ずっとねんねだった赤ちゃんも、生後4〜6ヶ月になると首がすわり、寝返りがうてる子もふえてきます。そうなってくれば遊び方もバリエーション豊富に!発達脳科学者の成田奈緒子先生に、この時期の赤ちゃんにおすすめの遊びを教えてもらいました。
視界を変化させたり、少し緊張感があったりする遊びも脳の刺激に
体つきもしっかりし、首もすわってくる時期。新生児の頃から見られた原始反射が消えていくかわりに、自分の意思で手や足を動かそうとする段階に入りました。そんな時期の遊びは、体の発達や心の発達を少しだけ手助けするものがいいですね。
うつぶせにしたり、ママのおひざに座らせて視界を変化させてみたり、寝返りのように下半身をひねり始めたら、手を添えてコロンと回してあげたり。「高い高い」などの、単純だけど少し緊張感があって、でもすぐ安心できるような遊びも大好きになります。
「やりたい!」「イヤ!」という意思も芽生え始めているので、きげんが悪くなったらおしまいにしましょう。
「動ける・視点が変わる」こわくて楽しいダイナミック遊び
①風景が動く!なんだこれ?【ゆらゆらハンモック】
バスタオルや毛布などに赤ちゃんをあおむけに寝かせ、大人2人が両端をつかんでゆ~らゆら。赤ちゃんの首がしっかりすわってからやることと、周囲を片づけて、広い場所でやることがルールです。
【育脳ポイント】●脳がバランスをとろうとする
体が浮遊する遊びは、脳が「バランスをとろう」とするので平衡感覚が鍛えられます。見える景色も変わってエキサイティング!
②ママとゴロゴロ【寝返りごっこ】
寝返りを促す遊びです。赤ちゃんの腰を持って左右にごろんごろんと転がしたり、赤ちゃんと抱き合って、ゴロゴロいっしょに転がったり。そのままじゃれあって、ママも赤ちゃんも大笑いして遊びましょう。
【育脳ポイント】●「転がる」感覚を体が覚える
何度も同じ姿勢や動きをくり返すことで、その動きを脳が理解し、動きを洗練させていきます。ママと転がる、手を添えてもらって転がる、などをくり返すなかで「寝返り」も完成に。
③いろんなバリエーションで楽しんで【いないいないばあ】
ママの顔を隠す方法もいいのですが、赤ちゃん自身の視界に変化をつけるとさらに楽しくなります。顔にガーゼをのせて「ばあ!」と開けたり、ママの手で赤ちゃんの顔を隠して「オープン!」などやり方を変えて。
【育脳ポイント】●記憶力が育つ!
「いないいないばあ」遊びが楽しめるということは、赤ちゃんの脳が高度になった証拠ですが、生後4〜6ヶ月の時期はまだ短期記憶の発達途上なので、コミュニケーション遊びとして楽しみましょう。
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④視界が揺れてスリル満点【ふんわり宇宙遊泳】
大人が両手で赤ちゃんの太ももをしっかり持ち、リズムに合わせて前後左右に揺らします。慣れてきたら、ママがわざとバランスをくずしたりして、赤ちゃんの平衡感覚をさらに鍛えましょう。
【育脳ポイント】●見える景色が一変してドキドキワクワク
視点が変化するということは、世界が変化するということ。今まで見えていなかった世界が見えるようになり、赤ちゃんの脳にさまざまな刺激をもたらします。
⑤「高い高い」の入門編【風船ふわーん】
ママが座った状態で赤ちゃんの両脇を持ち、「風船が…ふわ~ん」と言って、ゆっくり持ち上げます。高い位置で止めて周囲を見せましょう。ダイナミックな遊びにはまだ少し早いかな?と思う子にぴったり。
【育脳ポイント】●変化する視界が刺激的
視界がゆっくり変化することに赤ちゃんはドキドキ。足が宙に浮き、再び地面に着地する感覚も、脳への刺激になるのです。
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