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生まれてすぐの頃は、握っている状態が多い赤ちゃんの手。成長するにつれて、徐々に手が開き、閉じたり開いたり、つかんだり・・・とできることがどんどん増えていきます。ここでは、生後0ヶ月~2歳までの赤ちゃんの手指の発達の様子を詳しく解説。また、月齢別におすすめの手遊びをご紹介します。
生まれて初めて感覚を得るのは口で、その次が手です。手をなめたり、手でいろいろなものをさわったりして安全を確認する、という過程を経ることで、いろんな触感や温度感などを覚えていきます。
手を使って遊ぶことでよりよく発達を伸ばしてあげることができます。パパやママが「これはまだ早い」「危ないかも」と慎重になりすぎると、いろいろな感覚を体験する機会が少なくなってしまうことも。
赤ちゃんの頃からさまざまなものにふれさせ、手指はもちろん体を動かすことはとても大切です。赤ちゃんと一緒に遊ぶ機会を増やし、視野を広げてあげましょう。
生後すぐの赤ちゃんはずっと手を握っていて、開かない状態ですが、徐々に開けるようになり、親指が他の4本から離れていって、ものをつかんだり、振ったりという動作をします。生後3ヶ月頃からは視力もよくなり、目に見えているものをさわろうとします。
●生後0~1ヶ月頃は握りこぶし
生後1ヶ月頃までは、ほとんど手を握った状態。ママの指など、自分の手にふれたものをギュッと握るようなしぐさも多く見られます。
●指や手全体をなめる
生後2ヶ月頃になると、親指がその他の4本の指から離れるようになります。試行錯誤をしながら、口に手を持っていけるように。
●体の真ん中で手を握る
生後2ヶ月頃からは活発に手を動かすようになります。体の真ん中あたりで、手と手を握り合わせられるようになるのもこの頃。
●もの握る
“手が開く”ということに気がつくので、おもちゃなどを握ることができます。ただし、意図的に離すことはまだできません。
長時間、寝ている姿勢なので、手を開閉して合わせる、体をやさしくふるえさせるなどで手足を動かして刺激を加えても。腹ばいの姿勢にさせるのもよいです。
目が見えるようになるので、音が聞こえるほうに目を向け、さわろうと手を伸ばすことも。見たものや聞いたものに興味を持つことで、そこに手を伸ばすという動作に発展します。
低月齢の赤ちゃんは、手を握っていることが多いので、ママの手やおもちゃをつかませてあげて。プラスチック製よりもソフトトイのほうが握りやすいです。
首がすわり、ママのひざで座位をとれるほど、体がしっかりしてきます。欲しいものに手を伸ばす“リーチング”ができ、生後6ヶ月頃には親指以外の4本を熊手のように動かすように。ものを取る意欲は体の発達にとても大事なことなので、どんどんさわらせましょう。
●近くにあるものに手を伸ばす
目に見えたもの、耳に聞こえたもののほうを向き、その方向に手を伸ばします。さわりたいのにさわれなくて、『ウー』と声を出すことも。
●取ったものを自分の元へ持ってくる
興味を持って手を伸ばし、取ったものを自分の元に持ってくることができるようになります。手にしたものをじ~っと見つめたり遊んだりします。
●手のひら全体でつかめるように
手をにぎる動作を駆使して、ものをつかむことができます。また、渡されたものを目で見て認知でき、受け取ることもできるようになります。
寝返りができて動きが出る時期。腹ばいにさせて、前におもちゃを置くと、つかもうと一生懸命手を伸ばします。ずりばいの練習にもつながります。
赤ちゃんをあおむけにして、顔の上で、メリーやつるしたおもちゃをゆらゆら。さわりたいという気持ちから、おもちゃに向かって手を伸ばすように。つかめるとうれしくてニコニコに。
この時期にはものを離すことができるようになります。赤ちゃんの手で持ちやすいおもちゃで、持つ・離す遊びをしましょう。
〈カシャカシャ布〉
〈メッシュスポンジ〉
スポンジなどのやわらかいもの、ツルツルしているものなど、いろんなものを持たせてみましょう。さわり心地の違いが楽しく、好奇心を伸ばすことができます。
生後6~9ヶ月頃になると、熊手のようにして動かすようになります。はじめは親指の関節を内側に曲げ、他の4本とはさんでものをつかみますが、徐々に親指が外に向き、親指の腹側と4本指ではさみ持ちするように。自分とものの関係性を理解し、箱などの中にあるものを出せることにも気づきます。
●親指を使ってはさみ持ちする
関節が曲がるようになり、親指も広げられるようになっていきます。より確実にものを持てるようになるので、誤飲などの事故には要注意。
●おすわりでものをつかめる
支えなしでおすわりができるようになり、目に見えたものをつかみやすく。手が届きそうな場所におもちゃを広げてあげましょう。
●左右の手をバラバラに使える
右手は右手、左手は左手として、バラバラに使うことがじょうずになり、右手で取ったものを左手に渡してつかむこともできます。
中にあるものに気がつき、取り出すのが大好きな時期。ティッシュケースや筒状の箱などにハンカチなどを入れて、ひっぱりだしてみましょう。手や腕を大きく開く動作も促せます。
つかむ動きが上達してくると、箱の中のおもちゃを出し入れするのもお気に入りの遊びに!カゴの中におもちゃを入れ、お片づけまで一緒にやらせてみましょう。
つかむことが上達すると、洗濯ばさみをひっぱって取ることもできます。「つかんでひっぱる」という2つの動作の連係プレーを楽しめるので、赤ちゃんも意欲的に。
叩いたり振ったりすると音がするというのは、赤ちゃんにとって新しい発見!ママがお手本を見せてあげましょう。叩くものは、たいこじゃなくても、空き箱などでもOK。
