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2022.10.02

成長・発育

赤ちゃんの目はどう見えてるの?写真で赤ちゃんの視界を疑似体験!【専門家監修】

生まれた瞬間から始まる赤ちゃんの目の発達。赤ちゃんはどのくらい見えているの?赤ちゃんの見ている世界って?目の発達の基本から、気になる疑問まで、専門家に教えてもらいました。

生まれてからの刺激が「見る力」を発達させます

赤ちゃんの目は、お母さんの胎内にいるときすでに光を感じる機能があります。しかし十分にはたらくようになるためには、生まれたあとの外界からのいろんな刺激が必要なのです。

「見る力」の発達のためには、目と脳、両方の発達が重要です。たとえば、外からの光をさえぎった真っ暗な部屋で赤ちゃんが一日中生活をしていたら、目や脳の発達が十分でなくなり、視力が低いままになってしまうことが考えられます。

車や電車が走るのを見たり、小さなアリを指さして見せたり、いないいないばぁをしてみたり。とくべつなことではなくても、生活の中での体験や経験が刺激となり視力は発達していくのです。

〈生後0~2ヶ月頃〉ぼんやり見えていて、明るい方向を見ます

視力はとても弱く、両目の動きは一致しないことも

この時期の視力は、0.01~0.02程度。明暗の区別はつきますが、左右の目を連動させる「両目の協調性」が発達していないので、左右の目を上手に動かすことがまだできません。また、「色覚」も不十分で、色を見分けることはまだまだできません。色覚は見る経験によって促され、6~10歳頃までに大人に近い色覚を持つようになります。

この頃の赤ちゃんの視界
赤ちゃん 視力抱っこの位置から見上げるママの顔。まだぼんやりとしか見えなくても、たくさん抱っこして、ママのにおいや感触を感じることで脳が刺激を受け、視力も発達します。
赤ちゃん 視力抱っこや授乳以外は、ほぼあおむけで寝ている時期。顔を動かすこともできないので、天井やメリーが赤ちゃんにとっていつもの景色。メリーがあると、ぼんやり見えます。

目の発達の様子
赤ちゃん 視力抱っこして、顔を30cmくらいの距離に近づけてみましょう。顔の正面にあるものをじっと見つめるように。また、明るいほうへ顔を向けます。

この頃にしてあげたい「遊び・働きかけ」
赤ちゃん 視力まだ目で追ったり、理解できていなくても、形、色など視界に見えるものがあると刺激になります。動いたり、音が鳴ったりするメリーはあおむけで寝ていることが多いこの時期におすすめです。

〈生後3~4ヶ月頃〉近づければ色や輪郭がぼんやり見えてきます

両目の協調性が徐々に発達します

視力が発達し、この時期には0.1くらいに。顔を近づければ、色や輪郭がぼんやり見える程度になります。また、両目の動きを連動させる能力は徐々に発達して、目の動きがスムーズになります。まだ左目と右目が別な方向を見ることもあります。気になる場合は、一度小児眼科に受診を。

この頃の赤ちゃんの視界
赤ちゃん 視力首がすわり、うつぶせにすると首を持ち上げられるようになってくる時期。ママの声やおもちゃなど興味のある方向を向くように。
赤ちゃん 視力フラットな状態のベビーカーに寝かせた視界。「緑の葉っぱがきれいだね」など赤ちゃんが目にするものを言葉にし、語りかけてあげて。

目の発達の様子
赤ちゃん 追視左右に動くものを目で追えるようになります。カラフルなおもちゃなどを赤ちゃんの目の前で、ゆっくり左右に動かすと、目で追い、顔をそちらに向けるようになります。

この頃にしてあげたい「遊び・働きかけ」
赤ちゃん 目抱っこや授乳のときに、赤ちゃんの顔から30cmほどの距離にママの顔を近づけ、目を見つめながら話しかけて。聴覚や視覚からの刺激が脳の発達を促すことになります。

〈生後5~6ヶ月頃〉物の輪郭がうっすら見えるように。色の濃いものが見やすい

おすわりで視界が変わり空間認識もスタート

寝返りがはじまると、活動範囲が広がり、さらに好奇心を刺激。首がすわり、おすわりができるようになると、これまでのねんねの世界よりも目線が高くなり、3次元の空間認識も少しずつ始まります。

ただ、物の立体感などがわかるようになるのはもう少し先です。生後6ヶ月では、視力は0.2くらいなので、色の濃い物、コントラストの強い物は、ややはっきり見えやすいです。全体的にはまだ輪郭がうっすら見える程度です。

この頃の赤ちゃんの視界
赤ちゃん 視界おすわりで目線が高くなり、外が明るい様子や、歩いている人なども見えるように。首を動かして周りの景色もながめられるように。
赤ちゃん 視力離乳食がスタートする子もいる時期。大人のテーブルに合わせたハイチェアにすわらせると、ママと目線が合うようになりごきげんに。

目の発達の様子
赤ちゃん 追視おすわりができ、上半身が安定してくると左右だけではなく上下に動くものも追視ができるように。赤ちゃんを抱っこして、おもちゃなどをゆっくり上下に動かしてみて。

この頃にしてあげたい「遊び・働きかけ」
赤ちゃん 遊び声に合わせてママの笑顔が飛び出してくる「いないいないばぁ」は赤ちゃんにとって楽しい遊び。見る目の力と、脳の理解力の両方を伸ばしてくれます。

〈7~11ヶ月頃〉奥行き・高さ・距離感が少しずつわかってきます

興味があるものに近づきいたずらも増えるころ

はいはいやつかまり立ちができると、赤ちゃんも移動し放題に。興味のある音や物に積極的にかかわっていきます。また、物の立体感や距離感を少しずつ理解し始め、思わぬいたずらをしてパパやママを驚かせることが増えてくるのもこの時期です。

視力は0.2~0.3ほどに。なんとなく見えているので、興味のあるものにはどんどん近づいていきますが、こまかな部分はまだはっきりと見えていません。

この頃の赤ちゃんの視界
赤ちゃん 視界視界が高くなり、新しい世界を発見。テーブルやソファにつかまって、体を伸ばしてのぞこうとしたり、後ろをふり向いて部屋をながめたり、視界はさらに広がっていきます。
赤ちゃん 視界はいはいでママのところまで移動。ママににつかまりながら立って甘えることも。興味のあるほうへ自分で移動し、自己主張をするように。

目の発達の様子
赤ちゃん 視界このころから脳で高さや奥行きの認識が始まり、立体感を感じとれるようになります。また、はいはいなどで移動が自由になると、物との距離感も少しずつ理解し始めます。

この頃にしてあげたい「遊び・働きかけ」
赤ちゃん 絵本 読み聞かせ手ざわりやしかけが楽しめる絵本を選んだり、ママがリズミカルに歌ってあげると、触覚や聴覚の刺激にもなり脳の発達を促します。

〈1歳〉視力が急激に発達し立体的にとらえられるように

大人並みの視界に!足元から遠くまで見渡せます

満1歳で、視力は0.3程度に。たっち、あんよができるようになると視界はさらに高く、広くなり、遠くを見渡したり、空を見上げたりすることもできるように。ママやパパとそれ以外の人を見た目で区別できるようになります。

成長とともに左右の目から入った映像は脳でひとつになり、その映像が立体的に感じるようになりますが、その能力は3歳頃までに得られます。この時期に、前髪などで片目が隠れるとその能力が成長できないこともあるので注意が必要です。

この頃の赤ちゃんの視界
赤ちゃん 視界立ったり歩いたりできると、大人とほぼ同じ視界になってきます。毎日の散歩でも、遠くを走る電車、足元の花など外の世界が広がります。
赤ちゃん 視界1歳ではまだテレビや動画の内容を理解できていないことも。テレビの内容を知りたいからではなく、テレビ画面の中の動いている絵に興味があるから近づくことが多いです。

目の発達の様子
赤ちゃん 指さしもしもし、バイバイなど、ママのマネをするようになります。「おいしいね」というとほっぺをさわるなど、言葉の理解も進みます。興味のあるものを「あっ」と言いながら指をさし、教えようとします。自分が欲しいものを指さして、要求するようにもなります。

