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やはりおすすめなのは、実際にいろんなことを「体験」すること。直接触れたり、感じたり、においをかいだりと五感を刺激するのが良いと思います。
五感から得られる情報は、どうしても本だけでは補いきれないので、特に赤ちゃんの頃は自然の中でいろんな経験をしてほしいものですね。雨で蒸し暑いとか、寒さで震えるとか、土をさわったらドロっとしていた…とか、不快な状況も含めて。
この「体験」を通じて、「触れてみる」「やってみる」「遊んでみる」ことこそが、STEAM教育の入り口になります。
よく、赤ちゃんが積み木を積もうとしている横で、お母さんが手を出して積んであげちゃう、ということがありますけど、たぶん、怒るんじゃないかな(笑)。
せっかくやってるのに邪魔されたりお節介されるのって、あんまりおもしろくないですよね。「積む」という発見の瞬間を奪っちゃうことにもなりますしね。
親からすると「もっとこうすればいいのに」「めちゃめちゃ遠回りじゃない?」とハラハラすると思うんですけど、赤ちゃんにしてみたら、載せては落ち、載せては落ち…を10回やってるうちに真ん中に置いたら「お、崩れないぞ!」という発見につながるわけです。
体験を通して学び取った感覚というのはとてつもなく大きい。誰かと一緒にやってうれしい、というのももちろんありますが、ただ達成させることを目的としてやったこととは多分違うと思います。
子どもが手伝ってほしい、助けて欲しいという場面もあるかもしれません。そんなときは、ちょっと手助けしてあげるのはいいと思います。大切なのは「子どもがどうしたいか」をちゃんと理解すること。対等な人間として接することだと思います。
もちろん、子どもは親が保護してあげなければいけない存在ですが、上下関係があるわけじゃない。子どもが何を見て何を感じているか、じっくりと見てあげてください。
ただ、子どもってすごく敏感なので、親が「こうしたい」「こういう子になってほしい」と思った瞬間に、それを察知するんです。親はよかれと思ってやっていることが、子どもはそれに気づいた瞬間に嫌な気持ちになり、コントロールされているように感じてしまうものだと思うんですね。
親のほうも、子どもが何かひとつできるようになったら、期待してしまいますよね。ピアノを始めて、じゃあ次はバレエ、次は水泳…などと次々に習い事をさせてしまいがち。でも、子どもが「やらされてる」と思った瞬間に、それは「つまらないお仕事やお勉強」になってしまうんです。
大人の「仕事」でもそうですけど、「やらされてる」と思ったら嫌な気持ちになりませんか?子どもも一人一人まったく違うので、よかれと思っていることが必ずしもよいこととは限らないし、親子とはいえ、全く性格が違ったりするので、時に理解できないことも全然あると思うんです。
ではどうすればいいかというと、親自身が「楽しむ」「わくわくする」こと。自分自身が好きなことをして喜んだり、失敗して悔しがったり、時には子どもと一緒に何かに取り組む中でおもしろいことがあれば、すごいと素直にほめたりするのは、子どももきっとうれしいと思います。親が楽しそうにしている姿を見せることが、大事な気がします。