子どもの時期ごとの成長・発達が理解できれば、わが子の脳育てのために今どう過ごすのがいいのか、何をすればいいのかが見えてくるはず。新生児~生後3ヶ月の脳育てのポイントを専門家がアドバイスします。
まずは「からだの脳」を育てることが最優先!
生まれてすぐから生後3ヶ月の時期、赤ちゃんの「からだの脳」はぐんぐん発達しています。
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生後3ヶ月の赤ちゃんは何ができる?発育・発達と赤ちゃんとの過ごし方をアドバイス【医師監修】呼吸を整え、栄養を消化し、自律神経を働かせ、ホルモンを分泌し…と、この世界で生きていくために必要な体の仕組みをつくるため、脳のシナプスは急激にふえています。
「シナプス」詳しく見る⇒⇒⇒育脳って何?脳育ての具体的な方法は?子どもの可能性を引き出すために親ができること【発達脳科学者監修】誕生後しばらくは一日中まどろんでいる赤ちゃんですが、睡眠をつかさどる視床下部が活発に働くようになると、昼夜の区別がついてきます。「おりこうさん脳」である大脳皮質も少しずつ機能し始め、あやすと笑ったり、両手を見つめたり、口にもっていったりし始めます。
まだ視力はぼんやりですが、ママやパパの声やにおい、母乳の味などはよくわかり、お世話してくれることはわかっています。新生児から生後3ヶ月頃の時期は、話しかけたり、体をたくさんさわって、スキンシップを楽しみましょう。
ママの信頼が「しつけの土台」をつくる時期
泣いたら抱っこ、おむつ。要求をかなえてあげて
赤ちゃんは泣くことで気持ちを伝えようとします。泣いたら「なんで泣いているのかな?」と考え、要求をかなえてあげましょう。不安が安心に変わることで、脳はおだやかに発達できるのです。
なめることで物を確認しています
この時期は、手先より口の周りが敏感な時期。手が思うように動かせるようになってくると、まず自分の手をチュパチュパ。これも大切な脳の働きなので、やめさせる必要はありません。
●ママvoice前は「たまたま口に入ったから」という感じでしたが、3ヶ月になると自分から意識して手を口に運んでいます。(Yくんママ)
赤ちゃんといっぱいおしゃべりしよう
ママの言葉も脳への楽しい刺激です。少しトーンの高い声(マザリーズ)で、ゆっくりていねいに話しかけましょう。わかっていないようでも、声をしっかり聞いています。
●ママvoice3ヶ月になったら、声を出して笑うようになりました。唇を振るわせて「ブー」という音も出せます。(Jママ)
たくさん体を触ってあげて
きげんのいいときには、手やおなかや足など、体のいろいろな場所をさわって遊びましょう。赤ちゃんはママにさわられると「楽しい」「気持ちいい」と感じるので、脳の心地よい刺激になります。
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抱っこ、授乳、ふれ合い…赤ちゃんの脳育てに「五感からの刺激」が大切な理由とは?【発達脳科学者アドバイス】