この頃にしてあげたい「遊び・働きかけ」
赤ちゃん 積み木遠近感や立体感の発達により、積み木を重ねられるようになってきます。最初は大人が「ひと~つ、ふた~つ」と積み上げながら誘うと、興味を持って積み出します。

〈2歳〉遠くのものと近くのものが区別できるようになります

色や形の区別がつき運動能力や伝える力も発達

2歳になると視力は0.4~0.5ほどに。より距離がつかめるようになり、ボールを投げる、けるなどもできるようになります。赤、青、黄などの色の違いや大小、長短などの区別がつき、伝えられるようになる子も。

また、パパやママとたくさんふれあい、愛情を受けることも、見ることの発達にはとても大切です。

この頃の赤ちゃんの視界
赤ちゃん 視界丸い石、赤いブランコなど形や色の区別がついてきます。また、このころの赤ちゃんが見やすい距離の目安は目の前から50cmくらい。

目の発達の様子
2歳 クレヨン鉛筆やクレヨンで円が描けるように。はじめと終わりの線をくっつけて円が描けるのは、手の働きだけでなく、目の働きが結びついてできる力が育ってきた証しです。

この頃にしてあげたい「遊び・働きかけ」
2歳 声かけ遠近感や、色、形だけでなく言葉の認識が高まっているとき。「あれは電車だね、赤いね」「これは緑の葉っぱだね」と、目にするものを言葉にしてたくさん語りかけてあげましょう。

赤ちゃんの目にまつわる疑問Q&A

Q 近視は遺伝しますか?

A 可能性はありますが最近は環境の影響が大きいといわれてます
近視の原因には、遺伝と環境の2つの原因が考えられています。両親とも近視の場合、近視になる可能性は高いようですが、近視の進み具合は環境による影響が大きいようです。ゲームをしたり、本を読むような作業を目に近づけて行うと近視の原因になりやすいので注意して。

Q 斜視じゃないか心配です

A スマートフォンで簡単に調べる方法も
斜視は両目の位置のずれでわかります。赤ちゃんは寄り目に見えることもあります。両目のずれはスマホで赤ちゃんの目を正面からフラッシュをたいて撮影してください。下のイラストのように、光の点が黒目の中央からずれている場合は、小児眼科専門医の受診を。
斜視 図

Q 視力が気になります。眼科はいつ行けばいい?

A 視力がわかるのは3歳くらいから
輪に切れ目がある「ランドルト環」を使って、本人に答えさせる自覚的な視力検査が可能になるのは3歳くらいから。それまでは犬・牛などのイラストを見させて、おおまかな視力を測定することもあります。子どもの目の発達を知るためには3歳児健診がとても役立ちます。

Q 逆さまつげはどうしたらいいですか?

A 気にしなくてOKです
赤ちゃんはまぶたの皮下脂肪が多いことや、ほおがふっくらしているためまぶたの皮膚が盛り上がり、まつげが眼球に向かっていることがあります。成長とともに、自然と直ることがほとんどです。

Q ナチュラルカラーと原色のおもちゃ、どちらがいい?

A はっきりした色の物のほうが脳への刺激にはなります
色は、脳がさまざまな色を経験することで、判断できるようになっていきます。赤ちゃんの脳は発育段階にあるので、ナチュラルカラーよりも原色のほうが見やすいと思われます。

Q スマホやテレビを見せてしまいがち。視力を低下させないためには?

A 早いうちからのルールが今後の視力を守ります
1歳前後だと動画の内容を理解していないことが多く、動くものをただ目で追っている状態。視力への影響が大きくなるのは目の機能が完成する6歳くらいからですが、早いうちからルールを決めることで視力の低下が防げます。

□寝る1時間前はスマホやテレビを見せない
□明るい部屋で距離を保って見る
□目の負担にならないよう、大きな画面で離れて見る
□必ず時間を決めること。1回30分以内にとどめる
□スマホやテレビを見た後は、できるだけ遠方の景色を見る

Q 眼科の選び方を教えてください

A 小児眼科だと安心です
小児眼科を専門にしている医療機関や、一般の眼科でも、目の専門家である視能訓練士がいる眼科だと安心です。
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監修/枝川宏先生(えだがわ眼下クリニック・院長) 撮影/土屋哲朗 イラスト/aque 『Baby-mo(ベビモ)』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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