伝い歩きやつかまり立ちのころ、4本の指と親指、4:1で使っていた指は、中指~小指と親指と人さし指、3:1:1で使うようになり、徐々に人さし指を単体で使うようになっていきます。手指の細かな動作が可能になり、より動きの幅が増えます。
●小さなものが持てるようになる
単体で人さし指が使えると、ビー玉サイズの小さなものをつかめるように。まだ口に入れてしまう月齢なので、誤飲しないように注意が必要。
●大人のマネができるように
人がしていることをマネすることができます。パチパチやは~い、バイバイができて、大人とコミュニケーションをとるのがより楽しく。
●ものを離して箱に入れられる
ものを離すことはすでにできていましたが、ボールを箱に向かって落とすなど、つかんでいたものを的に向かって離すことができるように。
手からものを離すことが上達してきて、目的を決めて、そこに向かってものを落とせるようになります。100円ショップなどの大きめのボックスに穴を開け、ボールを落とす遊びは、お片づけの練習にもなります。
立ったときにちょうどいい高さのソファの座面におもちゃを置いて取らせてあげましょう。一生懸命に手を伸ばし、取れたときには達成感も感じられます。
生後8ヶ月以前は、見えなくなった=なくなったと思っていますが、生後8ヶ月を過ぎる頃には、「どこかに隠れてるかも?」と考えられるように。布の下におもちゃを隠して、赤ちゃんに探させてみましょう。
たまごボーロをつかめるほど、手先が器用になってきているので、シール貼り&はがしもお手のもの。はがしやすいシールをテーブルや壁などに貼らせて、自分ではがさせてみましょう。
1歳頃に『つまむ』という動作ができるようになると、手指の成長はいったん完成します。1歳半健診では、積み木を3つ積む、犬の絵を見せて「な~んだ?」と聞くなど、手指や発達を見ます。大人が言っていることもだいぶ理解できるので、お片づけなども上手に。
●親指と人さし指でつまめる
親指と人さし指を曲げて、小さいものをじょうずにつかめるようになります。食べたり、遊んだりも器用にできますが、誤飲なども多い時期です。
●コップやスプーンの使い方も少しずつ上達
コップやスプーンなどの身近な道具の使い方を理解して、使うようになります。はじめはじょうずに使えなくても、どんどん上達していきます。
●片づけができるように
自分とものとの距離感がわかるようになるので、入れたい場所に入れたいものを入れられます。片づけもじょうずにできるように。
クレヨンを持たせて、画用紙になぐりがきをさせてみましょう。はじめは使い方がわからないので、ママがお手本を見せてあげて。まずはいろんな色で線をひいてお絵かき!
言葉を理解できるようになるので、「タッチ」と言ってママが手を出すとパチンと手を重ねるように。持っているおもちゃを「どうぞ~」することも覚えます。
1ページずつが厚くめくりやすい絵本は、自分でめくることができます。ママが読み聞かせをしてあげるとき、めくるのを担当してもらいましょう。
折り紙やチラシなど、好きなようにビリビリに破らせてみましょう。指でギュッとつかんで紙を破く感覚の体験は、赤ちゃんにとってとても楽しいこと。
積み木を積むということもできるようになっていきます。積み木を出しただけではやり方がわからないので、まずはママがお手本を。赤ちゃんはくずすのが大得意。積んだら、くずすを繰り返して遊んで。
2歳になると、つまむ、たたく、ひっぱるなど、手の動きのほとんどのことができるようになります。絵の具やのりなどを手につけて遊ぶなど、汚れはあまり気にせずに、さまざまな触感のものにふれさせてあげることで、この頃の赤ちゃんは好奇心がどんどん高まります。
●積み木を3つ以上積める
1歳半頃には3つ程度の積み木を積み重ねることができるように。一緒に遊んで、おうちをつくるなど、想像力を刺激してあげましょう。
●スプーンですくう
お茶わんの中のものをスプーンですくったり、フォークで刺したりができます。大人が使っているのを見て、はしに興味を持つ子も。
●穴にひもを通す
ひもを穴に通すことも。初めは大きい穴から始めて、どんどん小さものにしていくことで、手先の器用な使い方を学びます。
積み上げることができるようになったら、次の段階は、横に並べて整列させること。 ママが一緒に遊んで、積み木はいろんな遊び方ができることを教えてあげるとより楽しむことができます。
車を走らせたり、お人形のお世話をしたりするごっこ遊びは、2歳前後の子が大好きな遊び。一生懸命やろうとすることで、手指でいろんな動きをするのでおすすめ!
グルグル~と丸をかいたり、ママがかいたお顔などを塗ってみたり、お絵かきもかなり上達してきます。クレヨンや色鉛筆、ペンなど、いろんなかくものを使わせましょう。
絵の具をつけた手のひらスタンプや、手で切った紙をのりで貼る貼り絵にも挑戦。触感のバリエーションを増やして、好奇心を引き出してあげて。季節に合った作品を作って飾るのもおすすめです。
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赤ちゃんの成長は、毎日が発見の連続!今回ご紹介した遊び方を参考に、お子さんと一緒にぜひ楽しんでみてくださいね。
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監修/阪下和美先生(国立成育医療研究センター・総合診療科) 撮影/楠聖子 『Baby-mo(ベビモ)』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです