフルーツジュース
・牛乳
・イオン飲料
・ヨーグルト
・アイスクリーム

薬によっては、混ぜると苦みが増したり、副作用を引き起こすこともあるので注意。医師の指示に従いましょう。

混ぜるのはNGなもの

・粉ミルク
・おかゆ
・うどん
・スープ
・熱いお湯（漢方薬を除く）
・ミネラルウォーター

普段から飲んでいるものや食べているものに混ぜてしまうと、ミルクや離乳食嫌いになってしまうことが。成分を変質させるものもNGです。
＿＿＿＿＿＿＿
赤ちゃんに薬を飲ませるときは、必ずかかりつけ医の指示に従ってください。また、市販の薬を飲ませる場合も、飲ませて良いかどうか医師に確認しましょう。

記事を読む⇒⇒⇒赤ちゃんの「発熱」。受診が必要なケースは？症状別ホームケアのポイントも【小児科医監修】
記事を読む⇒⇒⇒赤ちゃんの鼻水の吸引法。鼻吸い器以外の方法や鼻詰まりで病院に行く目安は？